日本では、頭痛に悩まされている人は約1,000万人と推計されています。なかでも「片頭痛」は女性に多く、30代女性の5人に1人は片頭痛持ちだといわれます。しかし、薬にばかり頼ってしまうのは不安……、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、国民病といってもよい頭痛を和らげる「ツボ」をご紹介します。

■そもそも「ツボ」とは?

一般的にいわれるツボとは、伝統的な中国医学、漢方医学、また経絡(けいらく)学における「経穴(けいけつ)」のことです。簡単にいえば、経穴は体内の異常を調整できるとされるポイントです。


鍼灸(しんきゅう)、指圧では、この経穴・ツボを針や指先で刺激することで体調を整えるわけです。「体内のこの部位に異常があるときにはココを刺激すると良い」という具合に、経穴・ツボは経験則によって決められています。

■頭痛を和らげるとされる経穴・ツボ9種

頭痛の際に刺激すると良いとされるのは、以下のような経穴・ツボです。


●太陽(たいよう)

左右のこめかみ、骨のくぼみにある経穴・ツボです。頭痛、眼精疲労に効果が期待できます。両手の親指、あるいは人さし指で押します。あまり強く押しすぎないよう力は加減するのが良いでしょう。


●印堂(いんどう)

眉間の中心にある経穴・ツボです。頭痛、眼精疲労に効果が期待できます。親指などの腹を使って、やや強めに押します。


●頷厭(がんえん)


左右の髪の生え際の下にある経穴・ツボです。両手の人さし指を当てて、口を開け閉めしてください。顎の動きを大きく感じられるポイントが頷厭です。頭痛、めまいなどに効果が期待できます。親指の腹を使って、少しもむような感じで刺激すると良いでしょう。


●百会(ひゃくえ)

頭のてっぺんにある経穴・ツボです。両耳の端を結んだ線と、鼻の頭を上方向に伸ばした線が交差するところにあります。頭痛、肩凝り、眼精疲労などに効果が期待できます。指の腹でゆっくり押し下げて刺激します。


●風池(ふうち)

後頭部の髪の生え際、左右にあります。耳の後ろにある骨の出っ張りと後頭部の中央を結んだ線の中央辺りです。頭痛、肩凝りなどに効果が期待できます。両手を後頭部に回して、親指の腹を両方の風池に当て、ゆっくり押しましょう。


●天柱(てんちゅう)

後頭部側、首の太い筋肉の外側にある左右のくぼみが天柱です。頭痛、眼精疲労などに効果が期待できます。両手を後ろに回し、親指の腹を両方の天柱に当て、ゆっくりと押しましょう。


●肩井(けんせい)

首の付け根と、肩の先端を結んだ線の中央辺りにある経穴・ツボです。肩凝り、頭痛などに効果が期待できます。人さし指と中指の腹を使ってぐっと押し込むように刺激します。


●手三里(てさんり)

肘を曲げてできるしわの外側の端から手の先へ向かって、指3本分の距離のところにあります。肩の張りやこわばりに効果が期待できる経穴・ツボとして知られ、親指でゆっくり押して刺激するのが良いでしょう。


●合谷(ごうこく)

親指と人さし指の骨の付け根の交差する点の内側。両手にあります。頭痛だけでなく多くの症状にいいとされ、そのため合谷は「万能のツボ」と呼ばれます。この反対側の手の親指で押すか、親指と人さし指の先で挟んで刺激しましょう。



一日中パソコンを使って仕事をしている、という人が増えていますから、皆さん肩が凝って頭痛になりやすいですね。そんなときには上記のような経穴・ツボを刺激してみてください。


また、眼精疲労は頭痛のもとになります。「1時間のデジタルディスプレイ機器の作業を行った際には、15分程度の休憩を取る」と、厚生労働省のガイドラインでも推奨されています。モニターを見続けたら少し休憩を取るなど、目を休めることも忘れないようにしましょう。


(高橋モータース@dcp)