そばかすは遺伝的な要素が大きいので、スキンケアや紫外線予防で防ぐのは難しいもの。メイクで隠しきれないそばかすにお悩みの方もいらっしゃるでしょう。そばかすを消す方法としては、投薬やレーザーなどが用いられることもあります。こうした方法も含め、今回は「そばかす」について医師の観点から解説します。

■そばかすとは?

そばかすと呼ぶのは通称であり、正式には「じゃくらん斑」といいます。シミの一種で、主な原因は“遺伝”です。遺伝により先天的にメラニンを排出するメラノサイトの働きが活発だと、幼少期からそばかすが現れやすくなります。

■そばかすを消すことはできる?

そばかすを目立たなくしたい場合、皮膚科や形成外科で治療を行うことができます。主な治療方法としては以下のようなものがあり、併用する場合もあります。


  • 内服薬

    トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンE等の内服薬を処方します。

  • 外用薬

    市販薬にも用いられる「ハイドロキノン」を処方します。処方薬は市販薬よりも高濃度のハイドロキノンが配合されていますので、1カ月程度で効果が期待できます。刺激が強いので、必ず医師に使用方法を確認して取り扱って下さい。

  • レーザー治療

    レーザーは、黒色だけに反応します。そばかすに照射すると、その箇所だけが活性化され、角質が剥がれ落ちます。「そばかすが薄くなった」と実感しやすい治療ですが、治療後もケアが必要になります。注意事項をしっかり確認してから受けるようにしましょう。


ちなみに、「レーザー治療」とひとくくりにされがちですが、そばかすを治療できる機械には、


・レーザー治療機

・光治療機


があります。治療に使用する機器をホームページ等に掲載している病院もありますので、事前に情報をチェックしてみるといいかもしれません。

【レーザー治療の経過】

そばかすを治療する機械は多くありますが、治療後の経過はほぼ同様です。一般的な治療経過をご紹介します。


①医師とのカウンセリング

メイクを落とし、素顔で行います。写真を撮り、経過観察の際に比較します。


②レーザー治療

前述のような方法で、治療を行います。


レーザーを照射し赤黒くなった部分は(赤く炎症を起こす場合もあります)、テープで保護します。このテープは、紫外線や外的刺激から保護するためのものです。


その後は朝と晩の二回、薬とテープを張り直します。洗顔時にはテープを外して構いませんが、治療部分は手で擦らないようにしましょう。テープを貼っていれば、メイクをすることもできます。一週間程つけることになりますので、治療の日程を考える際は注意したほうがいいかもしれません。※光治療機は、テープ不要です。


③経過観察

1‐4週間前後を目安に経過観察をします。治療前後の写真で比べて、そばかすが薄くなっているかを確認します。


変化がないそばかすには、レーザーのパワーを変えて再度治療をするか、ほかの治療を行う場合もあるでしょう。

■市販薬を選ぶ場合は?

医師の診察を受けず、市販薬を使用したい場合には、美白成分に注目するといいでしょう。


ハイドロキノン、L−システイン、アスコルビン酸(ビタミンC)は、そばかすが濃くなるのを食い止める働きが期待できます。ターンオーバー促進の効果が期待できるビタミンE、Bが同時に配合されているものがおすすめです。


市販薬は病院での治療と違い、医師が診察をしながら経過を追うものではありません。もちろん、「まったく何もケアしない」よりはいいのですが、そばかすを薄くするのは難しいでしょう。


とはいえ、病院に通うのが難しいときには強い味方にもなりますし、病院で治療した後のセルフケアとして活用してもいいかもしれませんね。



そばかすは遺伝的要素が大きいため、間違ったケアや生活習慣により、症状が進行してしまったり、再発してしまったりする可能性もあります。そばかすにお悩みの場合は、一度医師に相談してみるといいかもしれません。


(執筆 長谷川佳子/小田原銀座クリニック美容皮膚科 形成外科医-健康検定協会-)