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メニエール病とは?どんな症状があるの?

2017.12.22

メニエール病とは?どんな症状があるの?


厚生労働省が「治療が難しく、慢性の経過をたどる疾病(※)」として難病に指定しているものの中に、「メニエール病」があります。内耳に起こる病気で、ぐるぐる回る「回転性のめまい」が代表的な症状です。特に女性に多いとされていますが、いったい何が原因なのでしょうか? 今回はメニエール病について解説します。


※医療費の助成のある「特定疾患治療研究対象疾患」ではありません。

記事監修



鈴木香奈 先生


耳鼻咽喉科医。石川県出身、金沢駅前ぐっすりクリニック院長。耳鼻咽喉科認定専門医。

睡眠時無呼吸症候群の診療を核に耳鼻咽喉科一般診療(鼻アレルギー、耳鼻咽喉科領域の感染症)に従事。女医+(じょいぷらす)所属。


▼金沢駅前ぐっすりクリニック

http://www.gussuri.jp/kanazawa-index.html

■メニエール病とは?

メニエール病とは、

  • 難聴

  • 耳鳴り

  • 耳閉感

  • 回転性の目まい

の4つの症状が同時に起こる病気です。ほかにも吐き気を催す、嘔吐(おうと)してしまう、冷や汗、動悸(どうき)、異常な暑さや寒さを感じる温感異常なども引き起こします。人によっては、耳に痛みを感じる場合もあります。特に、遊園地にあるコーヒーカップの乗り物にずっと乗っているかのような「回転性の目まい」が代表的な症状として挙げられます。安静にしていてもグルグルと目が回っているように感じるため、症状が起こっている間は動くことも困難になります。


いったん治まった後も、これらの症状を何度も繰り返すのがメニエール病の特徴。適切な処置を行わないでいると、耳鳴りや難聴の症状が残ります。また、多くの場合、メニエール病は片側の耳に発症しますが、まれに両側に発症するケースも見られます。両側に発症したまま進行すると、平衡機能を失う可能性があります。

■メニエール病の原因は?

メニエール病の原因は「内リンパ水腫(すいしゅ)」、つまり「内耳にリンパ液がたまってできる水膨れ」です。この水膨れが、「前庭(ぜんてい)」という重力と加速度をつかさどる感覚器官と、聴覚をつかさどる感覚器官の「蝸牛(かぎゅう)」に障害を起こし、前記のような目まいや難聴を引き起こします。


内耳にリンパ液がたまって水膨れができてしまう原因については、リンパ液の過剰産生や吸収障害などが原因と考えられています。こうした過剰産生や吸収障害は、

  • 過労

  • 睡眠不足

  • 過剰なストレス

などが原因ではないかとされていますが、実ははっきりと分かっていません。


ちなみに「メニエール」とは、「内耳の疾患を原因とする目まい」を最初に発見したフランス人医師プロスペル・メニエールのこと。メニエール病が内耳の疾患であることから、内耳性の目まい症を発見した人物の名前を付けた、とされています。



耳の病気というと、鼓膜の奥にある中耳が炎症を起こす中耳炎や、耳そうじのし過ぎなどで耳の中が傷ついて起こる外耳炎などが有名です。しかし、今回紹介した「メニエール病」も誰もが発症する可能性がある病気です。どういった病気なのか覚えておけば、もしものときに役立つでしょう。


(中田ボンベ@dcp)