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風邪じゃないのに鼻水が止まらない…。もしかして「寒暖差アレルギー」かも?

2017.11.28

風邪じゃないのに鼻水が止まらない…。もしかして「寒暖差アレルギー」かも?


急激な気温の変化があると、花粉症のようにくしゃみや鼻水、鼻詰まりの症状が出ることがあります。これを「寒暖差アレルギー」と呼ぶのですが、こうした気温差による体調不良を訴える人が最近増えているそう。さて、この「寒暖差アレルギー」ですが、いったいどうして起きてしまうのでしょうか。原因と対処法を解説します。

記事監修



木村聡子先生


耳鼻咽喉科医。日本耳鼻咽喉科学会専門医、医学博士。女医+(じょいぷらす)所属。

■寒暖差アレルギーの原因は?

人間の体は、気温が低いときには血管を収縮させ、高いときには血管を拡張して体温調節を行います。これは自律神経の働きによるものです。自律神経が対応できる温度変化は約7度までで、それ以上の急激な変化ではうまく対応できずに異常を来すのです。


つまり、寒暖差アレルギーは「自律神経の乱れが原因で起きる異常」で、正式には「血管運動性鼻炎」といいます。


寒暖差アレルギーの症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻詰まりが挙げられます。「花粉症」で知られる「アレルギー性鼻炎」に似たような症状ですが、大きく異なる点があります。アレルギー性鼻炎は、特定のアレルゲンにアレルギー反応を起こすことで発症しますが、寒暖差アレルギーの場合は「アレルギー」とはいうもののアレルゲンとは無関係です。以下のような場合には、寒暖差アレルギーだと考えられます。


  • 鼻水がサラサラ

    風邪をひいたあとの鼻水は粘度が高く、黄色っぽくなります。これは細菌などの死骸が混じっているためです。本来、風邪はウイルス感染なので、それだけだと透明のサラサラの鼻水が出ます。しかし、実際にはウイルスだけではなく細菌も付いてくる『混合感染』と呼ばれる状態になることが多く、そうなると鼻水は濁ってきます。


    寒暖差アレルギーは、自律神経の異常が鼻の粘膜に強く作用することで起きており、鼻水は透明でサラサラしています。

  • 熱は出ない

    発熱も風邪をひいたときの症状のひとつです。しかし、寒暖差アレルギーの場合はウイルスとは無関係で発熱もありません。

  • 目の痒(かゆ)みもない

    アレルギー性鼻炎の場合、目が痒くなったり充血することがあります。これはアレルギー反応によるものですが、寒暖差アレルギーではそのような症状は起きません。これはアレルギー性鼻炎との大きな違いだといえます。

  • イライラなど、精神面に現れる

    寒暖差アレルギーではイライラする、疲れやすい、寝付けない、食欲がないといった、精神的な症状が現れることがあります。これは自律神経の乱れから起きるものだと考えられます。

  • 急激な温度変化によって発症する

    以下のような急激な温度変化に自律神経が対応できず、症状が現れることがあります。皆さんも、以下のような経験があるでしょう。


    ・ラーメンやカレーなど、刺激のある熱いものを食べた

    ・暖かい部屋から外に出た(冬)

    ・外からエアコンの効いた部屋に入ってきた(夏)

    ・スキー場などで冷たい空気を吸い込んだ

  • 採血などのアレルギー検査で異常が出ない

    前述のように、寒暖差アレルギーの場合は「透明でサラサラした鼻水」が出ます。しかし、このような鼻水が出ているとしても、採血や鼻水の検査(鼻汁好酸球検査)で異常があれば、アレルギー性鼻炎や好酸球性鼻炎など、別の診断となります。気になる症状がある場合は一度きちんと検査してみるといいですね。

■寒暖差アレルギーの対処法

寒暖差アレルギーを抑えるには、激しい温度差の影響を受けないようにすることです。また、自律神経を整えることも大切です。以下のような方法で対処しましょう。


  • 衣類などで温度調節をする

    たとえば、マスクを着用すれば冷たい外気をいきなり吸い込むことは防げます。また、屋内と屋外を行き来するときは、温度差が7度以下に収まるように上着を着脱すると良いでしょう。温度変化が緩やかであれば、自律神経も正しく働きます。

  • 体を温める

    ショウガなどの体を温める効果のある食材を食べたり、入浴などで体を温めましょう。自律神経が正しく働くように調整すれば、症状も和らぐでしょう。

  • 適度な運動

    適度な運動を習慣づけましょう。適度に筋肉がつくと、体の代謝が良くなります。ストレス解消にもなり、自律神経を安定させることができます。

  • 規則正しい生活リズム

    自律神経は交感神経と副交感神経のふたつから成り立っています。日中は交感神経が働いて、体も活発に動きます。そして夜になると副交感神経が働き、体を休めてリラックスするのです。夜型の生活や不規則な生活をしていると、副交感神経が働かなくなり、体をしっかり休めることができなくなります。すると自律神経のバランスが崩れ、寒暖差アレルギーも起こりやすくなるといえます。


寒暖差アレルギーは「アレルギー」とはいうものの、実際には本来のアレルギー反応ではなく、寒暖差に自律神経が対応できないことによって発症するものです。重い病気ではありませんが、あまりにも症状がつらいときには耳鼻咽喉科医に相談し、治療を受けると良いでしょう。


(藤野晶@dcp)

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