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「くさい」って思われてるかも!?ワキガの原因と対策法

2017.10.16

「くさい」って思われてるかも!?ワキガの原因と対策法


いわゆる「ワキガ」とは「腋臭症(えきしゅうしょう)」のことで、脇から発生する悪臭を指しています。日本人では腋臭症は人口比率的に5-20%程度と推測されています。ちなみに、日本では少ないものの、人類全体で見ると、「腋臭症の人」のほうが「そうでない人」より多かったりします。今回は腋臭症の原因と対策について解説します。

記事監修



丸山直樹医師


銀座マイアミ美容外科院長、昭和大学藤が丘病院形成外科兼任講師。日本形成外科学会(専門医)、日本美容外科学会(JSAPS,JSAS)、医師+(いしぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/142

▼銀座マイアミ美容外科 公式ホームページ

http://myami-clinic.jp

■ワキガ(腋臭症)の原因とは?

腋臭症は、アポクリン腺から出る汗が原因で起こります。そもそも汗を分泌する汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。


  • エクリン腺

全身の体表面に分布。エクリン腺から出る汗の成分のほとんどは水分。


  • アポクリン腺

脇の下(腋窩腺)、外耳道(耳道腺)、乳首の周辺(乳輪腺)、外陰部、肛門近辺(肛門周囲腺)などにあり、脂質やタンパク質などを含む汗を分泌する。


アポクリン腺から分泌された汗自体は無臭です。しかし、その汗に含まれるタンパク質や脂質が皮膚や脇毛にいる常在細菌によって分解され、異臭が発生してしまうのです。腋臭症のにおいの原因は、人間と共存している細菌の働きにあるわけです。

■腋のにおい=フェロモン!?

日本人では腋臭症は少ないのですが、腋臭症は優性遺伝の形質とされており、実は人類全体では腋臭症の人のほうが多数派です。腋臭症はいわばにおいによる個人を際立たせるものであり、また一種フェロモンのような働きをするのではないかという説があります。


脇毛は、アポクリン腺から分泌された汗をその場所にとどめやすくするためにあるという説も有力です。つまり脇毛は常在細菌に分解させてにおいを発生させやすくするためにあるというのです。女性の場合、性器や乳輪周辺のアポクリン腺からの分泌、それによる腋臭の発生が認められることもあり、これはまた同様にフェロモン的な役割を果たすために進化した結果ではないか、と推測されます。


このように、におい自体は生物として本来持っているものですが、私たちが社会生活を送る上で支障になる場合は病気と判断され、腋臭症と診断されます。

■ワキガのチェック方法

自分のにおいは自分では分かりにくいものです。自分が腋臭症かどうか気にしている人がいらっしゃるかもしれませんが、自分で判断するのはあまり良くありません。というのは「自分は臭い」と勝手に思い込んでしまう人がいらっしゃるのです。


このような自分のにおいが気になる心的な症状を「自臭症」といったりしますが、その思い込みがその人の精神を病ませてしまうことがあります。ですから「あの人は臭い」とか「あなたはワキガだ」なんてことは、そもそも軽々しく口にしてはいけません。言った側は軽口のつもりかもしれませんが、その言葉が言われた人を「自臭症」にしてしまうかもしれないのです。


というわけで、腋臭症かどうかの判断は専門医に委ねるのが良いでしょう。また専門医といっても、出術などを勧めるために安易な判断をするような医師は避けるべきです。しっかりと客観的な診断をしてくれる医師の元を訪れるようにしましょう。診断の際には以下のような点がポイントになります。


  • 湿性耳垢(みみあかが湿っている状態)/家族歴の確認

腋臭症は優性遺伝で両親・親族に発現していることがほとんど。また湿った耳垢を伴うことが多いので、これを確認されます。


  • ガーゼテスト

10分から15分間、脇の下や陰部にガーゼを挟んで、においを嗅ぎます。客観性を高めるために、数人で嗅ぐことが多いです。においの強さは軽度・中度・重度で判定します。いろいろな表記方法がありますが、たとえば、

  • レベル0:自他共に認めない

  • レベル1:本人はにおうというが、ガーゼはにおわない

  • レベル2:よく嗅げばわかる

  • レベル3:よく嗅がなくてもすぐにわかる

  • レベル4:近づいただけでわかる

と分類します。

■腋臭症の対策

腋臭症のにおいを消すための対策としては、「塩化アルミニウム液」があります。ティッシュペーパーや布地に染み込ませて、においがする場所に塗ります。日邦薬品の『オドレミン』という市販薬は、塩化アルミニウムを主成分とする制汗剤として有名ですが、人によってはかぶれてしまうことがあります。


自己治療は、誤用による皮膚トラブルを起こすことがありますので、薬剤師や皮膚科医などに相談してから使用するほうが安全です。

⇒参考:邦薬品『オドレミン』

http://www.nippo-yakuhin.jp/hinmoku_detail/04121.html

また、臭化プロパンテリンを主成分とする薬では、神経伝達物質である「アセチルコリン」の分泌を抑えることで発汗を少なくする働きがあります。ファイザーの『プロ・バンサイン』が多汗症に効く薬としてよく知られていますが、医師を受診し、きちんと処方箋をもらってから服用するようにしましょう。


軽度のにおいの場合には、上記のような薬を使用することで発汗・においを抑えることが可能ですが、どうしても根本からにおいを断ちたいという場合には、アポクリン腺を取り除く手術などを行うことになります。

■腋臭症の予防法

腋臭症は上記のようなメカニズムで起こりますので、以下のような予防法に効果が期待できます。

  • 制汗剤を使用する

  • 汗をかいたら脇をこまめに拭う

  • 脇毛を処理する

上記のとおり、脇毛はアポクリン腺から分泌された汗をとどめやすくなりますから、腋毛を処理をしてそれが起こらないようにします。


ただし、過度の保清や清拭は帰って皮膚をいためますので注意してください。自己治療でかぶれてしまうような皮膚トラブルが起こることもあります。皮膚炎を起こしたり、慢性的に皮膚をこするようなことを続けると脇の皮膚が茶色くなってしまうこともあります。



いずれにしても、自己治療にも限界があります。もし腋臭症かも、と思ったら医師の診断を受けてみましょう。皮膚科専門医や形成外科専門医の適切な治療を受ける勇気も大切です。


(柏ケミカル@dcp)

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(マイカラット編集部)