薬剤の進歩により、現在は「作れないヘアカラーの色はない」といわれています。でも、そのように多彩なヘアカラーの中で、自分に「本当に似合う髪色」を知っている人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、パーソナルカラーの理論をもとにした「似合う髪色の選び方」を美容師の筆者が解説します。

■似合う髪色を見つけるための知識

  • (1)「似合う色」ってどういう意味?

他人が見たときに、「元気」とか「健康」、「清潔」といった良いイメージを持つ色だと考えるといいでしょう。ちなみに、自分の「好きな色」と「似合う色」にはあまり違いがないことも多いです。


  • (2)パーソナルカラーとは?

簡単にいうと、これが「似合う色」のことです。色彩調整(カラーコンディショニング)をもとにしており、美容業界やファッション業界、イメージコンサルトなど、さまざまなシーンで活用されています。


  • (3)パーソナルカラーを決めるポイントは?

「肌の色」「瞳の色」「本来の髪色」「顔立ちや雰囲気」「イメージ」「体型」など、多くの判断ポイントがあります。そのポイントを見定めてウォーム系の「Autumn(秋)」「Spring(春)」、クール系の「Summer(夏)」「Winter(冬)」の4つのタイプに分類します。今回は分かりやすいポイントを抜き出して判断していきます。


パーソナルカラーにおいての「ウォーム系」、「クール系」は一般的な色彩学で言う暖色系、寒色系とは違い、その色のなかに「黄色み」、もしくは「青み」が含まれていることを意味します。すなわち、緑でも黄色が入る黄緑はウォーム系、青色が入るエメラルドグリーンはクール系となります。

■自分はどれ?4タイプ別の見分け方

自分がどのタイプかを判断するには、以下4つのカテゴリーの中のそれぞれのキーワードで、本来の自分に当てはまるものが多い箇所が自分の分類となります。

【Spring(春)の特徴】

  • スイート、明るい、親しみやすい、かわいい、キュート、好奇心旺盛

  • 肌の色-ウォームピンク

  • 唇の色-サーモンピンク


【Summer(夏)の特徴】

  • フェミニン、淡い、社交的、上品、ソフト、清楚、慎重、エレガント、優しい

  • 肌の色-クールピンク

  • 唇の色-ピンク系


【Autumn(秋)の特徴】

  • ナチュラル、落ち着いた、シック、深みのある、大人っぽい、頑固、現実的

  • 肌の色-ウォームベージュ

  • 唇の色-オレンジ


【Winter(冬)の特徴】

  • クール、強い、冷静、モダン、メリハリ、ハッキリ、完璧主義、クラシック

  • 肌の色-ピンクホワイトベージュ

  • 唇の色-ローズ

そのほか、本来の瞳や髪の色味が「ライトブラウン」寄りの人は春か夏、「ブラック」寄りの人は「秋」か「冬」の可能性が高いでしょう。

■パーソナルカラータイプ別の似合うヘアカラー

さて、では自分のパーソナルカラーに合わせて、似合うヘアカラーを探してみましょう。

【Spring(春)】

  • 髪の明るさ-やや明るめ~明るめ

  • 髪の色-サーモンピンク、ゴールドブラウン、オリーブブラウン

  • NGな髪の色-プラチナ、ピンク、ボルドー

⇒華やかなイメージが似合いますので、明るい色がおすすめです。暗い色は重く見え、少し老けた感じになりやすいです。



【Summer(夏)】

  • 髪の明るさ-普通~明るめ

  • 髪の色-明るめのベージュ系やピンク、ラベンダーなどのツヤっぽくてクリアな色

  • NGな髪の色-ゴールド、イエローベージュ

⇒女性的でやわらかな優しいイメージが似合いますので、淡い色がおすすめです。暗い色は重い感じに見え、やはり少し老けた感じになりやすいです。また、ビビットな色使いは浮いて見えてしまう可能性がありますので注意しましょう。



【Autumn(秋)】

  • 髪の明るさ-やや暗め~暗め

  • 髪の色-マットブラウン、カッパーブラウン、マロンブラウン、モカブラウン

  • NGな髪の色-プラチナ、ピンク、ボルドー

⇒シックで落ち着いたイメージが似合いますので、深みのある落ち着いた色がおすすめです。髪を明るくしすぎるとヘアカラーが浮いてしまうので避けたほうがいいでしょう。



【Winter(冬)】

  • 髪の明るさ-やや暗め~暗め

  • 髪の色-ワインレッド、パープル、アッシュブラウンなど、個性的なヘアカラー

  • NGな髪の色-ゴールド、イエローベージュ

⇒クールでモダンなイメージが似合いますので、暗い色やビビットな色を合わせるといいでしょう。秋と同じく、髪を明るくしすぎるのはNGです。

自分に似合うヘアカラーは見つけることができたでしょうか?どうしても悩んでしまうという方は、ヘアカラーリストが勤務している美容室に行って相談してみてはいかがでしょうか。また、人物写真のヘア部分を自分の好きな色に変換してくれるアプリもありますので、まずはそれで確認してみてもいいでしょう。



自分に似合う色を見つけられれば、きっといま以上に、ご自身を魅力的にできますよ!



(執筆 平田昌義/山野美容芸術短期大学准教授、美容師-健康検定協会-)