おならがたまっておなかが張るという経験をしたことがありませんか? このような、いわゆる「ガスだまり」を経験する女性は多いといわれます。ちょっとした我慢のような気もしますが、これってけっこう苦しいものです。今回は「ガスだまりの原因」、また、その解消法についてご紹介します。

記事監修



宮崎郁子 先生


消化器内科医。東京医科大学医学部医学科卒業後、東京医科大学病院 消化器内科、東京医科大学病院 内視鏡センター助教、牧野記念病院 内科を経て、2015年より東京国際クリニック/医科 副院長を務める。

■ガスだまりの原因

いわゆる「ガスだまり」というのは、腸内にとどまるおなら(ガス)が多い状態で、

  • おなかが張る

  • ポッコリおなか

  • 腹痛

  • おならが出やすい

といった症状が出ます。「おなら」はその7割が口から入った空気で、残りの3割が腸内で発生したガスといわれます。ですので、早食いなどして口から入る空気の量が増えるとおならの量は増えます。


腸内で発生するガスは腸内細菌が食べ物を分解する過程で生成されますので、ガスが発生しやすい食品を大量に摂取すると、おならの量も増えてしまいます。ちなみにガスの発生しやすい食品とは、イモ類・カボチャ・栗・豆類・バナナなどです。タンパク質・脂質を多く含む肉類も腸内の悪玉菌の好物ですので、大量に食べるとおならの量が多くなり、しかもにおいが臭くなってしまいます。


このようなガスが発生しやすくなる、また多くなることは「ガスだまりの原因」になります。また、ガスが出にくい状態であることもガスだまりの原因となります。たとえば、

  • 仕事などで長時間同じ姿勢で座っている

  • おならを我慢することが多い

  • 腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱くなっている

  • 腸の曲がりが強い

といった人ではガスだまりが起こりやすいのです。たまったガスは外に排出しないとラクにはなりません。

■ガスだまりの予防方法・解消方法

ガスだまりを避ける方法はまず食生活の見直しです。ガスの発生しやすい食品をあまり多くとらないこと。とるにしてもバランス良く、ほかの食品もとることです。また適度な運動はガスのスムーズな排出を促します。長時間同じ姿勢で座っていることを避け、職場でも一定時間ごとにストレッチをしたり、お腹をマッサージしたり、といった工夫をしてみましょう。我慢することはさらにガスだまりを促進することになりますから、おならが出そうな感じがしたらすぐにトイレに行くようにしましょう。


また、忘れてはならないのは大腸癌などの腫瘍による通過障害によるガスだまりです。癌があると大腸の内腔が狭くなり、ガスは通過しにくくなり溜まります。便秘やガスだまりのある方は、一度大腸の検査をすることも重要です。

器質的疾患がないのにガスだまりに悩む方は、『ガスコン』(処方薬/キッセイ薬品工業)『ガスピタン』(市販薬/小林製薬)といった薬を試してみるのもひとつの方法です。ガスコンは処方薬ですので、内科を受診して相談するのをおすすめします。


(高橋モータース@dcp)