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かすれた声をなんとかしたい!ハスキーボイスって治せる?

2017.10.13

かすれた声をなんとかしたい!ハスキーボイスって治せる?


みなさんは、自分の「声」は好きですか?なかには、ハスキーボイスと呼ばれるかすれた声、しゃがれた声をなんとかしたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そもそも、なぜこうしたハスキーボイスになってしまうのでしょうか?改善することはできる?


今回は、ハスキーボイスについて『新宿ボイスクリニック』の渡嘉敷亮二院長に聞いてみました。

取材協力・監修


渡嘉敷亮二院長


日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉科学会、日本音声言語医学会、日本気管食道科学会、日本喉頭科学会、ヨーロッパ喉頭学会所属。声の病気の治療を専門とし、新宿ボイスクリニック院長のほか、東京医科大学耳鼻咽喉科教授も務める。


⇒新宿ボイスクリニック

http://voiceclinic.jp/s/

■「声」が出るしくみとは?

そもそも、声に「高い・低い、かすれている・いない」といった違いができるのはどうしてなのでしょうか?


渡嘉敷院長によると、「声の高い・低いはギターなどの弦と同じ」なのだそうです。ギターの弦の場合、音の高さは弦の太さ、長さ、張力で決まり、弦が細く短いと高い音が出ます。人間の喉も同じで、女性の声帯は男性に比べて細くて短いので高い声が出るのです。


また声の「かすれ」については、「声帯の表面にポリープなどのできものができたり、タバコや風邪のせいでぶよぶよに腫れて規則的な振動ができなくなったりすることで生じる」とのこと。


声帯は左右にあり、声を出すときにぴたりと閉じ、その間を空気が通ることで振動し、声が出るのですが、声帯の表面が滑らかできれいでなければ良い声が出ません。ですので、表面にポリープができたり、腫れたりすると、声がかすれてしまうのです。

■ハスキーボイスになってしまう理由は?

渡嘉敷院長によると、長く続くハスキーボイスの理由は大きく3つが挙げられるそうです。それぞれの特徴と治療法をまとめてみました。


  • 1.声帯溝症

生まれつき声帯の表面がへこんで溝になっている状態です。演歌やブルースの歌手でハスキーボイスを売り物にしている方はこのような声帯が多いといわれています。現在の医学では根本的に治療することは難しい病気です。


  • 2.声帯結節

日本人は欧米人に比べて喉を閉めて発声する人が多いため、声帯に負担がかかり、声帯の中央に「タコ」のような突出物ができます。こうなると声帯がぴたりと閉じなくなるため声が枯れてしまいます。保育士さんや大きな声で接客する仕事、そのほか、歌手に多く見られる症状です。長引く場合は突出物を取り除く手術が必要です。ただし発声法が悪いと再発するため、喉に負担のかからない正しい発声を身に付けることも重要です。


  • 3.ポリープ様声帯

長期間の喫煙で声帯がぶよぶよに腫れてしまい、低くガラガラした声になってしまいます。「酒ヤケ」といわれることがありますが、実際の原因はタバコです。禁煙すると進行は止まりますが声は元には戻らないため、声を良くするには腫れてしまった組織を取り除く手術をすることになります。


また、よく耳にする「声帯ポリープ」は、声を使い過ぎたことで声帯表面の血管が切れ、血豆ができてしまう症状です。ポリープ様声帯と名前は似ていますが、別の症状なのです。この声帯ポリープは咳などでできてしまう場合もあります。


また、声帯を動かす神経がまひして声帯が動かなくなり、声が枯れてしまうこともあります。渡嘉敷院長によると、この場合は「大動脈瘤、甲状腺がんなど重篤な病気の原因となることが多く注意が必要です」とのことでした。

■ハスキーボイスにならないために気を付けることは?

ハスキーボイスにならないためにはどんなことに気を付けるといいのでしょうか?渡嘉敷院長に聞いてみたところ、

  • タバコを吸わない

  • 声帯の乾燥を防ぐために水分をこまめに取り、部屋の湿度などに気を付ける

  • 声をよく使う方は喉に負担のかからない正しい発声を身に付ける

この3つが特に大事とのこと。きれいな声を維持したい人は、ぜひ覚えておきましょう。


(中田ボンベ@dcp)