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どうして耳鳴りがするの?原因と対策法

2017.10.26

どうして耳鳴りがするの?原因と対策法


日常生活で「キーン」といった耳鳴りがすることがありませんか。耳のトラブルで多いのは「難聴」「耳鳴り」のふたつ。実際に耳鼻咽喉科を訪れる人にも、これらの相談が多いそうです。しかし、いったい「耳鳴り」の原因とは何なのでしょうか。病気の可能性はある?今回は耳鳴りの原因と対策を解説します。

記事監修



木村聡子先生


耳鼻咽喉科医。日本耳鼻咽喉科学会専門医、医学博士。女医+(じょいぷらす)所属。

■耳鳴りとは?

そもそも「音が聞こえる」メカニズムとはどのようなものなのでしょうか?


音は空気の振動です。耳にはその振動を捉えるための有毛細胞という組織があります。有毛細胞が揺れるとそれが電気信号に変換されて脳に送られ、「音」として感知されます。ですから「音」は、実は脳の中でつくられるものなのです。


さて、それでは「耳鳴り」はなぜ起こるのでしょうか? 「キーン」「ボー」「ジジジ……」といった耳鳴りの「音」を聞いたことがある人は多いですね。


耳鳴りとは「実際には音が鳴っていないのに音が聞こえること・その状態」をいいます。また、耳鳴りには「自覚的耳鳴り」「他覚的耳鳴り」に分けられます。

  • 自覚的耳鳴り

…自分にしか聞こえない耳鳴り


  • 他覚的耳鳴り

…その人に聞こえる耳鳴り(の音)を、ほかの人が聞くことができる耳鳴り

自覚的耳鳴りはほかの人には聞こえません。なぜ自覚的耳鳴りが起こるのか、その原因ははっきり分かっていませんが、「有毛細胞の機械的振動を電気信号に変換⇒脳⇒音の感知」という回路のどこかで、何らかの原因で神経の活性化が起こっているのではないか、と推測されています。この耳鳴りは早朝・深夜といった、あまり音がしない静かな環境で起こることが分かっています。一日中同じように鳴っていても周りに雑音があると耳鳴りが気になりにくいため、周りが静かな環境で特に悪化するように感じることもあります。また、慢性的なものでなければ特に病気というわけではなく、誰にでも起こるものもあります。


他覚的耳鳴りは、その人が聞いている音を他人(たとえばお医者さん)が聞くことができます。この耳鳴りは、耳管(じかん:中耳と咽頭をつなぐ管状器官のこと)周辺の筋肉、また耳小骨に付く筋肉のけいれんによって起こったりするからです。この場合には「コツコツ」「ブブブ……」といった「音」が聞こえます。他覚的耳鳴りが聞こえている人の耳とお医者さんの耳をチューブ状のものでつないでみると、たいていその音が聞こえるそうです。

■こんなときは病院へ

一時的な自覚的耳鳴りは誰にでも起こるものですが、慶應義塾大学病院の耳鼻咽喉科によれば

難聴の約50%が耳鳴りを訴え、逆に耳鳴りがある方の約90%に何らかの難聴がみられます

とのこと。耳鳴りでも、それが頻繁に起こる、また慢性化しているという場合には、内耳疾患が疑われますので、専門医を受診するほうが良いでしょう。

⇒参照記事:慶應義塾大学病院「難聴、耳鳴り(hearing loss, tinnitus)」

http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000558.html


また最近になって、ストレスが耳鳴りを感じさせることも分かってきました。上記のとおり耳鳴りの原因はまだはっきり分かっていませんから、耳鳴りが健康な日常生活を阻害している場合には、やはり専門医の診断を仰ぐようにしましょう。


(高橋モータース@dcp)

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