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ストレートネックとは?まっすぐな首が良くないってどういうこと?

2017.11.27

ストレートネックとは?まっすぐな首が良くないってどういうこと?


最近の健康志向から、「体のゆがみ」、「骨盤のゆがみ」という言葉は聞いたことがある方は多いと思います。実際、気にしている人もいることでしょう。だから、ゆがみの反対のような言葉「まっすぐ」と聞くと、「良いことなのでは?」と思ってしまいますよね。


たとえば、「ストレートネック」。まっすぐな首というと「えっ?良いんじゃないの?」なんて感じてしまいそうなもの。しかし実はこれ、とても良くないことなのです。なぜ、良くないことなのか?


今回はストレートネックの症状と予防法について柔道整復師の筆者が説明します。

■正しい首の状態とは

人間の背骨は横から見ると、首のほうは前に向かってカーブし、背中で後ろにカーブして腰でまた前のほうにカーブするという緩やかな湾曲をしています。アルファベットのSを緩やかにしたものをイメージしてもらえたらいいかと思います。



この緩やかなカーブを『生理的湾曲』といい、体の好不調にとても重要になってきます。


それはなぜかというと、人間の体の一番上にあるのは頭ですね。個人差はありますが、頭の重さは4~5kgあります。その頭を首や肩の骨や筋肉で支えています。そして首の角度によっては、首や肩に掛かる負担は頭の重さの4~5kgだけじゃなく10kg以上にもなってきます。


そのほか、上からの重力も体には掛かりますので、まっすぐな首のままだと重さや重力を直に受け止めてしまって、首や肩に相当な負担が強いられ、それが痛みとして感じるようになってきます。


まっすぐな首よりもカーブして、自然な湾曲をしている首のほうが重さや重力を分散することができるので、より負担を軽減できるのです。

■ストレートネックは現代人に多い

現代では、このまっすぐな首、いわゆるストレートネックの方がとても増えています。今の時代はスマホなどを見て下を向いていることがとても多いのも、理由のひとつです。


男女差でいうと、圧倒的に女性のほうが多いです。なぜ男性よりも女性が多いのかというと、遺伝や生まれつきの首の形というのもありますが、女性のほうが男性に比べると筋肉量が少ないからです。そのため、女性のほうが肩こりになりやすいし、首の痛みも出やすくなってしまいます。


女性だから、筋肉量が少ないから、肩こりや首の痛みが出るのはしょうがないこと?


いいえ、あきらめてしまうことはありません。対策や予防する方法はいろいろとあります。

■ストレートネックの予防法

ストレートネックの予防法は、冒頭で示したように生理的な自然な首のカーブを意識して姿勢に気を付けることです。そして次に示す3つのポイントを行動すればだいぶ肩こりや首の痛みから解放されてくると思います。


  • 1.同じ姿勢を続けない。

    パソコン作業なら1時間以上、スマホなど携帯を見るなら30分以上は続けないことです。ある程度、時間が経ったら一旦作業をやめて、天井を見上げる、首を回すなどして、負担の掛かった首や体を休めましょう。

  • 2.肩甲骨を大きく動かす。

    肩こりや首の痛みのポイントは、肩甲骨です。首や肩、腕の筋肉がつながっていますので、肩甲骨の動きが悪い方は、腕が上がりづらく、肩こりになりやすい方が非常に多いです。特に、肩が前に巻き込んでいるような、いわゆる「巻肩」になってしまっている方は肩甲骨の動きが悪くなります。


    これらを解消するのためには、肩甲骨を動かすように「大きく肩を回すこと」。ただ腕を回すだけでは肩甲骨は動きませんので、常に「意識して大きく回すこと」が大切です。

  • 3.姿勢を意識してストレッチする。

    ・生理的な首の湾曲を意識しながら天井を見上げて、首の前部分の筋肉のストレッチをする。


    ・500ml程度のペットボトル容器を横にして床に置きます。タオルなどをかけてカバーしたら、ペットボトルが首に当たるようにして、あお向けで寝ます。5~10分程度ストレッチくらい首のストレッチをしてみてください。痛かったら無理はせず、タオルを丸めただけのもので行っても構いません。


    そのまま10分以上寝てしまうと、起きた時に首が痛くなってしまうかもしれませんので注意してください。

どれも簡単な方法ばかりです。しかし、簡単であるからこそついつい忙しいとやらなくなってしまいがち。何事も継続することが大事であり、体が楽になる一番の近道でもあるので、ぜひ続けてみてください。



体がつらいときは、お近くの整骨院や整体院などへ行き、体のケアをしてもらってみてはいかがでしょうか。体の不調を抱えたままの生活では、仕事もプライベートも上手くいかなくなってしまうかもしれません。しっかりと自分の体を労り、ケアするようにしてくださいね。


(執筆 湊健治/柔道整復師-健康検定協会-)