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背中が痛い原因って?もしかして、病気のサイン?

2017.11.02

背中が痛い原因って?もしかして、病気のサイン?


「背中が痛いのは良くない」といわれます。ただの筋肉痛から内臓疾患まで、背中が痛くなる病気・障害は実にさまざまだからです。筋肉痛になる心当たりがあれば心配ないかもしれませんが、特にきっかけがない場合、不安になってしまいますよね。今回は「背中の痛み」について解説します。

記事監修



古賀昭義 先生


整形外科、内科、美容皮膚科医。日本大学医学部卒業。日本大学医学部研究医員、日本大学医学部兼任講師、日本大学医学部臨床准教授を経て、現・市谷八幡クリニック院長。医師+(いしぷらす)所属。


▼市谷八幡クリニック院長ブログ

http://akiyoshikoga.blog.so-net.ne.jp/

■背中が痛い原因

背中が痛む場合には、主に以下のようなケースが考えられます。

・筋肉の疲労

・脊椎自体の病気・障害

・脊椎以外の骨・筋肉・靱帯(じんたい)などの病気・障害

・内臓疾患(内臓の病気・障害)

・その他

  • 筋肉の疲労

背中には僧帽筋、肩甲挙筋、大円筋、広背筋などの筋肉が走っています。これらは人間の自在な動きを可能にするものですが、筋肉に負荷がかかって疲労すると痛みが現れることがあります。


  • 脊椎自体の病気・障害

脊椎は人体を上下に貫き支える、まさに大事な「背骨」です。脊椎に何らかの障害があると背中に痛みを生じることがあります。また、


・脊椎後弯症

椎間板ヘルニア

・脊椎炎

・脊椎カリエス(結核性脊椎炎)

・脊椎腫瘍(がんの転移など)、脊髄腫瘍


などの病気になると背中に痛みが現れることがあります。


  • 脊椎以外の骨・筋肉・靱帯などの病気・障害

脊椎は頭蓋骨の重量を支え、腕、脚など他の部位とも筋肉、靱帯などで密接に結び付いています。そのため、脊椎以外の骨・筋肉・靱帯に病気や障害があっても、それに引っ張られて背中に痛みが現れることがあるのです。たとえば肋骨(ろっこつ)の損傷などでも背中に痛みを生じさせます。


  • 内臓疾患(内臓の病気・障害)

さまざまな内臓の病気・障害でも背中に痛みが現れます。また、風邪やインフルエンザで気管支が痛んで咳き込んだり、発熱によっても背中に痛みが生じます。内臓の病気・障害で背中が痛むというケースには以下のようなものが挙げられます(ほかにもあります)。


⇒呼吸器系

・風邪

インフルエンザ

・胸膜炎

・肺炎

など


⇒循環器系

・狭心症

・心筋梗塞

・大動脈瘤

など


⇒泌尿器系

・腎盂炎(じんうえん)、腎盂腎炎

・腎臓がん

・腎梗塞

・尿路結石

など


⇒消化器系

・食道炎

・逆流性食道炎

・胃炎

・胃潰瘍

・十二指腸潰瘍

・胃がん

・肝炎

・肝臓がん

・膵炎(すいえん)

・膵臓がん

・胆嚢炎(たんのうえん)

・胆石症(たんせきしょう)

・腸閉塞(ちょうへいそく)、腸捻転

など


⇒生殖器系

子宮筋腫

子宮内膜症

・子宮頸(けい)がん

・子宮体がん

など


⇒神経系

肋間神経痛

・胸郭出口症候群

・後縦靭帯骨化症

・帯状疱疹(たいじょうほうしん)

など


  • そのほか

そのほかには、交通事故などで「むち打ち損傷」になった、また「寝違えた」などの場合にも背中に痛みを感じることがあります。

■こんなときは病院へ

自分で原因がよく分からない背中の痛みがある場合、特にそれが持続する場合には医師の診察を受けるのが賢明です。筋肉疲労だと思ってシップを貼ってみたものの痛みが治まらず、精密検査を受けたら内臓疾患が見つかった、といった例もありますので、素人判断をせずに病院に行くのが良いでしょう。


思わぬ原因で背中が痛むということは間々あります。たとえば筆者が会社で原稿を書いていると、隣の席の同僚が突然「背中が痛い」と言いだしたことがありました。慌ててお医者さんに連れて行ってみると、肋骨の一部が骨折していたことが分かりました。実際に骨折していた肋骨は体の前側だったのですが、全然違う場所(背中)が痛くなったりするものなのです。



上記のとおり、背中が痛くなる原因、背中に痛みを起こすことがある病気・障害は本当にたくさんあります。スポーツなどで背筋を痛めた、といった原因のはっきり自覚できるものはまだいいのですが、内臓疾患によるものだと医師ではない一般人にはよく分かりません。このような場合にはやはり医師の診断が必要です。どんな病気が隠れているか分かりませんからね。


(高橋モータース@dcp)