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水じゃなきゃだめ?食後っていつ?「薬の疑問」をこれで解決!

2017.10.20

水じゃなきゃだめ?食後っていつ?「薬の疑問」をこれで解決!


薬を飲むとき、こんな疑問を持たれた方はいませんか?


「さっき薬飲んだけど効いてない気がする…。追加で飲んでもいいのかな?」

「食後って、いつまでのことをいうのかな?」

「水ではなくて、お茶で飲んでもいいよね?」


今回は、薬を飲むときに気を付けたいことや、よくある疑問について解説していきます。

■「1日3回」って何時間おきに飲むもの?

薬を飲むタイミングで「1日3回」と書かれていたら、基本的には「食事のあと30分以内に薬を飲む」のが一般的な解釈の仕方です。「1日3回」の1回ごとの間隔は、約6~8時間とするのが一般的です。薬が効いていない気がしなくてもすぐに追加して飲むのではなく、最低でも6時間待ってから飲むようにしましょう。


「1日2回」であれば、次の服薬は約12時間後となります。

■「食後」「食前」「食間」の違いは?

薬を飲むタイミングには、1日の回数だけでなく「食後」「食前」「食間」のように、さらに詳細な指定がある場合があります。


一般的には、

  • 食後=食事が終わってから30分以内

  • 食前=食事が始まる1時間から30分前

  • 食間=食事が終わってから2時間後(お腹に食べ物が入っていない状態)

を指します。


処方箋でもらう薬の中には「起床時」「食直前」「食直後」というものもあります。

  • 起床時=朝起きたらすぐ、食事する30分前

  • 食直前=食べ始めるすぐ前、長くても15分前

  • 食直後=食べ終わってすぐ、長くても15分以内

を指しますので、自分の飲む薬のタイミングを理解して使うようにしましょう。

■水で飲まなきゃだめ?

水以外のアルコール類、ジュース類、カフェインを含む飲料などで服用すると、薬と相互作用を起こしてしまう可能性があります。これによって薬が溶けにくくなったり、また溶けたとしても体に吸収されにくくなって効果が弱くなってしまったり、逆に一緒に飲んだことで効果が強く出てしまって副作用が現れたりすることもあります。


薬はコップ1杯の十分な量の水や、白湯で飲むのがおすすめです。どうしても水がない場合には、できるだけ水に近い成分の飲料で飲みましょう。

■同じ薬の顆粒と錠剤、なにが違うの?

飲み薬には錠剤・カプセル・粉・シロップなど、いろんな剤形が存在します。


基本的には、錠剤やカプセルよりも、顆粒のような粉薬とシロップのほうが溶けやすいので効果が早く出る可能性がありますが、大きな差はないように感じます。錠剤やカプセル剤が飲みにくい場合には、顆粒のような粉薬やシロップを選択すると良いでしょう。

■「同じ成分」なのに値段が全然違う薬があるのはどうして?

医療用の薬でも、先発品の薬、ジェネリックの薬、市販薬で、同じ成分を含む薬もあります。多くの場合、これらは同じ成分を含む薬ですが、作る過程で違うものを使っています。つまり、価格の違いは「添加物の違い」です。


たとえば、ロキソプロフェンを含む錠剤同士で比較してみると…。

【医療用】

  • 先発品のロキソニン

主成分:ロキソプロフェン

添加物:低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、三二酸化鉄、乳糖水和物、ステアリン酸マグネシウム


  • A社のジェネリック品

主成分:ロキソプロフェン

添加物:乳糖,ヒドロキシプロピルセルロース,トウモロコシデンプン,メタケイ酸アルミン酸マグネシウム,デンプングリコール酸ナトリウム,ステアリン酸マグネシウム,タルク,三二酸化鉄


  • B社のジェネリック品

主成分:ロキソプロフェン

添加物:軽質無水ケイ酸、三二酸化鉄、ステアリン酸Mg、乳糖、ヒドロキシプロピルセルロース

【市販薬】

  • C社の市販薬

主成分:ロキソプロフェン

添加物:ケイ酸アルミン酸マグネシウム,結晶セルロース,クロスカルメロースナトリウム(クロスCMC-Na),硬化油,ステアリン酸マグネシウム,三二酸化鉄,バレイショデンプン


  • D社の市販薬

主成分:ロキソプロフェン

添加物:ヒドロキシプロピルセルロース,ステアリン酸Mg,乳糖水和物,三二酸化鉄

この添加物の違いで価格な差が多少あるのです。薬の大きさや形のちょっとした違いもありますし、薬の効果にも差が出ることがありますが、しっかり試験を行ったうえで先発品と同じような効果が発揮できるものを販売しています。


同じ成分が入っておりますので、市販薬を買う消費者としては値段も大切ですが、飲みやすいものを選ぶと良いでしょう。



まだまだ薬についてわからないことも、これから出てくるかもしれません。そんなときは主治医に相談してみたり、近所の薬剤師に相談するようにしてみたりしましょう。正しい薬の使い方してくださいね。


(執筆 宮本知明/薬剤師-健康検定協会-)