年を取ると「しわ」「たるみ」など、肌の老化が気になってきますね。特に目立つようになるのが「ほうれい線」なのではないでしょうか。さて、そもそもほうれい線って、なぜできてしまうのでしょうか?

記事監修



桑原香織 先生


皮膚科医。東京医科大学卒業後、同大学病院にて経験を積み、現在は立川皮膚科クリニックに勤務。女医+(じょいぷらす)所属。


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■「ほうれい線」って何?

鼻の両端から唇の両端に向かって走る2本の線(しわ)が「ほうれい線」といわれるものです。笑うなど、表情をつくるとくっきり現れますが、若いうちは総じてあまり目立ちません。


しかし、年を取ってくると表情をつくらなくてもほうれい線が目立つようになります。ほうれい線が目立ってくると「年を取った感じ」が強くなり、「なんだか疲れているような印象」を与えてしまうこともあります。


ちなみに「豊齢線」と書かれたりしますが、意味はぴったりに見えますけれども、これは当て字です。ほうれい線は中国の面相学の「法令紋」から来ているので、漢字で書くなら「法令線」が正しいことになります。

■「ほうれい線」はなぜできる?

人間の顔にはさまざまな筋肉があります。


皮膚下の唇の周囲には「口輪筋」があり、頬の下には、口角を上に上げるための「口角挙筋」、上唇と鼻翼を引き上げる「上唇挙筋」、上唇を後上方に引き上げる「小頬骨筋」、口角を上外側に引き上げる「大頬骨筋」が走っています。


笑顔をつくると、口角を上げ、口を大きく横に広げるために、口角挙筋・上唇挙筋・小頬骨筋・大頬骨筋が働きます。このときに、口輪筋の両端から鼻翼の端にかけて、しわが寄ります。これがほうれい線です。つまり、そもそもほうれい線とは筋肉がつくるしわ、言い方を換えると皮膚に現れる「溝」のようなものです。


これらの筋肉が若く、張りがある状態であれば、ほうれい線はさほど目立ちません。しかし、加齢とともに筋肉が衰えると、重力に引かれてたるむように下がってきます。


こうなると筋肉が下がった分、皮膚もたるみ、口角から鼻の端にかけての線が際立ってくるのです。さらに、加齢によって肌の張り、潤いが失われると、筋肉が下がるのと相まってほうれい線が目立つようになってしまいます。



ほうれい線はまさに加齢とともに現れるものであり、ほうれい線が目立つようになると「年を取った」と見えるのも当然のこと。現在では「ほうれい線を消す」という美容技術も種々ありますが、これは「見た目を若返らせる」ための効果的な施術といえるかもしれません。


(高橋モータース@dcp)