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そもそも「ツボ」って何?いったいどんな効果があるの?

2017.10.07

そもそも「ツボ」って何?いったいどんな効果があるの?


凝りをほぐしたり疲れをとりたいとき、「ツボを押すと良い」というふうに言いますよね。肩凝りのツボに足ツボ、さまざまなツボがありますが、そもそもこの「ツボ」とは何なのでしょうか?ここを押すことで、なぜ体に反応が出るのでしょう。今回は、健康・癒し・介護予防の総合専門校である『東京療術学院』 の講師・渡邉千彗さんに、ツボについて伺いました。


※一部表記については『黄帝内経』(中国最古の医学書)より抜粋しています。

取材協力・監修


渡邉千彗さん


東京療術学院 講師/東日本療術師協会認定サロン「THE ORIENTAL(オリエンタル) BODY(ボディ)」チーフ


⇒『東京療術学院』

http://www.ryojutsu.co.jp/


⇒『THE ORIENTAL BODY』

http://bodykurkku.trs-s.jp/

■ツボって何?

ツボとは何なのかを渡邉さんに聞いてみたところ、「ツボとは、簡単に言えばそこを押すと体に何らかの効果が出やすいところ、また何かしらが集まっているところ」とのこと。


かなりフワッとしたニュアンスではありますが、そもそもツボは「たまたまそこを押すと体に良い影響が出た」という民間療法的なものが始まりといわれています。それが何千年も昔から積み重ね、「たまたま」ではなく誰でも同じ効果が出るポイントだとわかり、現在に伝えられているそうです。ある意味、究極の民間療法といえるものですね。


何千年もかけて見いだされたとはいえ、ツボは医学的に効果があるものなのでしょうか?実はWHO(世界保健機関)が、「ツボは本当に神経が集まっている場所である」ことや「そこを押すことで脳に信号が伝わり確かな効果がある」など、医学的根拠を実証し医療として効果があると認めています。

■ツボの種類は?

WHOも認めた東洋医学由来の療法である「ツボ」ですが、その数はどれくらいあるのか気になるところですよね。現在正式に認められているツボは「361カ所」しかありません(2006年時点)。何千年もかけて見いだされた割には少なく感じますが、これはあくまで経絡(けいらく)上にある、WHOが「医学的に効果がある」と認めた、「正穴(せいけつ)」と呼ばれるツボの数なのです。経絡とは簡単に言うと身体を流れるエネルギーの通り道のことで、正穴は鍼灸(しんきゅう)の治療でもよく使われるものだとか。


そのほか、経絡外にあるツボは「奇穴(きけつ)」と呼び、その数はなんと1,000以上!中国の古い医学書にも記されています。なかには、その日の体調によって場所が変わるツボもあるそうです。


また医学書によっては、160~362もの数のツボが掲載されており、さまざまな呼び名が付けられているようです。ツボは国や地域独自のものも多く、たとえば同じ効果のツボであっても場所が違ったり、同じ位置でも異なる効果が出るとされているなど、同じ国内であっても地域によってバラバラなケースもあります。

■自分でもできる使えるツボは?

数多くあるツボの中で、普段の生活に役に立つツボを渡邉さんにピックアップしてもらいました。たとえば働く女性の皆さんは、肩凝りに悩んでいる人も多いでしょう。肩凝りに効果のあるツボは、

  • 風府(ふうふ)

……後頭部下側、首との境目辺りにあるくぼんだ部分


  • 肩井(けんせい)

……首と肩先を結んだ中間部分にある肩の一番高い部分

このふたつが挙げられるそうです。また、頭痛で悩んでいる人は、

  • 風池(ふうち)

……耳たぶの2、3センチ後ろにあるややくぼんだ部分

が、頭痛に効果あるツボなのだそうです。ツボを押す際は、指の腹の部分でグーッと押しましょう。たまに細い棒状のもので押す人がいますが、ケガをしたり、刺激し過ぎることがあるので避けるべきなのだとか。また、ツボ押しは無理な体勢でやらず、リラックスした状態で行うことが大切です。健康のためのツボ押しなのに、悪い姿勢で体に負担を掛けてしまっては元も子もありませんよね。また、ツボを押して痛みが強い場合は、控えるようにしましょう。



ツボについて、意外と知らないこともあったのではないでしょうか。今回紹介した以外にもさまざまなツボがありますから、気になる人は一度自分でも調べてみたり、専門のサロンでアドバイスをもらったりするといいですね。


(中田ボンベ@dcp)