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性病に流行はある?性病の最前線を専門医に聞いてみた!

2017.04.10

性病に流行はある?性病の最前線を専門医に聞いてみた!


「自分は大丈夫」と思っているかもしれませんが、性病はキスだけでも感染してしまう可能性もあります。感染しないように対策をするには、どんな性病があり、どんな病気が多いのかなどの現状を知るべき!


そこで今回は、東京・新橋にある『あおぞらクリニック』の内田千秋院長に、性病の現状を聞いてみました。

取材協力・監修


内田千秋院長


医療法人社団 七海会 理事長。2013年にあおぞらクリニック 新橋院を開院し、院長を務める。日本性感染症学会 認定医、日本エイズ学会会員。


あおぞらクリニック新橋院

http://www.aozoracl.com/

■罹患率が高い性病とは?

性病の代表的なものとしては、

  • クラミジア

  • 淋病

  • 梅毒

  • トリコモナス

  • マイコプラズマ

  • ウレアプラズマ

  • B型肝炎

  • C型肝炎

  • ヘルペス

  • HIV(正確には病名ではなくウイルス名)

などがあります。


内田院長によると、このなかで男女ともに多いのがクラミジア。クラミジアに感染すると、おりものから変なにおいが出たり、排尿時に痛みが出るなどします。また、感染したまま放っておくと不妊の原因にもなる怖い病気です。


クラミジアは性器だけでなく、のどにも感染します。その場合は、キスでも感染するため拡大しやすいのです。


また、クラミジアに感染しても、女性の7~8割は症状が出ません。そのため感染しているのに気付かず、感染を拡大してしまう、ということも起こってしまいます。

■「梅毒」患者が感染拡大!?

クラミジアの患者数は横ばいですが、ここ数年で急激に増えているのが「梅毒」だと内田院長は話します。その数はこの4年間でなんと5倍にもなり、昭和40代の水準になっているそうです。2016年12月に、厚生労働省が「梅毒患者が急増していること」を背景に性病検査のキャンペーンを行ったことも記憶に新しいところです。


梅毒患者の男女比は、男性のほうが多いのですが、女性もここ数年で増加。たとえば用心してコンドームを用いた性交渉を行った場合でも、オーラルセックスによって感染する可能性があります。


梅毒はペニシリンを用いることで治すことができますが、完治まで半年ほど必要になる厄介な病気です。急激に増えているだけに、気を付けたいところです。

■性病から併発する病気はある?

女性の場合はクラミジア、淋病、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどの性病に感染することで、激痛を伴う骨盤腹膜炎を起こす場合があります。女性は性器が腹腔につながっているため、性病の菌が腹腔内に入り、腹膜炎を引き起こしてしまうのです。


骨盤腹膜炎になり、癒着を起こすことで不妊の原因になることもありますから、定期的な検診が大事です。


内田院長によると、女性はトリコモナスにも注意すべきとのことです。トリコモナスは男性が感染していても症状があまり出ず、女性は比較的簡単に検出しやすいという特徴があります。そのため、パートナーのことを考えるのなら、トリコモナスの検査を受けておくべきでしょう。



感染すると、性病特有の症状だけでなく、腹膜炎や不妊といったよろしくないことになる可能性もあります。患者数が特に多いクラミジア、そして流行している梅毒だけでなく、定期的な検査を受けるなど、性病への対策はしっかりとしておくべきですね。



(中田ボンベ@dcp)