お通じが毎日なかったり、頑張ってもなかなか出なかったり……。と、いった症状が起こる「便秘」。肌への悪影響があるなど、女性の大敵ともいえる症状です。さて、そんな便秘ですが、そのまま放置しておくとどうなるのでしょうか?改善するにはどうすればいい?今回は、便秘の解消方法について解説します。

記事監修



宮崎郁子 先生


消化器内科医。東京医科大学医学部医学科卒業後、東京医科大学病院 消化器内科、東京医科大学病院 内視鏡センター助教、牧野記念病院 内科を経て、2015年より東京国際クリニック/医科 副院長を務める。

■便秘を放置しているとどうなる?

そもそも何をもって「便秘」とするのかですが、国際消化器病学会が定めている基準(RomeIII)では、

  • 1.以下の症状の2つ以上がある

    a.排便の25%にいきみがある

    b.排便の25%に兎糞(とふん)状便または硬便がある

    c.排便の25%に残便感がある

    d.排便の25%に直腸肛門の閉塞感、または詰まった感じがある

    e.排便の25%に用手的に排便促進の対応をしている(摘便、骨盤底圧迫など)

    f.排便回数が週に3回未満

  • 2.下剤を使わないのに軟便になることはまれ

  • 3.過敏性腸症候群(IBS)の基準を満たさない

上記の条件を満たす場合に、「機能性便秘」と診断されるとのこと。

こうした慢性便秘の症状を抱えたまま長期間放置しておくと、腸内に残った内容物が腐敗して体に害のある成分が出てしまい、それによって腹部の張りや下腹部の不快感を覚えることがあります。また、腹痛や悪心、嘔吐(おうと)といった症状を引き起こすことも。非常にまれではありますが、たまった便によって腸閉塞を引き起こす可能性もあります。

■便秘を解消するには?生活習慣を改善!

放置することで、お通じがスムーズに訪れないだけでなく、体にも悪い影響が出てしまう便秘ですが、どうすれば解消することができるのでしょうか? 厚生労働省の「生活習慣病予防のための健康情報サイト」によれば、

  • 不規則な食事、生活

  • 食物繊維、水分、脂質などの摂取不足

  • 低栄養

  • ビタミン欠乏症

  • 全身衰弱

  • 緊張、恐怖、悲しみなどの精神的要因

  • 神経障害

  • 浣腸や下剤の乱用

  • 体質

  • 職業性(便意があっても排便できない職業の人)

  • 便意を抑制する習慣

こうしたことが便秘の要因になるとのこと。つまり、上記の原因を解消することで、便秘が改善する可能性がある、ということですね。


「全身衰弱」以下の要因については改善することが難しいものもありますが、「不規則な食事、生活」については、今からでも取り掛かれるものでしょう。夜遅く寝て朝遅く起きる、またそれに伴う不規則な食事など、「不規則な生活」は排便リズムを狂わせてしまいます。


まずは「生活を見直してみること」からスタートするといいでしょう。適度な運動も排便を促すのに効果的とされているので、運動不足の人は体を動かしてみるのもおすすめです。

■便秘を解消するには?食べ物で改善

不規則な食生活の改善だけでなく、食事内容を見直し、「食物繊維、水分、脂質などの摂取不足」を改善する必要もあります。まず食物繊維ですが、緑黄色野菜のほか、ゴボウや大豆、サツマイモなどが、食物繊維の豊富な野菜に挙げられます。ほかにも、豆類、イモ類、カボチャ、クリは腸内を刺激して便意を促すガスを排出しやすくする食材です。


こうした食べ物だけでなく、水分をしっかり取ることも大事。水分を取ることで便が軟らかくなり、排便しやすくなります。冷たい水や冷たい牛乳を飲むことで、胃や大腸の反射を促すこともできます。

不規則な生活や食事が原因という場合は、それを見直すことで大きく改善するということも考えられます。薬に頼る方法もありますが、その前に生活や食事の改善から始めてみてはいかがでしょうか? 

参考:

厚生労働省「生活習慣病予防のための健康情報サイト」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-010.html

(中田ボンベ@dcp)