「肩甲骨のあたりが痛い……」という場合、真っ先に疑うのが肩こりでしょう。ひどい肩こりの場合は、肩甲骨周辺が張って痛みを感じることがありますからね。ただ、その痛みの原因は「肩こりではない」こともあるのです。今回は、「肩甲骨のあたりの痛み」に関する病気について解説します。

記事監修



古賀昭義 医師


整形外科、内科、美容皮膚科医。日本大学医学部卒業。日本大学医学部研究医員、日本大学医学部兼任講師、日本大学医学部臨床准教授を経て、現・市谷八幡クリニック院長。医師+(いしぷらす)所属。


▼市谷八幡クリニック院長ブログ

http://akiyoshikoga.blog.so-net.ne.jp/

■肩こりの場合

【症状】

肩甲骨周辺の痛みの原因として多いのは「肩こり」によるものです。肩甲骨は背側の背骨を挟んだ両側にある骨。鎖骨や上腕骨とつながっており、腕や肩を動かすと一緒に動きます。肩こりはこの肩甲骨周辺の筋肉の血行不良ですので、肩こりがひどい場合は肩甲骨周辺に痛みを感じることがあります。


【対処法】

肩こりによる痛みの場合は、筋肉の血行改善や緊張状態を和らげる必要があります。効果的な方法としては、たとえばマッサージや温熱療法などが挙げられます。湿布を貼ったり、医療機関で局所注射を受けるなど、薬物療法も改善方法のひとつです。


また、改善だけでなく予防することも大事。肩こりは普段の姿勢の悪さが原因の場合も多いので、猫背など悪い姿勢を長時間取らないようにしたいところです。重症化しないように、普段からこまめなケアをすることも重要です。運動不足も原因となるので、適度に運動をして肩の筋肉を動かしたり、筋肉を鍛えることなども肩こりを予防するポイントです。

■ヘルニアの場合

【症状】

頸椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアによって肩甲骨周辺の痛みが生じていることもあります。頸椎椎間板ヘルニアは、頚椎と頚椎の間でクッションのような役目をしている椎間板が、強い圧力や加齢変化などによって飛び出てしまう病気。飛び出た椎間板が神経を刺激するため、首や背中などに痛みを生じます。神経痛として肩甲骨周辺の筋肉にも痛みが出ることがあるのです。


肩甲骨周辺の痛みだけでなく、首や腰といったほかの部分にも強い痛みがある場合は、頸椎椎間板ヘルニアの可能性があります。


【対処法】

ヘルニアが原因だと考えられる場合は、すぐに医療機関に行き、適切な処置をしてもらうようにしましょう。悪化すると手足の麻痺や、歩行障害といったことにもつながりますので、絶対に放置しないようにするべきです。


頸椎椎間板ヘルニアになる原因は、加齢によるものが多いのですが、それ以外では重いものを持つなど、椎間板に強い圧力がかかることが挙げられます。また、悪い姿勢の状態が長時間続くことでもなる可能性があります。ですので、こうした頸椎椎間板ヘルニアにつながる行動をできるだけ避けることや、首や腰の筋肉を鍛えることが予防策として挙げられます。

■肋間(ろっかん)神経痛の場合

【症状】

肋間神経痛は、肋骨に沿って通っている神経が、何らかの原因によって痛みを生じるという症状です。肋間神経は、胸や脇腹、背中など広い範囲にわたりますが、その範囲で痛みが出た場合はこの肋間神経痛とされます。肩甲骨に近い位置にも肋間神経はあるので、肩甲骨の痛み=肋間神経という可能性もあるのです。


【対処法】

肋間神経痛は、明確な原因が特定されておらず、無理な体勢を取ること、疲労の蓄積、運動不足などさまざまな原因が考えられます。そのため、鎮痛剤を服用するなど、痛みを抑える治療がメインになります。


上記のように、明確な原因がないため、「こうすれば予防できる」ということがありません。ですので、適度な運動を心掛ける、姿勢を正すなどの基本的なことを意識することが大事です。

■心臓疾患の場合

【症状】

もし左の肩甲骨のあたりだけが痛い場合は、心臓疾患によるものという可能性があります。たとえば心臓の冠動脈が異常を起こすことで胸痛が起こる「狭心症」が挙げられます。狭心症の痛みは胸部だけでなく、左の脇側や左の背中側(肩甲骨のあたり)にも生じることがあります。狭心症である場合、痛みだけでなく動悸(どうき)や呼吸困難といった症状も併発します。


【対処法】

もし痛みのほかに呼吸困難などの症状が出た場合は、狭心症の可能性があります。症状は15分ほどで治まりますが、狭心症は心筋梗塞、心室細動といった死につながる病気のきっかけになるため、速やかに医療機関で診察・治療を受けるようにしましょう。


狭心症、そして心筋梗塞を予防するために大事なのが「禁煙」や「塩分を取り過ぎない」「運動不足を解消する」「ストレスをためない」などです。これらは狭心症や心筋梗塞の原因となる動脈硬化の予防につながるものなので、ぜひ気を付けたいところです。

■肝臓の病気

【症状】

左ではなく、右の肩甲骨に痛みが出た場合は、肝臓や胆のうの病気という可能性があります。右の肩甲骨周辺の筋肉は、肝臓や胆のうとつながっているため、これらの臓器に異常がある場合、右の肩甲骨周辺に痛みが出ることがあるのです。


【対処法】

たとえば疲労やストレスで肝臓の機能が低下している場合や、胆石や胆のう炎といった胆のうの病気が挙げられます。もし大きな病気の場合は、肩甲骨だけでなく、背中全体や腰にも痛みが広がってくるため、「おかしい」と思ったらすぐ検査を受けましょう。


肝臓は体の毒素をためて分解する働きをするため、肝臓を弱らせないためには、無茶な食生活やアルコールを控えるといったことが重要です。また、胆のう炎の原因となるのもやはり無茶な食生活。規則正しい生活を送るようにして、予防したいですね。



たとえ原因が肩こりであっても、ひどい場合は肩が動かせなくなるなど、日常生活に影響が出てしまいます。適度に運動をするなどして、健康的な生活を送ることで肩甲骨の痛みを予防しましょう。


(中田ボンベ@dcp)

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