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気になって食事が楽しめない!熱いものを食べると鼻水が出るのはなぜ?

2018.01.03

気になって食事が楽しめない!熱いものを食べると鼻水が出るのはなぜ?


寒い日はお鍋やラーメンなど、熱々のものが食べたくなりますよね。しかし、こういったものを食べると、体は温まったはずなのに鼻水が「タラ~ッ」と垂れてくることがあります。デートやパーティなど、かしこまった場所ではちょっと困ってしまいますよね。今回は「熱いものを食べると鼻水が出る理由」について解説します。

記事監修



鈴木香奈 先生


耳鼻咽喉科医。石川県出身、金沢駅前ぐっすりクリニック院長。耳鼻咽喉科認定専門医。

睡眠時無呼吸症候群の診療を核に耳鼻咽喉科一般診療(鼻アレルギー、耳鼻咽喉科領域の感染症)に従事。女医+(じょいぷらす)所属。


▼金沢駅前ぐっすりクリニック

http://www.gussuri.jp/kanazawa-index.html

■熱いものを食べると鼻水が出る理由

●温度調整のため

熱いものを食べて鼻水が出る理由のひとつは、「体温調節」です。呼吸によって体内に入った空気は、冷たければ温め、逆に熱ければ冷まして、適温にしてから肺に送られるのです。肺に送られる空気の温度は37度、湿度は95%になるように調整されています。


熱いラーメンからはほかほかと湯気が立っていますし、すすって食べると熱気を吸い込むことになりますよね。鼻に入った空気が熱い場合は、冷却水として鼻水を出し、熱い空気の温度を下げているのです。麺料理以外でも、湯気が立っている熱い食べ物の場合は同じような理由から鼻水が出ます。


通常、鼻水は1日に1.5リットルほど分泌されています。普段は喉の奥を通って胃に流れていきますが、湯気を吸い込むと鼻水の分泌量が多くなるため、「喉に流れきれずに鼻から零れ出てしまう」というのも理由のひとつです。


●味覚性鼻炎

「味覚性鼻炎」という症状もあると考えられています。これは、熱いものや辛いものを食べた「刺激」によって鼻水が出るというものです。辛いものを食べると、舌と胃の粘膜にある辛味センサーが反応します。すると、脳の中の中枢自律神経繊維網というネットワークが反応し、交感神経、副交感神経の両方が活性化。副交感神経の作用で、唾液や消化液、鼻水の分泌が増えます。


●寒暖差アレルギー

気温の変化が大きくなると、自律神経がうまく適応できずに花粉症に似た症状を起こすことがあります。これを「寒暖差アレルギー」といいます。たとえば冬に外食する際は、寒い屋外から暖かい店内に入りますよね。その環境で熱いものを食べることで、寒暖差アレルギーの症状を起こしていることも考えられます。

■熱いものを食べても鼻水が出ないようにするには?

少し冷ましてから食べるか、体を温めから食べるようにするといいですね。


湯気が立たないようになるまで冷ます必要はありませんが、熱々のまま食べるのではなく、「温かい」程度にしてから食べれば鼻水の量は抑えられるでしょう。また、急激な温度変化が起きないように、食事の前に温かいお茶などを飲んで体を温めておくのもおすすめです。



あまりにも熱すぎる食べ物、辛すぎる食べ物は体にも負担を掛けます。冬場はこうした食事が恋しくなってしまう気持ちも分かりますが、健康面から見ても「ちょっとだけ冷ましてから食べる」を心がけたほうがいいかもしれませんね。


(藤野晶@dcp)