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歯の力は握力よりも強い!口の中を噛んでしまう原因と対策

2017.03.27

歯の力は握力よりも強い!口の中を噛んでしまう原因と対策


口の中を噛んでしまうと痛いですよね。個人差はありますが、歯の噛む力は奥歯が40~60kg、歯全体では100kg近くあるといわれており、当然これは握力よりも強い力です。


そんな強い力で頬や舌を噛めば、それは痛いに決まっています……。同じ場所を何度も傷つけていると口内炎や舌炎になったり、口腔がんになったりするリスクもありますよ。今回は歯科の観点から、「口の中を噛んでしまう」原因と対策をお伝えします。

■Case1.歯並びが悪い

昔から同じ場所を何度も噛んでしまう方は歯並びが悪いことが原因かもしれません。


本来、上の歯と下の歯のかみ合わせは半分程度ずれていて、上の歯並びのほうが外に大きく広がっています。上の歯が外に少し出ていることによって頬を排除し、頬を噛んでしまわないようになっているのです。


しかし、上あごが小さかったり、逆に下あごが大きすぎたり、顎がずれていたりして嚙み合わせが逆になってしまうと(反対咬合、交叉咬合といったりします)うまく頬を排除できず噛んでしまうことが多くなります。


舌をよく噛んでしまう場合は、下の歯並びに問題があるかもしれません。顎が小さくて歯の生えるスペースが足りず、本来の歯が出る位置より内側に歯が生えてしまうと、舌の動きを邪魔したり、舌を挟みやすくなったりします。


歯並びが原因の場合は、噛み合わせを少し調整して改善する場合もありますが、基本的には矯正をして正しい歯並びにする治療が必要となりますので、歯科医と相談するといいですね。

■Case2.親知らずが生えている

10代後半から20代頃に生えてくる「親知らず」が原因になることもあります。第3大臼歯(だいきゅうし)や智歯(ちし)ともいいます。


急に奥歯あたりの歯茎や頬を噛むことが多くなった場合、鏡で見たら親知らずが生えてきていることに気づくかもしれません。


親知らずは、歯の中でもいちばん頬に近い場所に生えてきます。現代の人たちは顎が小さくなってきている人が多いといわれているので、親知らずの生えるスペースが十分になくて、外側に生えたり、倒れて生えたりしてしまい、頬を噛みやすくなっているのです。


親知らずは必ずしも抜かないといけないわけではありませんが、何度も頬を噛んでしまったり、磨けなくて周囲の歯茎が腫れたりするのであれば、口腔内環境的にも抜いたほうがいいかもしれませんね。

■Case3.虫歯や歯周病がある

虫歯や歯周病で歯を失うと、その失った部分で頬や舌を挟んでしまいやすくなります。さらにそのまま放置してしまっていると、周囲の歯が動いて歯並びが変わり、口の中を噛む原因となることも。


歯の治療を受けても被せ物や詰め物をしたときに粗造な面があったり、正しい噛み合わせではないまま治療を終えてしまった場合は噛みやすくなります。特に、噛み合わせが低くなると舌を噛みやすくなったり、筋肉の緊張が緩んで頬を噛みやすくなることも。


新しい被せ物を入れたときは違和感があり、噛み合っているかどうかの感覚が鈍るものです。その状態で違和感がなくなるまで調節してもらっても、うまく噛み合わないことがあります。


治療の際は歯科医に理想的な噛み合わせに調節してもらい、何日か使用してみて、それでも違和感があるようだったら放置せず再度診てもらうほうがいいですね。


いずれにせよ、虫歯や歯周病にならないよう定期検診を受けること、虫歯がある方や歯周病の方はなるべく早く治療をして、大きな症状にならないように努めることが大切です。

■Case4.舌癖や歯ぎしりをする癖がある

ぼーっとしたり、集中したりしていると知らない間に舌が前に出ていたり、常に舌で歯の溝を触ったり、前歯を押すのが癖になってしまっている人は、舌を噛んでしまうリスクが高くなります。


また、寝ている間に口の中を噛んでしまう人は睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。鏡で口の中を見てみて下さい。舌の両脇や頬にギザギザの歯の跡がついている方は要注意。


食いしばりや歯ぎしりが習慣化されてしまっていると、次第に歯が削れてきて、噛み合わせの位置が変わったり、低くなってしまったりし、口の中を噛むことにつながります。


これらが原因の場合、日中、口の中の癖を意識するだけでも改善されてくるといわれています。寝ている間は、マウスピースを使って対策をしてみてはいかがでしょうか。



そのほか、ストレスや加齢、肥満で頬の脂肪が増えたりといった原因も考えられます。なるべくゆっくり食べることを意識するだけでも、口の中の環境はずいぶん変わるはずですよ。


また、もし口の中を噛んで傷つけてしまった場合には、歯磨きにプラスして殺菌成分のあるうがい薬を使用して、なるべく清潔に保つようにしましょう。痛みが強い場合には、専門機関で診てもらうと安心ですね。



(執筆 菊地由利佳/歯科医師-健康検定協会-)

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