朝起きて鏡を見ると、二重まぶたのはずが一重になっているなど、目が腫れているように思うことはありませんか。メイクの前に何とかしたいものです。


そこで、鍼灸(しんきゅう)師で美顔のためのケアを実践している高田香菜子さんに、「目元の腫れを朝1分でケアする方法」について聞いてみました。

取材協力・監修

高田香菜子氏


鍼灸(しんきゅう)師。「美は健康な体から!」をモットーに、心身の健康面を重視した上で、顔のたるみ、くすみやしわ改善など、美容鍼灸、トリートメントを行う。太子橋鍼灸整骨院ほかで施術中。


太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10

■血流の滞りが、目元の腫れ、むくみ、クマ、くすみの原因

起床時にまぶたが腫れる理由について、高田さんは次のように説明します。


「睡眠中は、同じ姿勢をとる時間が長くなります。すると、首の周りの血流が滞り、顔全体がむくんだ状態になって目元には水分がたまり、腫れぼったく感じるでしょう。また、血流が悪いと新鮮な酸素が顔へ十分に届きにくくなり、目の下のクマやくすみが目立つこともあるはずです。


起床時に視界がすっきりしない場合も、これらが原因と考えられます。目の疲れや頭痛、肩こり、精神的ストレスがあるときは、よりその症状が現れます。


短時間でも、血流を促すケアをすると、目元の腫れやむくみ、クマ、くすみは改善するでしょう」

■眉には、まぶたの腫れを鎮めるツボが集まっている

そのための具体的な方法について、高田さんはこう話を続けます。


「目の周りには血流を促して目の疲れを改善に導くツボが集まっています。なかでも眉はその宝庫です。眉頭にある『攅竹(さんちく)』というツボから、眉の中央の『魚腰(ぎょよう)』、眉尻にある『絲竹空(しちくくう)』というツボにかけて指圧しましょう。


次に、額(ひたい)の中心を指で刺激し、皮ふのたるみ対策に働きかけましょう。眉間(みけん)には、頭痛の改善やストレス解消に作用する『印堂(いんどう)』というツボがあります。


さらに、頭部を支えている首はどうしても血流が滞りやすくなるため、目元の腫れやむくみに大きく影響します。首の周囲は常に血流を促すように意識をしましょう」


ここで高田さんに、これらを実践するための「1分でできるセルフケア法」を教えてもらいましょう。


(1)目頭をつまむ 


目頭をおや指でつまみ、5秒ほど刺激を加えます。左右同時にでも、一方ずつを交互にでもOK。



(2)眉を刺激する


ひとさし指、なか指、くすり指を、左右の先述の眉のツボの上にそれぞれ置きます。次に、各指の先で同時に、小さな円を描くように各5秒〜10秒ほど指圧します。3〜5回を繰り返しましょう。



(3)目の周りを刺激する


目の下のくぼみの際の骨に沿って、左右とも、ひとさし指、なか指、くすり指を置きます。各指の先で同時に、小さな円を描くように5秒〜10秒ほど指圧します。3〜5回を繰り返しましょう。



(4)額を引き上げる


額の中央を、眉間から前髪の生え際に向かって、両手のなか指で交互に、軽く力を加えながら引き上げます。10~20回ほど繰り返しましょう。



(5)髪の生え際を刺激する


両方のなか指とくすり指を揃え、前髪の生え際の中央から髪の生え際に沿って、耳の上あたりまで指圧しながら移動して行きます。2~3回繰り返しましょう。



(6)首のストレッチ


首を前後左右にゆっくりと倒してストレッチをしてから、軽めにぐるっと一周し、逆にも一周します。急に倒す、早い回転をすると首の筋を傷めるので、必ず、そっと行いましょう。



(7)首のツボを刺激する


首のコリを改善する特効ツボの「天柱(てんちゅう)」(首の2本の太い筋肉の外側と、髪の生え際が交差するところ)を刺激します。少しずつ力を加えながら、両手のおや指でひと押し5秒~10秒を3~5回ほど繰り返します。



(8)首のコリをほぐして血流れを促す


首の左右側面にあるでっぱった筋肉を「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」といいますが、そこをあごの下から鎖骨のほう(下)に向かってコリをほぐすように、軽くつまみます。



(9)鎖骨を指圧して血流れを促す


左右の鎖骨をそれぞれ三等分した内側の3分の1あたりを同時に、おや指とひとさし指で5秒間ほど挟みます。次に、おや指とひとさし指で鎖骨を挟みながら、鎖骨に沿って肩に向かってゆっくりと指を動かします。



最後に高田さんは、ワンポイントアドバイスを加えます。


「時間に余裕があるときは、これらを始める前に、ホットタオルで目の周辺を温めてください。ホットタオルは、タオルを水でかたくしぼってから、電子レンジ(500w)で1分ほど温めるとできあがります。市販のホットアイマスクなどを利用してもいいでしょう。ケアの働きがより期待できます」



さっそく2週間ほど毎朝続けて実践してみたところ、そのたびに目元も頭もすっきりしたように感じます。手軽にできる時短ケアで、起床時だけでなく、デスクワークの合間や飲み会の前でもさっと行うことができます。目の周囲の重み、腫れ、むくみ、だるさ、疲れが気になるときにはぜひお試しください。



(取材・文 岩田なつき/ユンブル  撮影 梅田佳澄/グリーンサム)