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胸がドキドキする……。「動悸がする」のはどうして?

2017.12.27

胸がドキドキする……。「動悸がする」のはどうして?


自分で心臓の拍動をドキドキと感じる症状を「動悸(どうき)」といいますが、これはどういった仕組みで起こるものなのでしょうか。今回は「動悸」について解説します。

記事監修


布田紗彩 先生


専門は循環器内科、一般内科。秋田大学医学部卒業。国際医療福祉大学病院 循環器内科所属。女医+(じょいぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/196

■「動悸」が起きるのはどうして?

心臓は24時間365日休むことなく拍動しています。心拍数とは、1分間に心臓が拍動する回数のことで、正常で60-70回/分程度です。心拍数の増減には自律神経が大きく関与しています。緊張したりストレスを受けると交感神経が働いて心拍数が多くなり、血圧は上昇します。心身共にリラックスした状態では副交感神経が働き、心拍数が少なくなり、血圧も下がります。


通常、自分の心臓の鼓動を意識することはありませんが、心拍数が普段より多くなったり、リズムが崩れたときにドキドキと感じるのが「動悸」です。日常生活で、「動悸」が起きるのは以下のようなことが原因です。


  • 激しい運動

    心臓は全身に酸素を送るポンプの役割をします。激しい運動をしているとき、身体は普段よりたくさんの酸素を必要とするので、酸素の供給を増やすために心拍数が速くなり、ドキドキします。

  • 興奮

    興奮して神経が高ぶっているとドキドキすることがあります。これは交感神経が活発になり、心拍数が増加しているためです。

  • アルコールの摂取

    お酒を飲むと、アルコールの働きによって血管が拡がり、血圧が下がります。脳は酸素不足を防ぐために血液を多く流そうとして、心臓を速く動かし、心拍数が増加します。

  • カフェインの摂取

    カフェインには覚醒作用、血管拡張作用、胃酸分泌促進作用、利尿作用のほかに、交感神経を刺激する働きがあります。カフェインを過剰に摂取すると、交感神経の活動が活発になり、ドキドキすることがあります。


ちなみに、好きな人のことを考えたり、デートの最中にドキドキするのは、恋愛の興奮により、交感神経が活発になり心拍数が増えるためです。

■病気が原因で動悸を起こすことも

ドキドキすることが多い方は、病気が原因の可能性もあります。動悸を生じる病気には、以下のようなものがあります。


  • 不整脈

    安静時に脈が1分間に50回以下、もしくは100回以上の場合は不整脈の可能性があります。また、脈が飛ぶ、リズムが一定でない場合も不整脈を疑います。このような状態が続くときは病院で心電図の検査をすることをおすすめします。

  • 低血糖症

    食事を長時間しなかったり、インスリンが効きすぎたことで血糖値が下がり、それによる症状が見られるようになるのが「低血糖症」です。低血糖症では中枢神経、自律神経に異常を来しますが、自律神経の乱れによって発汗、手足の震え、動悸などを引き起こします。

  • 甲状腺機能亢進症

    首にある甲状腺(こうじょうせん)という部位の異常で、甲状腺ホルモンが大量に分泌されます。動悸以外にも、微熱が続いたり、疲れやすい、体重が減る、手足が震えるなどの症状が起こることがあります。


そのほかにも、発熱、パニックなどの精神的なストレスにより動悸を起こす可能性があります。



健康な人でも「動悸」が起きることはありますが、長く続いたり、ほかの症状が見られる場合には、心臓、もしくはホルモンの病気の可能性が考えられます。動悸を伴う病気は放置しておくと重症になるものもあるため、続く場合はなるべく早く病院に行きましょう。


(藤野晶@dcp)