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ふつうのコーヒーとどう違う?「カフェインレス」のメリットって?

2017.11.30

ふつうのコーヒーとどう違う?「カフェインレス」のメリットって?


カフェインが入っている飲み物は「あまり飲みすぎると健康に良くない」といったイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。代表的なものが、コーヒーですよね。しかし、近年では「カフェインレスコーヒー」というものも登場しているそう。「カフェインレス」って、いったいどういうことなのでしょうか?

取材協力・監修


岡田明子先生


管理栄養士。ヘルスケア事業をサポートする『一般社団法人NS Labo』代表。

テレビ出演、コラム執筆など各メディアで活躍中。

著書に『朝だから効く!ダイエットジュース』など。


⇒一般社団法人NS Labo

http://ns-labo.jp/

■カフェインレスコーヒーについて一般ではこう言われている!

コーヒーといえばカフェインを連想するという人が多いでしょう。近年では「ポリフェノール」が含まれているので、飲み過ぎなければ健康に良いといわれるようにもなっています。まずはコーヒーを飲むことのメリット・デメリットをご紹介します。


●コーヒーを飲むことのメリット

・発がんのリスクを抑える

理由ははっきり解明されていませんが、コーヒーを飲む習慣のある人は飲まない人と比べて、肝臓がん、子宮体がんなど、がんの発症頻度が低いという報告があります※。ポリフェノールにも抗がん作用があるとされています。

※後述:

『国立がん研究センター』では、肝臓がんのリスクを下げる効果は「ほぼ確実にあり」、子宮体がんのリスクを下げる効果については「可能性あり」、大腸がん・子宮頸がん・卵巣がんのリスクを下げる効果については「データが不十分」としています。また、口腔(こうくう)がん・咽頭(いんとう)がん・食道がんを発症するリスクを下げることについても一部の研究にありますが、まだ「根拠は不十分」なのが現状です。

・脳卒中のリスクを抑える

コーヒーを飲む習慣のある人は、飲まない人と比べて脳卒中のリスクが低いという報告があります。


・脳を活性化させる

眠気覚ましにコーヒーというのは昔から知られていました。コーヒーに含まれるカフェインには、中枢神経を興奮させる働きがあります。このため、一時的に疲労感を和らげ眠気を覚ましてくれる効果が期待できます。


・ダイエット効果

カフェインには新陳代謝や脂肪燃焼を促進する働きがあります。つまり、ダイエット効果が期待できます。


・抗酸化作用

コーヒーには「クロロゲン酸」というポリフェノールが含まれています。これは体内で作られる活性酸素による酸化を防ぐ抗酸化作用があります。

●コーヒーを飲むことのデメリット

・睡眠の質を下げる

眠気覚ましに効果があるというのは、裏を返せば眠りを妨げることになります。人によっては夜にコーヒーを飲むと眠れなくなってしまいます。


・頭痛やイライラの原因になる

体質にもよりますが、カフェインは頭痛やイライラの原因になることがあります。


・肌のシミの原因になる

カフェインはメラニンという皮膚の色素に作用します。肌にシミを発生させ、拡大を促進します。


・鉄分の吸収を悪くする

コーヒーに含まれるタンニンは、鉄分の吸収を妨げます。貧血気味の人は気を付けなければいけません。

●メリットにもデメリットにもなり得ることも……


コーヒーを飲むことで体に起きる変化には、状況や程度によってメリットにもデメリットにもなり得るものがあります。


・胃液の分泌を活発にする

カフェインには胃液の分泌を促進する効果がありますので、食後のコーヒーは消化の助けになっていると考えられます。しかし、飲み過ぎは過剰に胃酸が分泌されるので、胃が荒れる原因になります。


・利尿作用

状況によってメリットともデメリットともなりますが、カフェインには利尿作用があります。代謝が活発なのは良いことですが、すぐにトイレに行けないようなときは困ります。


・香りによるリラックス効果

コーヒーは嗜好(しこう)品という側面もあり、好きな人もいれば苦手な人もいます。好きな人にとってはとても魅力的に感じ、リラックスできます。とはいえ、コーヒーが苦手な人は嫌な気分になったりイライラするでしょう。

●カフェインレスコーヒーのメリット

上記のようにカフェインを含むコーヒーにはさまざまなメリット・デメリットがあります。いつも飲んでいるコーヒーをカフェインレスに替えると、次のようなメリットがあると考えられます。


・睡眠の質の向上

一般的に、カフェインレスコーヒーはカフェインを90%以上除去しています。個人差はありますが、夕食後に飲んで夜眠れないということは少なくなるでしょう。


・胃もたれの解消

カフェインが原因で胃酸が多く分泌され、その結果として胃もたれを起こしていたという人は、これが改善されます。


・頭痛、イライラの改善

カフェインの副作用による頭痛、イライラが改善されます。


・利尿作用がなくなる

カフェインによってもたらされていた利尿作用がなくなります。長時間の会議やドライブなど、すぐにトイレに行けるか分からないときにもコーヒーを楽しめます。


・妊娠中・授乳中の女性でもOK!

カフェインはアルコールと同じく妊娠中や授乳中の女性にはNGですが、カフェインレスのコーヒーなら少量飲んでも問題ないでしょう。

■カフェインレスコーヒーについて専門家からの意見【栄養学の観点では?】


普段飲んでいるコーヒーをカフェインレスにすれば、カフェインによるデメリットを気にせずにコーヒーを飲めるようです。もちろんカフェインによるメリットはなくなってしまうわけですが……。


では、専門家からの視点ではどうなのでしょうか?岡田先生によると、


「カフェイン入りのコーヒーは嗜好品のひとつで、通常の食生活の中でコーヒーを1-2杯楽しむことは、一般的には問題ないと考えられています。


今回挙がった『一般にいわれている健康効果』に関しては、データとしては根拠不十分なものも多く、国立がん研究センターによると、『肝臓がん』のリスクを下げる効果はほぼ確実で、『子宮体がん』のリスクを下げる効果は可能性ありとされており、その他はまだデータ不十分となっています。


カフェイン中毒の懸念もあるので、健康効果を期待してたくさん飲むより、楽しんで数杯飲む飲料と位置付けるといいですね。


カフェインレスは、コーヒーが好きな妊産婦さんや睡眠の質が悪い方、夕刻以降にコーヒーを飲みたい方が活用するのはおすすめです」


とのことです。



コーヒーには良い効果があるといわれますが、本当にその効果があるのか十分なデータがないものもあり、カフェイン中毒など、注意しないといけない点も多いようです。岡田先生のアドバイスにもあるように、妊産婦の方でコーヒーが飲みたい場合は、取り入れてみるといいでしょう。


(中田ボンベ@dcp)