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病院に行くべき?腰痛の原因とケア方法

2017.12.04

病院に行くべき?腰痛の原因とケア方法


腰痛は、日常の姿勢や動作に気をつけて、腰に大きな負担をかけずにいれば自然に治るケースがほとんどです。個人差があるものの、ぎっくり腰のような急性の腰痛は一週間程、そのほかの腰痛もおおよそ一カ月もあれば緩和していきます。しかし、なかには早めに医療機関で診てもらったほうが良いケースも。今回は、腰痛の原因とマッサージ方法について、柔道整復師の筆者が解説します。

■急いで病院に行かなくてもよい、しばらく様子をみるケース

腰痛に気づいた際、痛みなどの症状が日ごとに軽くなっていく場合は治っている傾向にあるため、自然治癒する可能性があります。


また、朝は不快感があるものの、いつも痛むわけではなく、時間が経ったり、体を動かしたりしていると痛みが和らぐ場合も様子を見ても良いでしょう。

■病院を受診したほうが良いケース

1)痛みが継続したり、憎悪したりしている場合

慢性腰痛となって、1~2週間以上経っても症状が緩和しない、温めたり冷やしたり処置しても変わらない、日に日に痛みが増す、などの腰痛は、腰椎に異常があったり、ストレスや内臓の病気など、腰以外に何か痛みの原因があったりすることもあります。早めに医療機関へ行きましょう。


2)安静にしても痛みが続く場合

安静にしていても痛む、寝ていても痛みで目が覚める、どんな体勢でも痛む などの場合は骨の腫瘍や細菌感染、内臓の病気等を発症している可能性もありますので、我慢せず早めに医療機関へ行きましょう。


3)腰痛以外の症状がある

・下半身の痛みやしびれ、歩行障害、足の筋力低下、脱力感、排尿・排便障害などがある場合は、神経障害やほかの病気が疑われます。また、発熱、悪寒、だるさ、吐き気、頭痛、腹痛、血尿などは風邪や内臓の病気の可能性もあります。


強い症状がある場合は、まずは「整形外科」を受診するといいでしょう。しびれなどが出ている場合はヘルニアや、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)という病気も考えられます。レントゲン等に異常がない場合は、疲れによる「筋肉性の腰痛」なのか、それとも別に原因があるのか診断してもらうことになると思います。


・食事、排尿、生理などに関連して痛みが起きたり、強まったりする場合は、消化器系の臓器に障害がある、または月経困難症子宮内膜症など、女性特有の病気の可能性があります。


・腰痛のある箇所を押したり叩いたりすると強く痛む場合は、骨折や骨の腫瘍、細菌感染の可能性があります。

■腰痛の原因は分からないこともある

最近では「腰痛の8割は原因不明の腰痛症(非特異的腰痛)である」といわれています。


病院で検査をしても異常がない、厳密な原因がわからないことが多いのです。たとえば、ストレスも腰痛を引き起こす原因になります。原因不明の腰痛が続く場合、ご自身の生活を見つめ直してみるといいかもしれませんね。


疲労による「筋肉性の腰痛」の場合は、整骨院や整体院にて筋肉の緊張を取り除いてもらうといいでしょう。


しかし、上記であげたように、腰痛は内臓などの病気が関係していることもあります。気になる症状がある場合、まずはかかりつけ医に相談してみてくださいね。

■痛みを和らげるには

急性の痛みの場合は氷のうやアイスパックなどで冷やすのがいいですが、2日目以降は無理に冷やさなくてもいいです。むしろ温かい湯船につかって、緊張した筋肉をほぐしましょう。


また、普段の姿勢や動作を改善したり、腰痛のタイプに合った適切な運動やストレッチを行うことも大切です。軽い疲労性の腰痛であれば、セルフケアを続けるだけでもだいぶ良くなってくると思います。

●腰痛のときにおすすめのセルフストレッチ方法

人間の背骨は『生理的湾曲』といって、横から見るとS字状に湾曲をしています。しかし日頃の不良姿勢によりその生理的湾曲が崩れると、腰に負担が掛かり、痛みを引き起こしてしまうのです。


そのため、きれいな湾曲を取り戻すストレッチ(上体を反らすようなストレッチ)を行うようにしましょう。


また、腰とお尻の筋肉は密接な関係をしています。お尻の筋肉を伸ばすことによって、腰も緩んできますので、お尻の筋肉もしっかり伸ばすようにしましょう。


具体的な方法をご紹介します。

1.床に座り、両膝を曲げます。(体育座りのように)

2.左足を右膝に掛け、右足を自分の胸のほうに寄せます。

これだけで、左のお尻はかなりストレッチできます。反対側も同じように行いましょう。キープする時間は1~2分くらいで大丈夫です。


このようなストレッチを、お風呂上りや寝る前に毎日10分前後でもいいので、ぜひ行ってみてください。朝起きたときの腰の具合がだいぶ違ってくると思います。



腰痛は日常生活で起こりやすく、また早い段階であれば改善もしやすいものです。痛みがひどくならないうちに、日々の生活で改善していくといいですね。


(執筆 湊健治/柔道整復師-健康検定協会-)