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お悩みスパッと解決塾 08:プレゼン前の緊張や不安感、プロバスケ選手が解決してくれちゃうかも!

2017.12.30

お悩みスパッと解決塾 08:プレゼン前の緊張や不安感、プロバスケ選手が解決してくれちゃうかも!


どんな人にもコンプレックスや悩みってありますよね。そしてそんなときにもらう、「こうすればいいよ」なんて正攻法なアドバイスは逆に心に響かないことも……。そこでこの連載では、毎回さまざまなお悩みをあらゆる分野の専門家や著名人に相談し、一風変わった視点からその解決法を探っていきます。



「昔から人前に出るのが苦手です。社会人になってからもそれは変わらず、プレゼンの前になるとお腹が痛くなったり、当日も緊張して大勢の前でうまく話せなかったり……。

今度、新しいプロジェクトに向けてコンペがあるのですが、プレゼンを成功させるためにはどうすればいいか悩んでいます」(32歳、営業職)

「できることを事前にとことんおこなえば、緊張やプレッシャーは自分の力になってくれますよ!」(元プロバスケットボールプレイヤー 米倉貴之さん)


人前に出るのが苦手で仕事でも苦戦しているという相談者さん。とくに大勢の前でプレゼンする機会もあるということであれば、悩んでしまうのも当然ですよね。


今回お話をうかがうのは、元プロバスケットボールプレイヤーの米倉貴之さん。「仕事とバスケと何の関係が……?」と思われるかもしれませんが、スポーツ選手は実力を発揮するために緊張やプレッシャーをどう取り払うかを熟知しているプロ! きっと有益なアドバイスをいただけることでしょう。

■プロスポーツ選手でも緊張を感じることはある!

まずは簡単に米倉さんの経歴をご紹介いただけますか?


「はい。僕は小学校からバスケットボールを始め、中、高、大、社会人と経て、プロバスケットボール選手になりました。


2012年にレノヴァ鹿児島(現・鹿児島レブナイズ)でプロキャリアをスタートしたのを皮切りに、東京サンレーヴス(練習生)所属、アメリカでトレーニングを積んだ後、2015~2016年のシーズンは大分愛媛ヒートデビルズと契約し活動していました。


2016年シーズン終了後に引退し、現在は東京都内で活動する社会人クラブチームに在籍しながら整形外科リハビリ室に柔道整復師として勤務しています」


これまでさまざまなチームで活躍してこられたんですね! プロになった後もその前も、過去に何度も大きな試合に挑んできたことと思いますが、米倉さんは緊張やプレッシャーなど感じないんでしょうか?


「いや、人間ですから緊張することは当然ありますよ!(笑)


緊張について今でも思い出すのは、高校1年生での試合ですね。自分以外は先輩たちばかりというメンバーで出場していたのですが、相手は格上のチーム。唯一の下級生ながらも攻撃の中心を任せていただいていたので、出ていない先輩や同級生の分も自分が得点を取って勝利に近づけなくては……と前日は眠れませんでした」


たしかにそれはものすごい重圧ですね……。自分ならその場から逃亡してしまいそうです。


「先生からも得点を取ることが米倉の仕事だと毎日練習で言われていました。結果的には前半は接戦だったものの、後半に突き放されてしまいましたが……。けれど、前半に接戦の勝負をできた経験が、後半も緊張やプレッシャーを力に変えていたんだと思います」


なるほど~。第一線で活躍するプロスポーツ選手の皆さんは、若いころから常に大きな重圧と闘い、緊張感とともに試合に臨んでいるんですね。いったいどのようにそうした気持ちに打ち勝っていたのか、たいへん気になるところです。


■緊張やプレッシャーもときには必要!?

私自身、緊張することはもちろんありますが、あのドキドキして手に嫌~な汗をかく感じ……あれはできれば味わいたくないもの。やはりプレッシャーによる緊張や不安感は実力を発揮するうえでは邪魔になってくるのでしょうか?


「緊張やプレッシャーがなさ過ぎると逆に、集中力が乱れたり、内容が軽くなってしまったりする気はします。先ほどの高校時代のエピソードのように、ときに緊張やプレッシャーが、自分の力をさらに発揮させてくれることもあると思いますよ」


緊張を感じにくい鈍感な性格。それはそれで、重大な局面では失敗につながることもあるのかもしれません。適度な緊張やプレッシャーを感じることは、自分の力を発揮するためのよい原動力ともなりうるようです。


とはいえ、この「過度ではなく適度な緊張感」というさじ加減が難しい! これがうまくできるなら誰も悩んでなんていないはず。


というわけで、ここからは「過度な緊張感や不安感を取り除くための方法」について具体的に掘り下げていきましょう!


■緊張やプレッシャーを軽減するためにできる、ふたつのこと

では、そもそも緊張感や不安感の原因はどこにあると思いますか?


「僕であれば試合当日、相談者さんであればプレゼン当日までに、自分が突き抜けて準備をやり切ったかどうかにあるのではないでしょうか。


準備を誰よりも突き抜けてやり切れば、おのずと緊張やプレッシャーは自分の力になると僕は思います。


また、何が緊張や不安の原因になっているのか、とことん分析してみるのもよいかもしれません。バスケットの試合で言うならば、相手をリスペクトして、自分ができることを相手にぶつけて、見せれるようにすること。自分がこうすれば緊張やプレッシャーは少なくなる、というふうに……」


いま、かなり具体的な方法が提示されましたね! 「当日までに全力で準備する」ことと「緊張や不安の原因について分析してみる」こと。どちらも現実的に可能な行動です。こうした対処法があると知れるだけでも、緊張しがちなタイプの人は安心につながるかもしれません。

■ルーティンを作るのもオススメ!

ほかに、米倉さんが緊張をやわらげるために試合前などに実践されていたことってあるんでしょうか?


「僕の場合は、同じルーティンでゲームに入ってました。特に食事で、子供のときから母親が作ってくれてた鮭のおにぎりと玉子焼きを食べてましたね。これを食べると安心できました。ですので、自分でもよく作ります。


実は仲間もルーティンを大切にしている人が多くて、必ずバナナを試合直前のミーティング前に食べる、好きなアーティストの曲を聴いてストレッチする、会場までスーツで来る、お気に入りのインナーやソックスなど自分が落ち着けるアイテムを身につける……そういうのを見つける選手が多かったと思います。それで試合に臨むなどありましたね」


いわゆる“ジンクス”に近いものとも言えますね! たとえばプロ野球のイチロー選手はゲン担ぎとして毎朝カレーを食べる、フィギュアスケート選手の浅田真央さんはスケート靴を必ず左足から履く、などの話はよく聞くところです。


これも普段の生活に取り入れられることなので、試してみる価値アリ! 大事なプレゼンの前にもいつもと決まった行為をすることで、自分の心を落ち着かせて平常心を保てるようになれるかもしれません。



バスケットボールと会社員、立場はまったく異なりますが、緊張やプレッシャー、不安感に対する対処法について学べる部分は多かったのではないでしょうか?


これらを参考に、ぜひ相談者さんも次回のプレゼンに臨んでみてください。よい結果となることを陰ながら応援しています!

★今回のアドバイザー



米倉貴之さん(元プロバスケットボールプレイヤー)


小学生のときにバスケットボールを始め、2012年レノヴァ鹿児島(現 鹿児島レブナイズ)でプロキャリアスタート。その後、東京サンレーヴス(練習生)、アメリカでトレーニングを積んだ後、2015~2016シーズンは大分愛媛ヒートデビルズと契約。2016年シーズン終了後引退。現在は東京都内で活動する社会人クラブチームに在籍しながら、柔道整復師として都内整形外科リハビリ室勤務。


Facebook:https://www.facebook.com/takayuki.yonekura.7

(取材・執筆/鷺ノ宮やよい 編集/ヒャクマンボルト)

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