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白髪染めは「次の色が入らない」って本当?ヘアカラーの基礎知識

2018.01.15

白髪染めは「次の色が入らない」って本当?ヘアカラーの基礎知識


染毛料や脱色剤、白髪染め、おしゃれ染め……など、ヘアカラーにはさまざまな種類があります。みなさんも、美容院やドラッグストアなどで「どれがいいのだろう」と悩んだ経験があるかもしれませんね。今回は、美容師の筆者が「ヘアカラー」について説明いたします。

■ヘアカラー剤にはどんな種類があるの?

ヘアカラー剤には以下のような種類があります。それぞれの特徴、メリットとデメリットを解説します。


  • 一時染毛料

    …毛髪表面に色素を付着させて一次的に色味を見せる染毛料です。(ヘアカラースプレー、カラーチョーク、カラーマスカラ)

    【メリット】

    ダメージがありません。直接塗るだけなので染毛自体はもちろん、色味を変えるのも簡単です。

    【デメリット】

    汗や雨で濡れただけで色落ちする場合があります。


  • 半永久染毛料

    …毛髪のイオン性を利用して染毛する染毛剤です。(ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメント)

    【メリット】

    ダメージがありません。鮮やかな色味とツヤ感が魅力です。

    【デメリット】

    頭皮に付くとすぐ染まってしまいます。取れにくいうえ、色落ちが速いです。(およそ3-4週間で色落ちします)


  • 永久染毛剤

    …髪のキューティクルを開き、過酸化水素・酸化染料が毛髪内部に浸透し脱色・発色します。(ヘアカラー、ヘアダイ、おしゃれ染め、白髪染め)

    【メリット】

    毛髪内部からしっかり染まり、色味が長く定着します。(1-2カ月程度)

    【デメリット】

    ダメージがあり、アレルギー性接触皮膚炎を発生させることがあります。


  • 脱色剤・脱染剤

    …元の髪色を決めるメラニン色素を分解するのが脱色剤、人工的に染色した酸化染料を分解するのが脱染剤です。(ブリーチ、ライトナー)

    【メリット】

    髪の毛を明るくすることができます。

    【デメリット】

    ダメージが大きく、刺激による炎症を起こすおそれがあります。


  • その他

    …植物性染毛料:植物の色素が酸性水溶液中でケラチンに染まる性質を利用しているものです。(ヘナ、インディゴ)

    【メリット】

    ダメージがありません。

    【デメリット】

    染まりが薄く、色味が少ないです。

■「白髪染め」と「おしゃれ染め」の違いは?

永久染毛剤(酸化染毛剤)で説明したとおり「酸化染料が毛髪内部で発色する」のは同じなのですが、「白髪染め」と「おしゃれ染め」では酸化染料の内容成分が違います。


おしゃれ染めの場合は、酸化染料が時間と共に抜けていき1-2カ月後には、脱色のみされた毛髪の明るさになります。しかし白髪染めの場合は、すぐに色が抜けないように「しっかり染まる成分」が含まれています。そのため、時間がたっても色落ちしにくいのが特徴です。


白髪染めは、白髪に色を付けるためのものですから、染料自体も多く入っています。ヒョウ柄の紙(カラー毛)を黒く塗りつぶすよりも、真っ白な紙(白髪)を黒く塗りつぶすほうが多くの黒クレヨン(染料)が必要になることと似ています。

■「白髪染めで染めると次のカラーが入らない」って本当?

先ほど説明した通り、白髪染めには白髪をしっかり染まる成分が配合されているので、色素が残留します。その結果、次にヘアカラーする際に残留色素が邪魔をして求める色味が出にくいのです。また、まばらに残留色素が残るので、髪を明るくしにくいですし、ムラにもなりやすいです。



現在ヘアカラーされている方は、どの種類のヘアカラーを使用していたのかわかりましたでしょうか?これからヘアカラーを行いたいと思っている方は、メリット・デメリットを理解したうえで選ぶようにするといいかもしれませんね。


(執筆 平田昌義/山野美容芸術短期大学准教授、美容師-健康検定協会-)