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若い世代も要注意!頻尿の対策と予防法

2017.11.20

若い世代も要注意!頻尿の対策と予防法


短い時間に何度も尿意を感じる、また1日にするおしっこの回数が異常に増えてしまう「頻尿」という症状。お年寄りに多いイメージがある頻尿ですが、実は若い世代でも悩まされている人は多いようです。とはいえ、なかなか相談しにくい悩みでもありますよね……。いったいどのような対策を行えばいいのでしょうか?今回は、頻尿の対策と予防法について解説します。

記事監修



松田明子 先生


専門は内科、腎臓内科、泌尿器科、美容皮膚科。東京女子医科大学卒業。東京女子医大病院 腎臓内科、同 泌尿器科を経て、2017年よりサイエンスクリニック院長就任。女医+(じょいぷらす)所属。


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■頻尿の原因って?

「尿が近い、尿の回数が多い」という症状である頻尿ですが、具体的にはどう定義されているのでしょうか? 日本泌尿器科学会によると、「朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合」を頻尿としています(排尿の回数は人によって異なるため、これはあくまでも目安とのこと)。


頻尿の原因は「過活動膀胱(ぼうこう)」「残尿」「多尿」「尿路感染・炎症」「腫瘍」「心因性」と、大きく6つに分けられます。過活動膀胱は、膀胱が勝手に収縮してしまい、尿がたまっていないのに尿意を感じてしまうもの。加齢や脳や脊髄の病気が原因であるほか、「原因が不明」というケースも見られます。残尿は、尿が全て出ずに膀胱の中に残ってしまう症状。前立腺肥大などで排尿障害になることが原因として挙げられます。尿の量が多いことも頻尿の原因ですが、水分を多く取る以外にも、内分泌疾患によって尿の量が増えることもあります。


膀胱炎や前立腺炎など、炎症を起こすことで頻尿になる場合も考えられます。炎症の場合は、下腹部の痛みも感じます。骨盤内に腫瘍ができることで膀胱が圧迫され、頻尿の症状が起こることがあります。たとえば膀胱がんや、女性の場合は卵巣嚢腫(のうしゅ)子宮筋腫などが挙げられます。そのほかに心的な理由で頻尿になるということもあります。この場合は膀胱や尿道に異常や病気があるのではないため、活動している間だけ頻尿の症状が起こります。

■頻尿の対策とは?

頻尿は上記のような理由によって起こりますが、病気が原因のケースもあります。過活動膀胱では脳や脊髄の病気が考えられますし、残尿は前立腺肥大や、膀胱を収縮させる神経の障害が考えられます。ほかにも、糖尿病や膀胱炎、腫瘍といったことが原因となるので、頻尿の場合はこうした病気でないか検査を受け、もしその病気であった場合はすぐに治療すべきです。


女性の場合は、卵巣嚢腫や子宮筋腫が頻尿につながる病気とされています。卵巣と子宮の筋肉に腫瘍ができるものですが、肥大すると膀胱を圧迫してしまい、頻尿につながります。頻尿だけでなく、腰痛や下腹部痛、便秘、月経量の増加といったさまざまな症状が起こるため、こちらも早期受診が重要です。


それ以外の場合は、たとえば水分の取り過ぎによる頻尿もあるので、適切な量を摂取するように心掛けることや、摂取する時間帯に気を付けることで排尿の回数を減らせます。それでも改善しない場合は、速やかに泌尿器科専門医を受診することをおすすめします。

■頻尿を予防するには?

頻尿を予防、または改善するための運動として、「ケーゲル体操」というものがあります。これは「骨盤底筋体操」とも呼ばれており、骨盤の下部にある骨盤底筋を鍛えることで排尿調節機能を安定させ、尿漏れや尿失禁を予防、また改善するというもの。


この体操では、膣や肛門をきゅっと締めて緩めるという運動を繰り返し行います。これにより骨盤底筋が鍛えられます。


また、上に挙げた頻尿につながる病気を予防することも大事です。特に膀胱炎は、女性に多いとされている病気なので要注意です。


膀胱炎を予防するには、まずはトイレを我慢しないことが重要。我慢すると膀胱内に尿が停滞し、そこに雑菌が入って膀胱炎を発症します。女性は男性と比べて尿道が短いため、尿道内に雑菌が入らないよう、常に清潔にすることも大事です。もちろん、雑菌への抵抗力が弱まらないよう、健康をしっかり管理することも心掛けましょう。



女性は卵巣嚢腫や子宮筋腫といった、女性特有の病気で頻尿になることもありますから、普段から気を付けておくといいですね。また、そのほかの疾患が原因となることもあります。「水分の取り過ぎ」などの心当たりがない場合は、一度専門機関で相談してみるといいかもしれませんね。

⇒引用元:

日本泌尿器科学会「尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~」

https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html

(中田ボンベ@dcp)