毎朝鏡を見るたびに、たるんできた目尻のライン、実年齢より上に見えそうな目元のシワが気になる人は多いのではないでしょうか。鍼灸(しんきゅう)師で美容ツボに詳しい高田香菜子さんは、「22・23歳ごろから、目元のタルミ、シワは出てくるものです。加齢だけではなく、生活習慣やクセの積み重ねが原因です」と指摘します。そこで、自分でできる目元老けの予防法を教えてもらいました。

取材協力・監修



高田香菜子氏


鍼灸(しんきゅう)師。「美は健康な体から!」をモットーに、心身の健康面を重視した上で、顔のたるみのリフトアップ、シワやクスミの改善など、美容鍼灸、トリートメントを行う。


太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10

ほかで施術中。

■タルミやシワの原因は、コリ、血流不足、乾燥、目を細めて見ること

高田さんは、目元のタルミやシワの原因について、こう説明を続けます。

「顔や目の周りの筋肉のコリ、血流やリンパ液の滞り、乾燥、また、近視で目を細める、コンタクトレンズの装着でまぶたの皮ふを引っ張るなどの習慣で、無意識に目元に負担をかけていることなどが挙げられます」


なんとか改善できるものでしょうか。

「毎朝のメイクの前に、頭皮マッサージとツボ押しで顔全体と目元の血流を促し、コリをほぐしましょう。目元をリフトアップし、目をぱっちりとさせます。全部で1・2分でできますので、毎日のクセの積み重ねをリセットするように継続して行ってください」と高田さん。

■顔と頭部の血流を促してリフトアップ

ではここで高田さんに、目元老けのケア術を教えてもらいましょう。

「まず、顔に刻まれたシワを伸ばすイメージで、皮ふのリフトアップをはかりましょう。次に、耳の周囲や頭部のツボを刺激することで、顔全体と頭部の血流、リンパの流れを促しながら、顔の皮ふに潤いを与えます」(高田さん)



(1)髪の生え際をもみほぐし、顔全体の血流をアップ


顔の皮ふと頭皮は1枚でつながっています。頭皮は顔の皮ふを持ち上げる役割があるので、頭皮のケアを怠らないことが重要です。はじめに、髪の生え際に両方の指の腹をあて、頭皮を押し上げるようにして約10秒もみほぐしましょう。時間がないときでも、これだけは行ってください。朝の頭のぼおっとした感覚も改善します。




(2)耳の後ろの骨に沿って刺激し、頭部の血流とリンパの流れを促す


耳の後ろの出っぱった骨と、あごの骨の境目にあるくぼみに、「翳風(えいふう)」というツボがあります。そこからなか指の腹で、骨の外側に沿って耳の上部までゆっくりと移動しながら刺激をします。気持ちよく感じる程度の強さで、左右両方を3~5回ほど交互に繰り返しましょう。




(3)耳の前の骨を刺激して、目元のシワ、タルミを改善する。


耳の前、ほおに出っぱった骨をひとさし指と中指ではさみ、徐々に力を加えながら、気持ちよく感じる程度の強さでひと押し5~10秒ほど刺激します。左右交互に両方を3~5回ほど繰り返しましょう。




(4)頭皮マッサージで顔の血色を改善し、皮ふをリフトアップ


頭皮を押し上げるように、頭全体を指の腹で10~20秒間もみほぐします。ツメを立てると頭皮に傷がつくため、必ず指の腹を使って心地よいと感じる程度の強さで行いましょう。




(5)頭のてっぺんのツボ「百会(ひゃくえ)」を刺激し、目の疲れ、肌荒れ、くすみ、抜け毛を予防


ツボ「百会」は、左右の耳の穴から頭頂部を通るように結んだ線と、顔の中心から後頭部を前後に通る線の交わるところ、頭のてっぺんにあります。目の周り、首から頭の血流を促します。気持ちよく感じる程度の強さで、両方のなか指でぐっとひと押し5~10秒を3~5回繰り返しましょう。



以上で終了、5つのステップの目元ケアです。


高田さんは(5)のツボ「百会」について、こうアドバイスを加えます。

「『百会』は、顔、頭、脳の多くの不調に万能に作用することで知られています。血流不良を原因とする肌荒れやクスミなど、目の疲れ、頭痛を改善し、また、緊張を緩和してリラックスをもたらすことでも知られています。メイク前だけではなく、疲れを感じたときにはオフィスでもどこででもいつでもさっとひと押しと覚えておくと便利でしょう」


髪の生え際や頭皮をしっかりもみほぐして一連の動作を実践すると、1~3分で目と頭と気分がすっきりしたように思います。朝の支度のときはもちろん、仕事の休憩タイムに、飲み会やデートの前にも取り入れて、若々しい目元をキープしたいものです。


(取材・文 藤井空/ユンブル  撮影 梅田香澄/グリーンサム)