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どれくらいトイレに行ってる?頻尿の定義、原因って?

2017.11.10

どれくらいトイレに行ってる?頻尿の定義、原因って?


「頻尿」は短い時間に何度も尿意を感じるなどして、1日のおしっこの回数が異常に増えてしまう症状のことです。特に水分を大量に取っていないのに、このように何度もおしっこをしたくなるのは、なぜなのでしょうか?今回は「頻尿」について解説します。

記事監修



松田明子 先生


専門は内科、腎臓内科、泌尿器科、美容皮膚科。東京女子医科大学卒業。東京女子医大病院 腎臓内科、同 泌尿器科を経て、2017年よりサイエンスクリニック院長就任。女医+(じょいぷらす)所属。


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■頻尿ってなんだ?

日本泌尿器科学会によると、「尿が近い、尿の回数が多い」という症状を頻尿としており、さらに具体的には、

  • 朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合

を頻尿というとのこと。ただし、排尿の回数は人によって異なるため、これはあくまでも目安です。ですので、その人が頻尿かどうかの定義は非常に難しいものなのです。ただ、何度も繰り返し排尿する原因は、何らかの病気である可能性があります。

■頻尿の原因は?

同じく日本泌尿器科学会によれば、頻尿の原因は大きく以下のように分けられます。


  • 過活動膀胱(ぼうこう)

    尿がたまっていない状況であるにもかかわらず、膀胱が勝手に収縮してしまうという症状。そのため、尿意が頻繁に訪れてしまい、排尿が増えてしまいます。過活動膀胱の原因は加齢によるものや、脳や脊髄の病気である場合のほか、原因が不明というケースもあります。

  • 残尿

    尿が全て出ずに膀胱の中に残ってしまう症状です。全て出し切れないことで、短い時間で何度も尿意を感じることになります。その原因は前立腺肥大によるものや、何らかの要因で膀胱を収縮させる神経が障害を受け、排尿障害になるなどが考えられます。

  • 多尿

    単純に尿の量が多いことも頻尿の原因です。尿が多くなるのは、水分を多く取る以外にも、病気(糖尿病など)による内分泌疾患によって尿の量が増えることもあります。

  • 尿路感染、炎症

    膀胱炎、前立腺炎などによって頻尿になるというもの。炎症を起こすと膀胱の神経が刺激されるため、頻尿になってしまいます。頻尿だけでなく、下腹部の痛みも特徴です。

  • 腫瘍

    腫瘍は、たとえば膀胱がんなどが挙げられます。膀胱が刺激されるため、頻尿の症状が起こることがあります。

  • 心因性

    膀胱や尿道に異常や病気があるのではなく、不安や恐れ、うつ傾向など、心的な理由で頻尿になるということもあります。


頻尿の原因はこのようなものが挙げられますが、上記の「腫瘍」に関しては、膀胱がん以外に婦人科系疾患によっても頻尿になるといわれています。

■頻尿の原因となる婦人科系疾患とは?

頻尿につながる婦人科系疾患として挙げられるのが、卵巣嚢腫(のうしゅ)子宮筋腫です。


卵巣嚢腫は、卵巣にできる腫瘍で、嚢胞性(ふくろ状)であることが特徴。ほとんどは良性のものですが、大きくなると腹部や膀胱を圧迫し、頻尿になることもあります。また、子宮の筋肉部分にできる腫瘍である「子宮筋腫」も、部位によっては大きくなると膀胱を圧迫するため、頻尿になる場合があります。


卵巣嚢腫、子宮筋腫はある程度大きくならないと発見しづらいものですが、膀胱を圧迫するほどの大きさであれば、発見できる可能性が高くなります。また頻尿のほかに、卵巣嚢腫は腰痛や下腹部痛、便秘、子宮筋腫は下腹部の痛みや月経量の増加といった症状が起こります。卵巣の病気は発見しにくいという特徴があるので、こうした症状があるならば、早めに医師に診てもらうようにしましょう。



頻尿の原因はさまざまありますが、なかには女性特有の病気も含まれているので、ぜひ覚えておくといいでしょう。気になる症状がある場合は、なるべく早めに医療機関を受診するようにしてくださいね。

参考:

日本泌尿器科学会「尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~」

https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html

(中田ボンベ@dcp)