世の中にはさまざまなブスがいる。なにも顔面偏差値が低い者だけがブスではない。本連載では現代社会に存在するさまざまなブスをジャンル分けし、その生態や対処法、また己がそうならないための予防法を紹介していく。


プレゼントブスとは

誕生日、クリスマス、カップルや夫婦なら結ばれた記念日、母の日や父の日など、プレゼントを贈り、贈られるその日は、どれも幸せに溢れている。

しかし、中には贈られた瞬間に絶望が訪れ、幸せに溢れるどころか、その日が「最悪の1日」として記憶に刻まれるプレゼントもある。

そんなプレゼントを贈ってしまうのが、そう「プレゼントブス」である。

今回は、このプレゼントブスに分類される3つのブスを紹介する。


プレゼントによってアイデンティティを保つ「貢物ブス」


人としての価値や存在意義を自身の中に見出せず、必要以上にプレゼントをしてしまうブス。

幼い頃、筆者の友人に「お菓子買ってあげるから仲間に入れて!」と言ってまわる子がいたものだが、大人になってからも金品によって人の心をつなぎとめようとする者は多い。

数回話した程度の相手に高価な誕生日プレゼントを贈ったり、何の記念日でもない日に突然贈り物をしたり、頻繁に食事を奢ったりする。気前がよく、親切な人に思えるのだが、そこには「これだけしてるんだから絶対仲良くしてくれるよね?」「私のこと捨てないでね?」という重たすぎるメッセージが込められており、不用意に受け取り続けることはそれらを承諾したこととなり、結果的に損をする場合も多いので注意が必要だ。


【貢物ブスの対処法】

何でもない日にプレゼントを贈られるのは、喜ばしいことだろう。中には本当に思いやりを持って贈り物をする人もいるため、数回は素直に受け取ってよいだろう。ただあまりにも続く場合は、言葉でしっかりと伝えることが◎。その人のことを好意的に思っているのであれば、「こんなことしなくても大丈夫だよ」と伝えてあげよう。もしもあなたが“プレゼントくれるし奢ってくれるから仲良くしてるけど、それがなかったらLINE返すのすらダルいなこいつ”と思っているなら、プレゼントはしっかりと断り、会うのを控えるのが誠意ある行動だろう。

“こいつまじで話合わないしクソつまんないけどプレゼントのセンスはあるんだよなー”という場合、関係を切るか切らないかはあなたの良心に任せるが、「これだけしてあげたんだから」の呪縛に後々苦しめられるリスクもあるため、ほどほどに。


【貢物ブスにならないための心得】

“プレゼントをくれる人”の価値は、プレゼントの値段とイコールでしかない。


「ニコイチブス」


お揃いのものを持ちたいが故に、相手の趣味や都合をフルシカトでプレゼントを贈るブス。

プレゼントを選ぶ際に自分の分もいっしょに購入し、「お揃いだよ!」と贈るのだ。相手がお揃いのものを持ちたがる場合、尚且つそのプレゼントが趣味にマッチしていた場合はいいが、そうでないケースではテロ行為に近い。また、このタイプのブスは相手の気持ちを考慮することはなく、とにかく自分が「お揃いのものを持ちたい」という一点でプレゼントするため、『貢物ブス』と同様に自分の都合しか考えていないことを覚えておこう。

そうして選ばれたプレゼントであるため、いっしょのタイミングで使うことに価値がある。よって、「今度遊ぶとき着てきてね!」と身につけることとそのタイミングまで強要されることが多いので、それもまた厄介である。


【ニコイチブスの対処法】

ニコイチブスの懸念がある相手に対しては、プレゼントを贈られる前に「誰かとお揃いとか苦手なんだよねー」と伝えておくのがベスト。もし間に合わずニコイチテロが勃発した場合は、そっと受けとり色々と理由を付けて身につけないことをおすすめする。断りづらいからと一度でもニコイチを完成させてしまうと“喜んでくれている”と見なされてさらなるお揃いを贈られることとなるので折れない心が必要だ。


【ニコイチブスにならないための心得】

ニコイチの強要は、“ニコイチ”から最も遠い行為である。


「ギブアンドテイクブス」


プレゼントが欲しいという目的のために、プレゼントを贈るブス。

自分の誕生日を祝ってもらいたいがために、日にちが近づくと「◯◯ちゃんの誕生日プレゼント買ってあるんだ!」と、同月に誕生日をむかえる友人に連絡をし、先手を打つ。そうすると相手は「すでに買ってあるならもう断れない」「もらうのにあげないのは悪い」とプレゼントを用意せざるを得ない。

このタイプも、『貢物ブス』『ニコイチブス』と同様に、プレゼントをしているという善意的な行為に乗じて、自己都合を最優先しているため、厄介である。


【ギブアンドテイクブスの対処法】

このタイプは、プレゼントを受け取ったら最後、お祝い返しをするまでしつこくアプローチをしてくる。よって、まずは受け取らない状況を作ることが大事。万が一、サプライズで贈られるなど逃げられない状況に追い込まれた場合、空気の読めない演技を徹底し、「ごめんね〜私は何も用意してあげられないのに……ありがとう!」と無邪気に振る舞おう。もちろん露骨に嫌な顔をされるし、場合によってはキレられるかもしれないが、心を強く持ち、テロに屈しないことが今後のためだろう。


【ギブアンドテイクブスにならないための心得】

心得などない。そんな性格だから祝ってもらえないんだぞ。



(ライター/ほりかわ イラスト/夕海 編集/ヒャクマンボルト)

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