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「寝違え」だけが理由じゃない?首が痛いときの原因と対処法

2017.11.17

「寝違え」だけが理由じゃない?首が痛いときの原因と対処法


体の痛みの中でも怖いのが「首の痛み」です。頭に近い位置なので、激しい痛みを感じると不安になってしまいますよね。こうした首の痛みは何が原因で起こっているものなのでしょうか?病気の可能性はある?今回は「首の痛みの原因と対処法」について解説します。

記事監修



古賀昭義 先生


整形外科、内科、美容皮膚科医。日本大学医学部卒業。日本大学医学部研究医員、日本大学医学部兼任講師、日本大学医学部臨床准教授を経て、現・市谷八幡クリニック院長。医師+(いしぷらす)所属。


▼市谷八幡クリニック院長ブログ

http://akiyoshikoga.blog.so-net.ne.jp/

■原因1.寝違え

【症状】

寝違えは、寝ているときに無理な姿勢になることで首に負担がかかり、首の筋肉に「筋肉痛」のような症状が起こるものです。この場合、首を動かそうとすると痛みがあります。程度の差によって痛みは異なりますが、ひどい場合は動けないほどになります。


【対処法】

寝違えは炎症ですので、早く治すには安静にしておくべきです。長い場合は1週間程度痛みが続くこともありますが、無理をすると悪化につながるため、回復するまでは小まめに冷やすなどしてできるだけ動かさないようにしましょう。


寝違えを予防するには、寝ているときに無理な姿勢を取ることがないよう、枕などの寝具を見直したりすることが挙げられます。またうつぶせの状態で寝ることも、避けたほうがよいとされています。

■原因2.首のこり・肩こり

【症状】

首の「こり」が痛みを誘発している場合も多く見られます。血行不良を起こすことで筋肉が張り、ひどい場合は痛みを生じます。また、首の筋肉と肩の筋肉はつながっているので、強い肩こりの場合も、首の痛みを感じることがあります。


【対処法】

首のこりを和らげる場合、マッサージや温熱療法などが挙げられますが、マッサージに関しては注意が必要。というのも、首には頸動脈や神経など重要な器官があるため、強い刺激を与えることで悪影響が出る場合もあります。自己流でなんとかするのではなく、専門医に診てもらい、治療するのがいいでしょう。


また首のこり、そして肩こりの予防ですが、これらは姿勢の悪さが原因の場合が多いので、まずは姿勢を正すことが大事。デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることも、肩や首の血行不良につながるので、適度に運動をして首や肩の筋肉を動かしたりしましょう。

■原因3.ヘルニア

【症状】

首の痛みにつながる病気で真っ先に挙げられるのが「頸椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア」です。椎間板ヘルニアというのは、背骨の中にある椎間板の髄核(椎間板の中にある組織)が飛び出てしまう病気。飛び出た髄核によって神経が刺激されるため、頭を支える頸椎にヘルニアがある場合は、首や上肢に痛みが生じます。軽度のヘルニアであれば痛みだけで済みますが、ひどくなると動けないほどの痛みが出ます。さらに神経障害を起こしてまひが進行すると、体が動かせなくなるなど取り返しのつかないことにもつながる病気です。


【対処法】

頸椎椎間板ヘルニアは、加齢によって椎間板が老化して起こるほか、強い圧力が椎間板にかかることでもなります。予防するためにはそうした強い圧力を椎間板にかけないように心掛けるのが一番です。もし頸椎椎間板ヘルニアになってしまった場合、症状が軽い場合は投薬や首にコルセットを装着するなどして痛みを取り除く保存療法を、症状が重い場合は椎間板ヘルニアに圧迫されている神経の回復を目的とした手術が行われます。

■原因4.ストレートネック

【症状】

ストレートネックというのは、普通なら緩やかに体の前方に彎曲(前彎)しているはずの首の骨が真っすぐになってしまっている状態のことです。首の骨が真っすぐになることで逆にバランスが崩れ、首の痛みや肩こり、まためまいや頭痛といった症状が出てしまいます。


ストレートネックの主な原因は「姿勢の悪さ」です。たとえば猫背など、普段から姿勢の悪い人はストレートネックになる危険性が高いとされています。また、パソコンやスマートフォンを悪い姿勢で長時間使うこともストレートネックになる可能性が高いとされ、「現代病」のひとつともいわれています。


【対処法】

ストレートネック自体は病気ではないのですが、頸椎椎間板ヘルニアなどの首の病気につながることがあります。ですので、専門医に診てもらい、適切な処置を受けるべきでしょう。もちろん姿勢を正すなど、ストレートネックにならないように普段から心掛けることも大切です。

■原因5.頸部脊柱管狭窄症

【症状】

頸部脊柱管狭窄症(けいぶせきちゅうかんきょうさくしょう)というのは、首の骨の中の脊柱管という部分が狭くなってしまい、その中を通る脊髄が圧迫されてしまっている症状です。脊髄の通りが悪くなることで筋肉のひどいこりが起こり、それにより首周辺に痛みが出ることがあります。


この頸部脊柱管狭窄症が進行すると、「頚椎症性脊髄症」という神経に大きな障害を起こす可能性のある病気につながります。頸部脊柱管狭窄症になる原因は、先天性のものと後天性のものがあります。後天性の場合は加齢によるものや事故などによる外傷、そして首に負担がかかるような悪い姿勢を長時間続けたことなどが、その原因として挙げられます。


【対処法】

頸部脊柱管狭窄症の治療は保存療法と手術療法があります。保存療法では、薬物療法やコルセットなどの装具療法、また神経ブロック注射が行われます。手術療法もありますが、多くの場合は保存療法が用いられます。こうした治療をするようなことにならないために、やはり普段から姿勢に気をつけるようにしましょう。

■原因6.リウマチ性脊椎炎

【症状】

リウマチは、自己免疫疾患の一種です。自己免疫疾患は自己免疫機能が異常を起こし、自分の体の組織を敵だと思って攻撃してしまうという病気。このうち関節に起こるリウマチを関節リウマチといいますが、これが脊椎にも起こります。その場合に、首に痛みを生じることがあります。


【対処法】

リウマチは不治の病と呼ばれていたこともあり、原因が十分に特定されていない病気のひとつ。そのため、予防法が確立されていません。治療に関しても、薬で痛みを抑える、また問題のある部分を手術で除去するなどがされてきましたが、昨今では、治療薬の研究が進み効果的な治療が行われるようになっています。もし痛みだけでなく熱っぽさや体のだるさなどがあれば、念のため診察を受けるといいですね。

■原因7.変形性頸椎症

【症状】

変形性頸椎症は、頸椎の椎間板が少しずつ変化したり、頸椎を構成している椎骨が変形するなどして神経を圧迫するという病気です。この場合、首に痛みが出ることがあります。加齢などによって椎間板自体が弱ることで変化を起こし、また椎間板が弱ることで骨同士がぶつかってしまい、それにより椎骨が変形してしまいます。


【対処法】

治療は保存療法と手術療法があります。保存療法では、薬物療法やコルセットなどの装具療法を行い、変形がひどい場合は、手術によって変形した部分を広げて神経の圧迫がなくなるようにします。変形性頸椎症の主な原因は加齢によるものですので、まだ若い人は大丈夫かもしれませんが、覚えておくといいでしょう。

■原因8.胸郭出口症候群

【症状】

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)は、鎖骨に近い位置の神経や血管が圧迫されてしまい、血行不良を起こす病気です。腕のしびれのほか、顔面のしびれやめまい、また頸部に痛みが出ることもあります。胸郭出口症候群になる原因のひとつに「姿勢が悪いこと」が挙げられます。姿勢が悪いことで鎖骨に近い部分の筋肉に負担をかけてしまい、それが神経や血管の圧迫につながるのです。


【対処法】

胸郭出口症候群を改善するには、姿勢の改善や筋肉の強化が挙げられます。それによって筋肉も正常な位置に保つことができ、神経や血管が圧迫されることがなくなります。また、姿勢改善や筋肉の強化は、胸郭出口症候群の予防にもなります。ただし、首の痛みだけでなく手のしびれなどが強い場合は、薬物治療やブロック注射などの治療が必要となります。もし症状が重い場合は、早めに専門医に診てもらいましょう。



首は大事な神経や血管が通っているため、ときには「命に関わる症状」につながることもあります。もし軽い痛みでも、どんな病気が潜んでいるか分かりませんから、気になったらすぐ病院へ行くことが大事ですね。


(中田ボンベ@dcp)

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