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【コスメのプロが回答!】乾燥肌とオサラバするためのQ&A

2017.11.17

【コスメのプロが回答!】乾燥肌とオサラバするためのQ&A


乾燥肌だと、「肌トラブルを引き起こす」とか「逆に脂が出てしまう」とか……。いろんな“よくない”噂がありますよね。でも、これって本当なのでしょうか?


今回は(社)日本爪肌育成美容検定協会代表理事でもあり、日本スキンケア協会認定講師・コスメコンシェルジュインストラクターの筆者が「乾燥肌にまつわる12の質問」に答えます。知識を深め、厄介な乾燥肌とオサラバしましょう。

Q1.乾燥肌って、そもそもどんな状態?

A.「乾燥肌」とはバリア機能が低下した肌のことを指します。

日本には「自称乾燥肌」の人が多いといわれ、一次的な乾燥に対して敏感になり、何らかの乾燥対策をしている方がほとんどだと考えられます。


Q2.では、その「バリア機能」ってなに?

A.バリア機能とは、「自分で潤いを保つ力」です。

汗や皮脂をバランス良く出せる肌は、肌表面に「皮脂膜」という弱酸性ベールをまとうことができます。この「皮脂膜」が、皮膚からの水分蒸発や、細菌感染を防いでくれる重要な役割を担っています。


ストレス過多や不規則な食生活・睡眠不足や運動不足は、肌の水分バランスや皮脂バランスを崩すため、肌表面の弱酸性バランスが崩れます。潤いベールがないと、肌表面に水分を 足してもすぐ逃げていってしまいます。


潤いベールの役割を補う目的で付けるのが乳液やクリームです。

Q3.肌が乾燥する原因は?

A.一番多いのが「洗いすぎ」です。



お風呂上がりに「肌がつっぱる」方は、洗浄しすぎのサイン。“落ちないメイクVS洗浄力最強メイク落とし”の戦いを毎晩繰り広げている方は特に要注意です!


メイクをしっかり落とすのは肌のためにも大切ですが、洗顔フォームはどんなものを使っているでしょうか?「古い角質除去」や「ザラザラ除去」系の洗顔フォームは、肌に必要な油分まで洗い流してしまうので、頻繁な使用はおすすめできません。皮膚表面に弱酸性ベールがあるときは「つっぱる」という現象は起こりませんが、必要な脂まで洗い流してしまってなかなか弱酸性ベールができないと、角層に直接空気が触れ「つっぱり」を感じます。

 

まずは洗顔フォームを変えてみましょう。

Q4.乾燥肌は、洗顔やクレンジングも気を付けたほうがいい?


A.乾燥肌と感じる方は「洗浄」にはこだわりたいところ。

たとえば、ミネラルオイルやイソドデカンなどの油からできたメイク落としは洗浄力も強めなことが多いです。オリーブオイルなど植物系オイルで作ったメイク落としがおすすめですよ。


またメイクには油成分が多いので、同じ油で洗うのが一番すっきりします。ウォータータイプのメイク落としは、水でできているので肌にも優しいと思いがちですが、水でメイクは落ちないもの。一般的には洗浄力の強い界面活性剤を使用している場合が多いので、乾燥が気になる方は避けるのが吉です。

Q5.乾燥肌だとニキビができやすいって本当?

A.皮脂汚れをきちんと洗浄しないと、ニキビができやすいです。

乾燥した肌は皮脂を出して潤いを保とうとします。自然と皮膚に皮脂が増えるのですが、それだけではニキビになりません。


ニキビの原因であるアクネ菌は、酸素がある状態では活動できません。皮脂が増えて皮脂過剰分泌による皮脂汚れをきちんと洗浄していないと、毛穴に汚れが残って蓋をしてしまい、酸素がない状態を作ってしまうのです。毛穴に汚れを残さないようにしてあげれば、アクネ菌の活動とニキビの発生は難しいといわれています。


乾燥肌の方は、肌への刺激を心配し洗浄力の弱いタイプの洗顔フォームなどを使いがち。乾燥肌で「皮脂が増えてきたな」と感じる場合は、皮脂汚れをきちんと洗浄するようにしましょう。

Q6.「インナードライ」ってなに?

A.インナードライ肌というものは皮膚学的には存在しない言葉だといわれています。


人の皮膚は内側から潤いをつくるので、外側だけ潤っていて中はカラカラということは起こらないのです。しいていうなら、乾燥肌の人が肌表面に油を塗った状態が、一時的なインナードライ肌といえるかもしれません。

Q7.乾燥してかゆい!どう対処したらいい?

A.しっかり保湿をしましょう。



肌の水分量は18~20%が理想です。乾燥してかゆいという状態は、肌の水分量が10%を下回った場合といわれています。水分量が理想の半分以下になるとかゆみを感じる方が多いので、しっかり保湿して油分で蓋をしてあげましょう。


かきむしって血が出ているような場合は、皮膚科で処方される保湿剤を塗るのがおすすめです。

Q8.乾燥肌が選ぶべきファンデーションのタイプを教えて!

A.リキッドファンデーション一択!

落ちない・崩れないものより、潤い成分を重視して選んでほしいところです。

Q9.朝昼晩の適切なスキンケアを教えて!

A.朝:ぬるま湯洗顔、昼:乳液でメイク直し、夜はしっかり保湿!

朝はぬるま湯洗顔のみ。昼は酸化したメイク汚れを乳液で拭き取ってメイク直しを。夜はできるだけ早くメイクを落として。落としたらすぐに保湿するのが理想なので、できたらお風呂の中で保湿するのがベター。

Q10.日中、ほかにできる対策は?

A.こまめなメイク直し。

メイクの油は酸化して皮膚への刺激になるので、できることならこまめに乳液で拭き取ってメイク直しを。拭き取った後にスプレータイプのアイテムで水分補給もできたら最高です。

Q11.乾燥肌は食事で治るの?

A.食事も意識することが大切です。

たとえば、

  • 良質なたんぱく質と、たんぱく質のために必要なビタミンC

  • 皮脂コントロール作用があるビタミンB2やB6

  • 抗酸化作用のあるビタミンEやポリフェノール

  • 美肌には欠かせない植物性ビタミンA

など、きれいな肌をつくるために必要な栄養素はたくさん!


肌表面の乾燥は化粧品で補うことはできますが、根本解決を目指すなら、食事や睡眠、運動やストレスコントロールを気にしてみましょう。


まずはなにより、バランスのいい食事が大切です。


Q12.乾燥肌の対策方法はズバリ?

A. 「できるだけ汚さない」「できるだけ洗わない」、につきます。

化粧品は「肌を治す」ものではないですし、肌は自分で潤う力をちゃんともっている方がほとんど。


※アトピー性皮膚炎の方や先天的な皮膚の病気の方は除きます。


乾燥を感じる日は、メイクも薄めにして、クレンジングは乳液などで代用するのがおすすめです。メイクをしなくていい日なら、洗顔フォームは不要。皮脂汚れはぬるま湯でも十分落ちます。



乾燥肌にお悩みの方、参考になりましたでしょうか?少し意識するだけで、肌の調子はぐんとよくなるはずです。ぜひ試してみてくださいね。


(執筆・監修 川上愛子/一般社団法人日本爪肌育成美容検定協会 代表理事)