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おならが止まらない……。いったい何が原因なの?対策方法は?

2017.12.14

おならが止まらない……。いったい何が原因なの?対策方法は?


「一日にたくさんのおならが出てしまう……」ということはありませんか?さっきおならをしたのにまだブーッと出てしまう、何かの病気なのか不安になりますよね。そこで今回は、「おならが止まらない!」原因や、おならの回数を抑えるにはどうすればいいのかを解説します。

記事監修

古川真依子先生


消化器内科医。2003年東京女子医科大学卒業後、東京女子医科大学病院附属青山病院消化器内科医療錬士として関連病院等に出向。2008年に帰局後助教として勤務。2013年より東京ミッドタウンクリニック勤務。女医+(じょいぷらす)所属。

 

▼東京ミッドタウンクリニック

http://www.tokyomidtown-mc.jp/

■おならっていったい何?

おならの正体は「空気と腸内のガスが混ざったもの」です。「腸内のガス」というのは、食べたもののカスが腸内で発酵して発生したもので、腸を刺激して便の排出を促すという働きを持っています。


一方の空気は、食事や呼吸時に肺に行かず、胃や食道へと取り込まれてしまったものです。ガスの一部は体内に吸収されて分解されますが、その残りが胃や食道に入り込んだ不要な空気と共に、肛門から排出されます。これが「おなら」というわけです。


おならは約7割が空気で約3割が腸内で発生したガスという構成です。空気は、酸素、二酸化炭素、窒素といった無臭のもの。つまり、残りの腸内ガスが、おなら特有の臭いにおいを発生させています。


腸内ガスの成分は、腐った卵のようなにおいの硫化水素や、尿のにおいのもとであるアンモニア、また便のにおいのもとであるスカトールやインドールなど。割合としては全体の30%しか占めていない腸内ガスですが、それでも強烈に臭く感じるのは、こうした人間にとって不快なにおいの成分ばかりだからなのです。

■おならの回数が増えてしまう原因

大人が一日に排出するおならの総量は個人差が大きく、およそ2リットルの人もいれば数百ミリリットルしか出ない人もいます。この量を何回にも「小分け」にして出しているので、総量の多い人はおならの回数が増えますし、少ない人は必然的におならの回数も減ります。つまりおならが多い人は「排出されるガスの総量が多い」ということになります。


ではなぜ排出されるガスが多くなってしまうのかですが、その理由は「不要な空気を多く取り込んでいる」ことと「腸内のガスが多く発生している」ことに分けられます。まずは不要な空気を多く取り込んでしまっている原因ですが、

  • 早食いをしている

  • ストレスが原因の疾患

この2種類が挙げられます。早食いをすると、余分な空気も一緒に胃の中に取り込んでしまうため、排出されるガスの量も増えてしまいます。また、精神的なストレスが原因で、食事時に余分な空気を取り込んでしまうということもあります。これは「空気嚥下症(くうきえんげしょう)」や「呑気症(どんきしょう)」と呼ばれている症状で、おならが増えるほか、げっぷ膨満感も現れます。


腸内のガスが多く発生してしまう原因としては、以下の2つが挙げられます。

  • ガスが多く発生する食事をしている

  • 腸の機能が低下している

「ガスが多く発生する食事」に関しては、豆類やイモ類など、ガスを発生させやすい食材を多く取っている場合が考えられます。豆類やイモ類は食物繊維を多く含みますが、消化に時間がかかるので、その分ガスも多く発生します。


また、腸の機能が低下している場合にも、消化に時間がかかってしまうため、ガスが増えてしまいます。腸の機能が低下する原因としては、やはりストレスによる疾患が挙げられます。下痢や便秘といった症状を引き起こす「過敏性腸症候群」などはその代表といえます。

■おならの発生を抑えるには?

たくさんおならが出てしまうという人は、上で紹介した「ガスが多く発生する原因」を取り除くのが第一です。もし普段から早食いをしている人は、ゆっくりとよく噛んで食事をすることが大事です。


また、空気を多く取り込む空気嚥下症と、腸機能を低下させる過敏性腸症候群は、共にストレスが原因。できるだけストレスをなくすことで、おならの量が減る可能性があります。こちらはおなら以外にもさまざまな症状が出る病気ですから、医療機関を受診することも考えたほうがいいですね。



早食いや食事の内容を見直すだけで改善することもありますから、まずは手軽に始められるところからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。それでも改善しない場合は、胃腸科で一度診てもらうなどするのもいいかもしれませんね。


(中田ボンベ@dcp)