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冬場は「手湿疹」に注意! 症状と対策法

2018.01.11

冬場は「手湿疹」に注意! 症状と対策法


水仕事の多い方は「手湿疹」という病気に気を付けましょう。手湿疹は特に女性に多く、手の皮膚がぼろぼろになってしまうといった症状が特徴です。職業柄、美容師の皆さんに多い病気でもあります。今回は「手湿疹の症状と対策」について解説します。

記事監修

土屋佳奈 先生


皮膚科医。東京医科大学卒業。東京女子医科大学で研修後、皮膚科学教室に入局。東京女子医大病院、JR東京総合病院勤務を経て、都内の美容クリニック、皮膚科クリニックに勤務。現在は医療法人社団 尾泉医院で皮膚科診療を行う。

女医+(じょいぷらす)所属。

■手湿疹ってどんな病気?

手湿疹は水仕事を行う女性に多い病気で、「主婦湿疹」という名前でも知られています。


原因は、手の皮脂が過剰に失われること。皮脂は、手の潤いを保つ「保湿」の役割を果たしています。皮脂が失われると、皮膚は乾燥し、細胞が傷つきやすくなります。


皮脂が失われると、指や手の皮膚が乾燥し、皮が剥けたり、ひどい場合はひび割れたりといった症状が現われます。これが手湿疹です。指紋が分からなくなるほどの状態になったり、皮膚の割れが大きくなって少し触れるだけでも痛みを伴うようになったり、皮膚の割れた部分に細菌やウイルスが感染して炎症を起こしたりする可能性もあります。内服薬が必要な場合もあるので、必ず皮膚科を受診するようにしましょう。


水、薬品を使うことが常になっている人は、それらの刺激から手が荒れやすく、たとえば、シャンプーを使ってお客さんの髪の毛を洗う美容師さんは、手湿疹になりやすい代表的職業といえます。


ただし、それが水仕事でなくても、皮脂が過剰に失われることがある人は手湿疹になる可能性があります。たとえばパソコンのキーボードをずっとたたいている事務仕事の人です。もし、そのような職業で指先がひび割れるといったことがあれば、手湿疹かもしれませんので医師の診察を受けるのが良いでしょう。

■手湿疹の治療は「保湿」が第一!

手湿疹は手や指から皮脂が失われることが原因で起こりますので、とにかく保湿することが大事です。尿素、ヘパリン類似物質を含有するクリームやワセリンなどを指・手に塗布して保湿に努めます。


いわゆる乾燥状態から進行して手荒れを起こしてる部分には、ステロイド入りの軟こうを塗って治療します。また、症状が強い時には寝ている間にステロイドを含んだテープを貼って対処することもあります。このステロイドを含む薬(ステロイド外用薬)には炎症を抑える効果があるので、塗布すると、いったん良くなりますが、根本的な原因が解決しなければまたすぐに再発してしまいます。外的な刺激からなるべく手を守るような生活習慣を心がけ、こまめに保湿し再発を予防しましょう。



手湿疹は一度かかると治療に時間がかかる病気です。手湿疹にならないように普段から指・手の保湿には十分気を付けるようにしてください。特に空気が乾燥する冬場は要注意です。


(高橋モータース@dcp)