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鼻の中がくさい気がする……。これって病気?

2018.01.10

鼻の中がくさい気がする……。これって病気?


「この部屋、なんだかくさい……?」と感じて外に出たのに、なぜかにおいが消えない。こうした状況の場合、もしかしたら「自分の鼻の中がくさい」のかもしれません。これはいったい、何が原因なのでしょうか?今回は、「鼻の中がくさい」場合に考えられる原因について解説します。

記事監修



鈴木香奈 先生


耳鼻咽喉科医。石川県出身、金沢駅前ぐっすりクリニック院長。耳鼻咽喉科認定専門医。

睡眠時無呼吸症候群の診療を核に耳鼻咽喉科一般診療(鼻アレルギー、耳鼻咽喉科領域の感染症)に従事。女医+(じょいぷらす)所属。


▼金沢駅前ぐっすりクリニック

http://www.gussuri.jp/kanazawa-index.html

■鼻の中がくさい原因は……?

鼻の中が臭う場合、主にその原因とされるのが副鼻腔炎(蓄膿症)です。


  • 副鼻腔炎(蓄膿症)

    副鼻腔炎は、副鼻腔という鼻の周りの骨にある空洞が炎症を起こす病気です。炎症を起こす以外に、副鼻腔に膿(うみ)の混じったドロッとした鼻水がたまり、鼻腔内に流れ出ます。この鼻水は膿が含まれているため、においます。鼻の奥がにおったり、鼻の中、また鼻水が臭う場合は、副鼻腔炎である可能性が高いでしょう。


    副鼻腔炎は急性と慢性のものがあり、急性副鼻腔炎は風邪をひいたときやアレルギー性鼻炎などがきっかけで起こります。ほとんどの場合は自然治癒しますが、適切な治療を行わないで放置すると、まれに慢性化することがあります。慢性化した場合は治療が難しくなります。


副鼻腔炎以外には、以下のような病気が原因という可能性があります。


  • 副鼻腔真菌症

    副鼻腔に真菌(カビ)が繁殖し、炎症を起こす病気です。副鼻腔真菌症になると鼻詰まりや痛み、鼻出血などのほか、鼻の中が嫌なにおいを発します。健康な状態だと、真菌は排出されるので鼻の奥にとどまることはありませんが、風邪などで免疫力が低下した状態だと、まれに真菌が排出されず、鼻の奥で繁殖してしまうことがあるのです。


    初期段階の副鼻腔真菌症では、洗浄などで症状が改善しますが、進行すると治療が難しくなり、内視鏡を用いて患部を取り除く手術を行う必要があります。

  • 臭鼻症(しゅうびしょう)

    何らかの病気が原因で鼻の中が臭くなってしまう症状です。たとえば鼻炎の一種である「萎縮性鼻炎」が原因となる場合があります。これは鼻の粘膜が薄く硬くなることで鼻腔が広がり、鼻の中が乾燥する病気です。病気の原因ははっきりと分かっていませんが、萎縮性鼻炎になって鼻の中が乾燥すると雑菌が増えるため、鼻の中が臭くなってしまうのです。症状が重い場合は、洗浄や投薬などの治療を行います。

■病気でない可能性もある?

鼻の中のにおいは、病気が原因ではなく、「鼻の中にたまった皮脂」が原因である場合もあります。鼻の中には鼻毛の毛穴が無数にあり、そこから皮脂が分泌されます。その皮脂が酸化すると、嫌なにおいを放つことがあります。


また、「鼻の中が臭う」と思っていても、そのにおいが鼻の中ではなく、鼻の外側から出ていることもあります。鼻の表面にある毛穴は、肌の状態次第で大量に皮脂を分泌することがあり、鼻の中の皮脂と同様に、酸化することで独特のにおいを放ちます。このにおいが鼻に入り、「鼻の中がくさい」と思うことがあるのです。



「鼻の中がくさい」と感じたなら、まずは鼻の病気を疑いましょう。特に風邪が治ったあと、しばらくたっても鼻の中がにおう場合は、副鼻腔炎である可能性があります。慢性化すると厄介なので早めに耳鼻科で診てもらうようにしましょう。


(中田ボンベ@dcp)