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若者世代の「死因」。一番多いのは……?

2017.12.01

若者世代の「死因」。一番多いのは……?


20~30代の世代で一番多い死因は何だと思いますか? もちろんどの世代でも、不慮の事故や病気で命を失ってしまう可能性はあります。しかし、厚生労働省の調査結果をみると、20~30代の若い世代の死因が、ほかの世代とは異なっているようなのです。今回は、若者世代の「死因」についてご紹介します。

■若者世代で一番多い死因は……

厚生労働省が毎年行っている調査に「人口動態統計」というものがあります。これは「出生・死亡・死産・婚姻・離婚の集計」で、この5つの要素にまつわるデータがまとめられています。このうち「死亡」に関する項で、「死因」について年齢別にまとめられていますが、20代、30代の死因で一番多いのが……

・20~24歳……自殺(1,001人)

・25~29歳……自殺(1,165人)

・30~34歳……自殺(1,253人)

・35~39歳……自殺(1,445人)

※( )内は死亡数


⇒データ引用元:平成28年(2016)人口動態統計(確定数)の概況

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei16/

なんと自殺です。日本は自殺者が多いといわれていますが、若者世代では自殺で命を落とす人の数が非常に多いのです。ちなみに「15~19歳」の世代でも自殺は430人で一番多い死因となっています。


厚生労働省の「自殺総合対策会議」の資料では、「自殺者は減少傾向にあるものの、非常事態はいまだ続いている」としています。若者世代の自殺がこれほど多いのは、日本社会の大きな問題といえるでしょう。

⇒引用元:厚生労働省「自殺総合対策会議」

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000134127.html

■若者世代とそれ以外の世代の死因はどう違う?

若者世代の死因は自殺が一番多いというデータが出ていますが、それ以外の世代ではどうなのでしょうか? 同じく厚生労働省の「人口動態統計」によると、15~39歳以外の世代は以下のようになっています。

・0歳……先天奇形、変形及び染色体異常(663人)

・1~4歳……先天奇形、変形及び染色体異常(150人)

・5~9歳……悪性新生物(84人)

・10~14歳……悪性新生物(95人)


・40~44歳……悪性新生物(2,675人)

・45~49歳……悪性新生物(4,753人)

・50~54歳……悪性新生物(7,696人)

・55~59歳……悪性新生物(1万2,605人)

・60~64歳……悪性新生物(2万3,343人)

・65~69歳……悪性新生物(4万6,004人)

・70~74歳……悪性新生物(4万8,833人)

・75~79歳……悪性新生物(5万8,317人)

・80~84歳……悪性新生物(6万7,401人)

・85~89歳……悪性新生物(5万7,874人)

・90~94歳……心疾患(3万8,374人)

・95~99歳……老衰(2万2,834人)

・100歳以上……老衰(9,907人)

※( )内は死亡数

全体で一番多いのは悪性新生物(悪性腫瘍)なのです。特に40歳以上の年齢階級では悪性新生物による死亡数が非常に多く、調査結果の総計では37万2,986人が悪性新生物による死亡です。これは死亡総数の28.5%にも及びます。「二人に一人は一生のうち一度はがんにかかる」などといわれていますが、この結果を見ると、その言葉もうなずけますね。


若者世代は自殺で命を落とす人が多く、それ以外の世代では悪性新生物によって命を落とす人が多いのです。もちろん40歳以上の世代でも自殺は上位に位置する死因(40~44歳、45~49歳では2位)ですが、それ以上に40代以上は命に関わる病気になることが多いということでしょう。



若者世代の死因で自殺が特に多いことから、政府では子供・若者の自殺対策をさらに推進することを検討しています。今後、若者世代の死因の1位から、自殺の文字がなくなるといいですね。


(中田ボンベ@dcp)