のんびりゆったりとした動きで楽しむ太極拳は、幅広い年齢層で楽しめるのが魅力。日本各地にある多くの教室では見学や体験をすることができますので、誰でも気軽に太極拳に触れられます。今回は太極拳の歴史や基本的な知識について見ていきましょう。

■入門は「簡化二十四式太極拳」から

太極拳の起源ははっきりとは分かっておらず、唐朝の許宣平が創始者だといわれたり、明朝末の陳王廷が創出したという説があったりします。いずれにしろ太極拳は長い歴史を持っており、伝統武術と健康法のふたつの要素を持つスタイルで多くの流派を生み出しました。



そんな太極拳が、中国政府によって制定されたのは1956年のこと。難解だった太極拳を分かりやすく編成し、簡略化した「簡化二十四式太極拳」が誕生しました。簡化二十四式太極拳は全てを通しで行っても5分前後で、すべての人が覚えやすいように作られています。とはいえ、体のバネを使ったやわらかい動きができるようになるまでには、かなりの年数を必要とする場合も。まずは動画を見てマネしてみたり、入門書をひもといてみたりすると、おおまかな流れが分かるでしょう。

■動きやすい服装で行おう

太極拳は、かかとを蹴りだしたり腕を思い切り伸ばしたりと体を大きく動かすのが特徴。スピードはゆっくりですが、ダイナミックな動きをします。練習する際は腕まわりがゆったりとしたTシャツとトレーニングパンツを準備しましょう。足首の動きを妨げないよう、足首部分はゴムですぼめられるタイプのものがおすすめです。


教室で練習を重ね、大会など公式の場に出場するようになったら、チャイナTシャツと太極拳用ズボンを用意。チャイナTシャツは3,000円から5,000円程度、太極拳用ズボンは3,000円前後のものが多いようです。カラーが充実していてデザインも豊富なので、あれこれ迷うのもきっと楽しいですよ。

■太極拳が体にもたらすこと

イメージした動きを指先、足先まで伝える訓練をする太極拳は、体内の循環を良くし、新陳代謝が活性化するといわれています。また、ひとつひとつの動作をしっかりと行うことで腹筋や背筋、インナーマッスルにもほどよくアプローチするので、ダイエットや体力アップにもつながります。



流れるような動きをするので、日常の忙しさを忘れてリラックスしたり、穏やかな気持ちになって心を鎮めたりするのにもぴったり。一度覚えればひとりでもできるので、集中力を高めたいときにもおすすめです。



とっても奥深い太極拳の世界。「四十八式太極拳」や「正宗太極拳九十九式」など多くの種類があります。気になる人は、簡化二十四式太極拳に触れてみることから始めてみては?