検索
ボリュームがない、アレンジしにくい…。直毛のお悩み解決法

2017.11.19

ボリュームがない、アレンジしにくい…。直毛のお悩み解決法


クセ毛で悩む人が多い一方、直毛の人にも「パーマをかけてもすぐに取れてしまう」「ペタンコになりやすい」など、困ってしまうことがあるものです。なかなか自分ではヘアアレンジがしにくかったりもしますよね。今回は、こういった「直毛の悩み」を解決するためのポイントを、美容師の筆者が解説いたします。

■直毛ってどういうメカニズム?

髪の毛にクセがあるかないかは、髪の毛内部のタンパク質結合(S-S結合)のゆがみ度合いや水素結合で起こる寝ぐせなどでも変わってきます。直毛の方は、毛根(毛球部)も曲がっておらず、さらにはタンパク質結合もゆがみなく正常で、髪の毛の断面もきれいな円形をしている場合が多く、クセのないストレートな髪になるのです。



また、髪の毛は3層(「キューティクル」「コルテックス(オルトコルテックス細胞・パラコルテックス細胞)」「メデュラ」)に分かれているのですが、直毛の髪は一番外側のキューティクル、真ん中の2種類のコルテックスが均一に分布してるのも特徴です。


さて、それでは次に、読者のみなさんからいただいた「直毛に関するギモン」に解答していきます!

★Q1.「直毛だとパーマがかかりづらいのはどうして?」


A.直毛の場合、キューティクル間に隙間がなくパーマ薬剤が浸透しにくいため、かかりにくくなります。また、キューティクルが元の直毛の状態に戻ろうとする反発力が強いので、あまりカールをキープできない傾向もあります。


ですが、パーマをかけると髪の動きやボリュームをつけることができるので、髪の状態を判断して施術を行える美容師に相談してみるといいですよ。

★Q2.「直毛はどうしてカラーがすぐにとれてしまうの?」


A.毛髪内部の疎水性タンパク質の量が少ないため、ヘアカラーの染料が定着しにくい(染まりにくい)傾向があります。カラーの際にも、美容師やカラーリストと相談してみるといいですね。

■直毛のヘアケアのポイント!

直毛の人がトリートメントをしすぎると、髪の内部まで栄養成分が浸透するので、重みが出て、さらに直毛感が強調されてしまいます。髪が健康なら、トリートメントを毎日行う必要はありません。コンディショナーは傷みやすい毛先につけるだけでも大丈夫です。


また、あまりオススメはしませんが、ヘアカラーリングやパーマを行い、髪にダメージ与えると、ボリュームが出やすくなることもあります。ダメージが大きすぎると本末転倒になってしまいますので、必ず美容師に相談してから行ってくださいね。

■直毛のヘアセットのポイント!

洗い流さないトリートメントが人気ですが、直毛でボリュームが出ない髪に使い過ぎると重くなってしまいます。油膜を均一に薄く残すことができる、洗い流すタイプのトリートメントが、使いやすくてオススメです。


また、ヘアセットの際にハードスプレーを使用する場合は、髪の表面ではなく、立ち上げたい根元に軽くスプレーをするといいでしょう。

■直毛のヘアアレンジアドバイス!

直毛の方は、髪をそのままコテで巻いてもすぐにとれたり、ゴムやピンが留まりづらかったり、逆毛がすぐにペタンコになってしまったりすることもあります。そうならないためのポイントをご紹介します。



巻き髪をつくるコツ

コテを使う前に、巻き髪をキープする用のトリートメントを付けると、カール感が維持できます。コテで巻いた後、髪に熱が残った状態でカールを崩してしまうと、すぐに取れてしまうので、しっかり熱を冷まして、カールが固定してからナチュラルに崩しましょう。



ボリュームをつくるポイント

ゴムやピンが留まりにくい場合や逆毛がペタンコになる場合は、アレンジ前にワックスやスプレーを先に付けておくと、髪に引っ掛かりができて留めやすくなります。



ヘアアレンジのポイント

編みこみを使ったスタイルに挑戦してみてください。直毛だと編み目にツヤが出ますし、少し崩してもパサつきが出ないのでスタイルがきれいにキマります。



クセ毛の人は直毛に憧れ、直毛の人はクセ毛に憧れてしまうもの。ないものねだりになってしまいがちですが、それぞれの特性を生かすヘアアレンジやお手入れを行うと、きっとご自身の髪質を好きになり、毎日髪を整えることが楽しくなりますよ。


(執筆 平田昌義/山野美容芸術短期大学准教授、美容師-健康検定協会-)