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子宮筋腫になったら手術が必要?費用ってどれくらい?

2018.01.19

子宮筋腫になったら手術が必要?費用ってどれくらい?


子宮筋腫」は、子宮の筋肉の部分に良性の腫瘍ができる病気です。30~40代の女性に多く見られる病気なのですが、最近は20代の女性でもかかる人が増えてきているといわれています。今回は、この子宮筋腫になってしまった場合の「手術」による治療法について解説します。

記事監修



中林稔 先生


産婦人科専門医。日本医科大学卒業。東京大学医学部附属病院産婦人科で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。医師+(いしぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/126

■子宮筋腫とは?

子宮筋腫とは「子宮の筋肉にできる良性の腫瘍」です。


日本産科婦人科学会によると、子宮筋腫は、筋肉の内部にできる「筋層内筋腫」、子宮の内側の粘膜の下にできる「粘膜下筋腫」、そして筋肉の表面を覆う「漿膜(しょうまく)」の下にできる「漿膜下筋腫」と、発生する部分によって3種類に分けられます。


筋層内筋腫は、小さい状態では目立った症状は現れませんが、大きくなると不正出血過多月経、また流産や早産の原因となります。粘膜下筋腫は小さい状態でも不正出血や過多月経といった症状が起こりやすいのが特徴です。漿膜下筋腫は大きくなっても先のふたつのような症状は現れないものですが、茎の部分がねじれて強い痛みを起こしたり、下腹部を圧迫して頻尿や便秘といったことにもつながります。

■子宮筋腫の治療法は?

子宮筋腫かどうかを診断する場合は、超音波を用いて診断することが一般的ですが、MRI検査を行うこともあります。その結果、子宮筋腫と判断された場合は、治療を行うことになります。


治療法は手術と薬によるもののふたつがあります。手術は、

  • 子宮全摘術

  • 子宮筋腫核出術

の2種類が一般的です。子宮全摘術は、子宮を全て取り除くというもので、腹部を切開して子宮を摘出する腹式子宮全摘術と、膣から摘出する膣式子宮全摘術と、腹腔鏡(ふくくうきょう)を用いて摘出する腹腔鏡下子宮全摘術があります。


子宮筋腫核出術は、「筋腫の部分だけをくりぬく」という手術で、こちらも腹部を切開して行うもののほか、腹腔鏡下手術と子宮鏡下手術があります。全摘出をすると妊娠ができなくなるため、妊娠前の人の場合は子宮筋腫核出術を希望するケースが多いとのことです。


薬の場合は、注射や点鼻薬で閉経状態にして女性ホルモンの分泌を止めて子宮筋腫を小さくする、という治療が行われます。ただし、投薬をやめてしまうと小さくなった子宮筋腫が元の大きさに戻ってしまうため、根本治療ではなく、手術に向けた一時的な治療として用いられることが多いのです。

■手術に掛かる費用は?

子宮の手術は開腹手術では20~30万円、腹腔鏡下手術では30~40万円が相場です。


上記のような手術を行った場合は、手術前後に入院する必要があります。入院期間は開腹手術の場合は約2週間、腹腔鏡手術では約1週間が必要です。もちろん手術費用だけでなく、入院費も必要ですが、高額医療制度が適用される場合がほとんどです。


手術費、入院費は病院、クリニックによって異なりますので上記の金額はあくまで目安として参考にしてください。退院までの日数も、どれだけ回復するかによりますから、長引くこともあります。



子宮筋腫は良性のものではありますが、強い痛みや出血がひどいなど、体に大きな負担のかかる症状が続いた場合は治療が必要。若い世代でも増えている病気ですので、ぜひ覚えておいてください。


(中田ボンベ@dcp)