絵をサラサラッと自由自在に描ける才能がほしい。

そう感じたことってありませんか? 頭の中で思い描いた映像をそのまま絵としてアウトプットできる能力があれば、表現の幅って何十倍にも広がると思うんですよね。 


私はライターなので「書いた文章にイラストを付け加えることができれば、記事のテーマをもっと立体的にそして具体的に伝えることができるのになあ……」なんて漠然と考えることがあります。「あとギャラも上がるんだろうなあ……」と不純な気持ちで妄想したりもします。


ということで今回は私の体に渦巻くさまざまな欲望を満たすため、絵の学び舎「中野デッサン教室」にお邪魔してきました!

■1時間30分で絵が劇的に上手くなる!「中野デッサン教室」


こちらがJR中野駅から徒歩12分ほど歩いたところにある「中野デッサン教室」の入り口。

「中野デッサン教室」は、アニメ・マンガ・イラスト専門の学校「amps(アンプス)」とフィギュア製作専門の学校「fast(ファースト)」が連動して運営しているのだとか。ひとつの施設の中でデッサンからイラスト、フィギュア製作まで多方面に渡る知識を学べるとのこと。



そしてこのお方が、本日のデッサン無料体験講座「画力上達・顔の描き方篇」の講義を担当してくれる小幡公春(おばた・きみはる)先生。

終始、菩薩のような穏やかな表情をしておられた小幡先生、実はかなりの凄腕アニメーターなんです。驚くなかれ、小幡先生が手がけた作品の一部がこちら……



わー!!見たことあるやついっぱいあるー!!

熱狂的なマニアでなくとも、この作品たちのファンはたくさんいるはず。そんな業界のベテランから直々に教えを乞う機会はなかなか貴重なのでは?

■プロの実技をリアルタイムで見ながら講義が受けられる!


この日、講座を受けてきていた生徒さんは私を入れて15名ほど。男女比は半々くらいでした。

講義は先生が簡単に学校概要と自己紹介をした後「では、まず何も知識を入れずに人の横顔を描いてみましょう」と早速実技へ。



実は私、中学校の頃、美術部だったんです。バッチリ幽霊部員でしたが絵心はあるタイプだと自負しています。



サラサラサララ……ちょっと雲行きが怪しいけど、もう後戻りできないからいいや、このままいこう。



……できた!!

時間が余ったのでまつげを丁寧に描いていたら、取材に同行したカメラマンが「え?まつげ書き足してる場合ですか?」と独り言のようにつぶやいていました。

そしてこの名画は一旦回収。いよいよ本格的に小幡先生の講義が始まります!

■美しい横顔を描くのにはコツがあった!


まず講義は人の横顔を描く基礎から教わっていきます。

小幡先生「横顔を描くときいきなり輪郭を描くのではなく、まずはこうして円を描いていきましょう」


ふむふむ……目から描いてた私は論外なんだな。



小幡先生「円の中心から左側の外枠に鉛筆を滑らせ、そのまま下に線を下ろします。次に円の中心から線を下ろしていき先ほどの線とつなぎましょう」


あ!なんかうっすらと人間の横顔っぽくなってきた!!



小幡先生「円の中心から左側の外枠部分に眉毛を描き、その下に目を描いていきます。さらに、目の真ん中から始まるイメージで鼻を描き、口元、顎を順番に描いていきましょう」



最初はただの円だったのに徐々に命が宿されていく……。すごい、絵が描けるってキャンパスの前で神様になれるってことなんだ。



小幡先生が一通りモニターを通した実技で説明してくれた後、解説が丁寧に書かれた資料が配られます! これは……永久保存版なのでは……。


小幡先生「ではこれらを踏まえて手元の用紙に実際に描いてみましょう!」



ということでいちじく画伯、このまっさらな用紙に芸術の秋を爆発させちゃうぞ☆



まずは円を描いて…線を伸ばして…目と眉毛と顎と口元を描いて……



……できた! ……ような気がする!!

顔面を青く塗れば、なんだかアバターっぽくなりそうだけど、バランスを見れば最初描いた絵よりかは数段マシになっていると思いませんか?

■横顔の技術を使い正面向きの顔を描く!


横顔の次は、正面向きの顔、斜め向きの顔を続けて学んでいきます。引き続き、配られた解説に準ずる形で先生が実技と共に説明をしてくれます。



まずは正面向きの顔から。

小幡先生「円から始まるのは横顔と同じです。そこから左右を少し削ぎ落とし輪郭を描いていきましょう」



小幡先生「顔のパーツは横顔と同じ高さで配置をしていきます。大切なのは横顔と正面から描いた顔がきちんと同一人物に見えるかどうかです」


本当だ……! 1枚の用紙に同じ美少年が並んでいる!



まずは円を描いて……削ぎ落とし……顎を描いてから、顔のパーツを描いて……



……できた! 顎の位置をミスったので、顔のパーツが横顔と同じ配置にならなかった……。目が虚無を訴えているあたり、昨日読んでいた漫画「鈴木先生!」の絵柄に影響を受けている気もします。

■斜め向きの顔まで描けるようになる!


そしてお次は、斜め向きの顔。

小幡先生「最初は今までと同じように円を描きます。次に輪郭を描くとき、正面向きでは円の左右を削ぎ落としましたが、斜め向きの顔を描くときは頭の側面の部分を削ぎ落とすようなイメージで描いていきましょう」



小幡先生「さらに顔のパーツは右目と左目の大きさと配置を微妙にずらすことが重要です。手前にある目と眉は大きく、奥にある目は横幅が狭めて描き、奥にある眉は鼻筋と連なるように描きましょう」



なるほどー。顔の中で遠近感を伝えることが大事なんだなあ……。

小幡先生「では、以上を踏まえて描いていきましょう」



サラサラサササ……



できた……! 引き続き目から光が失われているけど、最初の絵と比べたら雲泥の差ではないでしょうか?絵は基礎が命なのですね。

■before・afterの絵をそれぞれ比べてみました


講義を終え、基礎を学ぶ前と学んだ後の絵を並べて比較してみました。

左の絵が無知な状態で描いた絵、右の2枚が講義中にコツを教わりながら描いた絵です。

いかがでしょうか、左の「おそらく人であろう何か」が「女性と認識できるレベルの絵」まで上達しました! 1時間半のうちに遂げた成長にしては凄くないですか? 凄いよね。ね。



ちなみに最初に描いた絵は、回収した後、講義の合間を使って小幡先生が添削をしてくれていました…!しかもその添削してくれた小幡先生の絵は持ち帰ることが可能。私の絵に限っては、添削というより全くの別物へと進化していましたが冥土の土産にありがたくいただきます。

■絵が上手くなりたいなら合理的に努力することが大切


読んでいただいて分かる通り、絵を上達させるには基礎を学ぶことが何より早道です。「個性は、基礎を抑えた上でデフォルメした要素」と先生もおっしゃっていた通り、基盤がしっかりできているから応用が効き、魅力的な絵が描けるようです。


「中野デッサン教室」は今回受けたレッスン以外にも「ヌードデッサン会」や「人間デッサン基礎講座」や「風景画講座」など色々な視点から絵が学べます。

特に「ヌードデッサン会」なんかはヌードモデルを呼んでデッサンができる非日常的な体験ができるようなので、私も挑戦したい。


キャンパスや画用紙に命の灯火を与える体験をしたい人はぜひ一度絵を基礎から学ぶことをオススメします!

■詳細


「中野デッサン教室」無料体験講座(画力上達・顔の描き方篇)

場所…東京都中野区新井 1丁目 34-18 シルクヴィラ中野1F

所要時間…1レッスン 1時間30分

料金…無料

持ち物…Bの鉛筆・消しゴム

http://amps-web.biz/dessin/

(取材・執筆/いちじく舞 編集/ヒャクマンボルト)

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