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【第12回】彼女の「嫌い」なところ:好きな人にアプローチできません

2017.12.16

【第12回】彼女の「嫌い」なところ:好きな人にアプローチできません


好きな人ができても、どうやって距離を縮めたらいいのかわからず、アピールができません。恋愛上手な友達を見ていると羨ましくなります。でも、あんな風に積極的になれる気もしません……。上手に伝えられず、いつも片想いで終わってしまいます。どうすればいいのでしょうか?


一言目から厳しいことを言うけれど、ストレートにバシッとビシッと「自意識ばっかり持ってると、恋はうまく進まないぞ」と言いたい。


思春期のころを思い浮かべるとわかりやすい。恋をしても、なかなか相手に近づくことができず、ろくに話しかけたりコミュニケーションをとったりする前から、「相手から自分はどう見えるのか」、「自分の一言はどう聞こえたか」、「相手は自分に対してどう思っているか」……と、一見「相手のことばかり考えてしまう」ように見えるまぎれもない“自意識”にまみれていなかっただろうか。


恋する相手は、自分とはまったく違う環境で育ってきて、まったく違う体をもっているのだから、あなたと同じようなことを考えているわけがない。そんな簡単なことにも気付かず、「きっと相手は、こう思っているだろうから……」と右往左往しているなんて、まさに独り相撲というものだ。


アプローチできない! と言っている、一見おしとやかで健気な子たちは、実際は「自意識」にまみれている。まずはそこから、考えてみて欲しい。


こういう人は、相手が何を思っているかがはっきりしない限りは前に進めない。向こうも好きになってくれて、デートに誘われて、「好きかも」みたいなことを言われて、初めて、ようやく、やっとこさ、「わたしも好きなの!」と言える(遅い!)。

そこまで漕ぎ付けることができれば幸せだけれど、好きな人が世界中の中から自分を好きになってくれる可能性なんて奇跡的なもので、だいたいはそこまで進めない。自意識まみれガールは、時に小さくジャブを打っては(しかもそれは相手には気付かれないほどの些細なジャブで)、一人で撃沈し、一人で勝手に身を引いてしまう。


本当に相手がどう思っているかを知りたいと思ったら、聞くしかない。自分の気持ちに気づいて欲しいなら、言うしかない。なのに、何も言わずして相手にわかってもらおうとする人の多さたるや。


……こんなに辛辣に、勢いよくしゃべってしまったのは、私がまぎれもなく同じような人種だったからだ。


結局、「人の考えていることがある程度わかる」、と自惚れている人ほど、勝手に撃沈の罠に陥りやすい。相手と自分は違う。自分にわかることはごくごくわずかで、相手が考えていること・感じていることはその人に聞いてみない限りはわからない、とまずは心底知る必要がある(と、わたしの過去の恋愛経験が言っています)。



むかし、恋に落ちやすい人と落ちにくい人の違いは何かと考えていたことがある。今の所の結論としては、「理性」「客観性」「自意識」「意思」のいずれも強くない人の方が恋に落ちやすい、だ。


理性が強すぎると、自分の欲求(本当は手をつなぎたいとか)を我慢してしまうし、

客観性が強すぎると、自分の恋に落ちた時の妙な行動な奇怪な感情を恥じるし、

自意識が強すぎると、相手の目に自分がどう映るかが気になってなかなか進めないし、意思が強すぎると、流されるような恋や感情任せに動くことができなくなる。


このいずれも弱いほうが恋に落ちやすく、そして恋を推し進めやすい。……のではないか、と今のところ思っている(他にもあったら教えて欲しい)。


さらには、これらが弱い人のほうが相手の胸キュンをかっさらうことができる。恥ずかしさをとっぱらい、雰囲気任せにできる「自意識」と「理性」の薄さこそが、キュンを制する。


ちょっと話がそれたけれど、恋に落ちにくいと思っている人や、恋を推し進めにくいと思っているひとはそのあたりも一緒に、考えてみて欲しい。自分が強すぎるものはなにか? と。



さて、今回のお悩みへの回答はたった一言。


「伝えよう」です。


付き合う前は、相手だって「相手(あなた)がどう思っているのかわからない」状態。わからないVSわからないで、対峙していると思えばいい。そんなとき、状況が変わるのを待っているような女じゃなく、状況を変えていけるような女になって欲しい。何事も、期待通りの展開は起こらないから。自分が、動いていくのが一番早くて確実だから。


方法は簡単だ。

自分の気持ちを素直に伝えればいい。たとえば「一緒にいると楽しい」とか「話せて嬉しかった」とか「会いたくなっちゃった」とか。


こういうことを言うと、「え、そんなことすると、私が彼のこと好きだってバレちゃいませんか!?」という人が結構いるけれど(これを「好きバレ」というらしい)、それの何が悪いんだろう。


「彼はどう思っているんでしょうか」

「彼の真意はなんでしょうか」

「彼は私が好きでしょうか」


こういう質問が来るたび思う。恋をしているときに大事なのは、「大事なのは相手がどう思っているかを探ることじゃなく、自分の気持ちじゃない?」と。


まずは伝えてみる。相手の気持ちがわからないなら聞いてみる。

わたしたちには言葉があるんだから。


腹の中ばかり探っているうちに、恋が終わるなんてばかげたことをしないように。



(ライター/さえり 写真/インディ 編集/サカイエヒタ)

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