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髪が傷む原因って?お悩み解決方法

2017.11.04

髪が傷む原因って?お悩み解決方法


健康的でツヤのある髪は清潔感があり、とても若々しい印象を与えます。一方で、ツヤのないパサついたダメージヘアは、まとまりも悪く、不衛生でやつれた印象を与えてしまうことも……。今回はそんなダメージヘアの原因と対策について、美容師の筆者が解説します。

■ダメージヘアってどんな状態のこと?

まずは毛髪の構造からお話します。


毛髪はケラチンというタンパク質を主成分として3つの層からなっており、いちばん外側(表面)にキューティクル(毛小皮)、その内側にコルテックス(毛皮質)、そして中心にメデュラ(毛髄質)が通っており、輪切りにするとちょうどのり巻きのような構造となっています。



いちばん外側のキューティクルは、硬く透明で、根元から毛先に向かってうろこ状に4~8枚が重なり合って並んでおり、毛髪内部を保護したり、タンパク質の流出を防いだりする役割を担っています。そのため、キューティクルは毛髪のダメージに大きく関わっています。


キューティクルの内側のコルテックスは、ケラチン繊維が縦方向に束になって構成されており、毛髪の大部分を占めています。


キューティクルが傷んで剥(は)がれると、コルテックスのタンパク質が流出、乾燥し、枝毛や切れ毛ができやすくなり、毛髪本来のツヤ、ハリ、コシが低下していきます。このような毛髪は、くし通りが悪くパサつくため、スタイリングしづらくなります。

■髪を傷める主な原因と対策

(1)過度のヘアカラー、ブリーチ、パーマ等

これらの薬剤に含まれるアルカリ剤や過酸化水素等は、コルテックスまで浸透しダメージを与えます。そして本来は弱酸性の毛髪が、アルカリ性に傾きます。


酷い場合は毛髪の弾力が消失し、根元から切れてしまうこともあるため、まずは使用方法を守ること、そしてこれらの施術は同時に行わず、少なくとも1週間は間を空けましょう。


(2)熱

タンパク質でできている毛髪は熱に弱く(ただし皮膚よりは強い)変性を起こしやすいため、乾かす際はまずしっかりとタオルドライをしてから、20cm程度離してドライヤーをかけます。


このとき、同じ箇所に熱風を当て続けてはいけません。ウェット状態の毛髪に高温を当て続けた場合、毛髪内部の水分が沸騰状態になり、水蒸気爆発を起こすといわれています。また、ヘアアイロンを使用する際は、設定温度を120~140℃にし、この場合も長時間当て続けてはいけません。


(3)摩擦

過度のブラッシングやシャンプーによる摩擦はキューティクルを傷めます。



特にウェット状態の毛髪のキューティクルはダメージを受けやすいため、シャンプーやタオルドライ時に毛髪同士をこすり合わせたり、濡れたまま就寝したりすることは避けましょう。


(4)紫外線

紫外線を浴び続けることは皮膚同様、毛髪にも悪影響を及ぼします。キューティクルのダメージ、メラニン色素の減少や変色等を引き起こすため、外出する際は日傘や帽子、日焼け止めスプレー等で紫外線を防ぎましょう。


(5)海水やプールの水

海水に含まれる塩分やプールの塩素がダメージの原因となります。特に海水浴では紫外線と塩分の両方の影響で傷みは倍増します。この場合、アフターケアが欠かせません。


(6)粗悪な頭皮環境

頭皮の状態が悪いと、生えてくる毛髪にも影響を及ぼします。傷みにくい丈夫な毛髪を育むために、頭皮の健康状態を良好に保ちましょう。


日々の手入れ、バランスの良い食事と睡眠、そしてストレスを溜めないこと等が重要です。毛髪の生成にはタンパク質のほかに、亜鉛やビタミンA、B群等も重要な役割を果たしているといわれています。

■ダメージヘアのお手入れ方法


ダメージが酷い場合はその部分をカットしてしまうのがいちばん手っ取り早い方法ですが、広範囲に及ぶ場合は、トリートメントやパックを利用します。トリートメント、パックには、毛髪から流失したタンパク質を補う成分が配合されていますので積極的に利用してください。


また、洗い流さないタイプのアウトバストリートメントを併用することで、さらにパサつきが抑えられます。いずれもダメージの大きい毛先部分を中心に塗布するとよいでしょう。



毛髪には自己修復機能がないため、まずは傷みにくい毛髪が生えるように生活習慣を整えること、そして日常生活においても傷みの原因となることは極力避けることが大切です。特に紫外線が強い季節は、しっかりと対策を行ってくださいね。


(執筆 秋田留美/山野美容芸術短期大学教授、美容師-健康検定協会-)