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歯周病ってどんな病気?どうすれば防げるの?

2017.11.28

歯周病ってどんな病気?どうすれば防げるの?


歯周病は、細菌の感染によって起きる歯茎と歯を支える骨の病気です。歯と歯肉の境目の清掃ができていないと多くの細菌が繁殖して歯茎の縁が赤くなったり、腫れたりします。やっかいなのは、この段階ではあまり痛みを伴わないので、多くの場合で気づくのが遅れることです。



進行すると歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が溶かされ歯が動くようになります。最悪の場合、自然に歯が抜けたり、抜歯が必要になることも。今回は歯科医の筆者が「歯周病」について解説します。

1.歯周病の原因

ほとんどは「歯垢(プラーク)」が歯周病の原因です。


歯垢はブラッシングなどで取り除かないと徐々に粘り気を増して最後は硬くなり、「歯石」といわれる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。こうなるとブラッシングだけでは取り除けません。この歯石は穴がたくさんあって、そこに住み着いた歯周病の原因菌が毒素を出し続け、歯を支える骨を溶かし続けます。


なお、以下のことは歯周病の進行を助長する要因として良く知られています。

  • 喫煙

  • 歯ぎしり、くいしばり、かみしめ

  • 不規則な生活習慣

  • 歯の被せ物や詰め物が合っていない

  • 仕事や生活上のストレス

  • 糖尿病、ホルモンのバランス異常

  • 骨粗しょう症などの全身の疾患

  • 長期にわたって服用している薬

2.歯周病の予防

歯周病の原因は一部遺伝性や他の病気の薬の副作用を除いて大部分は歯垢(プラーク)であるといえます。


一番大切なのは毎日の正しいブラッシングや、歯周病を再発させず、健康な状態を維持していくための定期的な治療、“メインテナンス”です。正しいブラッシング法やデンタルフロス、歯間ブラシなどの使用法は歯科医療機関を受診されて歯科医師や歯科衛生士に指導を受けて身に付けるのが一番です。


基本は毎食後ですが無理なら就寝前のブラッシングに一番多く時間を使ってください。寝ている間は体の免疫機能も下がります。その間に口の中で細菌はどんどん増殖を繰り返します。


できる限り寝る前に細菌の数を減らすのが、虫歯や歯周病を防ぐ最大の防御策です。

3.歯周病の治療

ある程度進行してしまった歯周病は、歯科医療機関を受診してきちんと治療を受ける必要があります。歯周病の程度によって治療方法は様々です。


自覚症状が無いのが歯周病の大きな特徴ですので、まずは検査(レントゲンや歯周ポケットの測定など)を受けて、正しい診断が必要です。そのためにも定期的に歯科を受診することが非常に大切です。



歯周病は初期から中期程度なら、正しい診断を受けて適切に対処すればきちんと治すことができます。そして長い間、健康的で安定した歯の状態を保つにはメインテナンスが必要になります。


是非かかりつけの歯科の先生を持って、定期検診を受けるようにしましょう。


(執筆 迎和彦/歯科医、むかい歯科 院長-健康検定協会-)