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骨粗しょう症になるとどうなる?原因と症状

2018.01.23

骨粗しょう症になるとどうなる?原因と症状


女性に多い病気のひとつに「骨粗しょう症」が挙げられます。簡単にいえば「骨が折れやすくなる病気」です。一時期、骨粗しょう症について啓発するテレビCMが放送されたこともあるので、ご存じの方も多いでしょう。しかし、原因や症状についてはあまりよく知らないという人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、骨粗しょう症について解説します。

記事監修



岡本潤 先生


整形外科、救急診療科医。自治医科大学医学部卒業、大阪急性期総合医療センター、大阪府立中河内救命救急センターで勤務。日本救急医学会(専門医)、日本整形外科(専門医)、医師+(いしぷらす)所属。

■骨粗しょう症ってどんな病気?

骨粗しょう症は、骨の量(骨密度)が減ることで「骨がスカスカ」になってしまう病気です。スカスカになると骨が本来の強度を保つことができず、容易に骨折しやすくなってしまいます。

■骨がスカスカになる原因は?

『公益財団法人 骨粗鬆症財団』によれば、骨量が減ってしまう大きな理由は「カルシウム不足」です。皮膚が新陳代謝によって常に新しく生まれ変わっているのと同じで、骨も古くなった部分を壊し、新しい骨を作っています。新しい骨を作るにはカルシウムが必要です。しかしカルシウムが不足していると、「古い骨を壊したものの、新しい骨が作れない」状態になり、結果的に骨がスカスカになってしまうのです。


また、カルシウムは骨だけでなく、健康を維持するためにも必要な栄養素です。たとえば脳や心臓を動かすためのカルシウムが不足している場合は、骨からカルシウムを吸収して生命活動を維持します。この「骨からカルシウムを吸収すること」が繰り返し行われると、骨量が低下します。


ほかにも、骨粗しょう症はカルシウム不足だけでなく、骨を作るために必要なホルモンが加齢によって減少することでも起こります。骨を作るために必要なホルモンは、若いときは十分な量が分泌されますが、50歳前後から徐々に減少していきます。また、高齢者になると食事量が少なくなるため、カルシウム不足も起こりやすくなります。高齢者に骨粗しょう症が多いのはこうした「骨粗しょう症になりやすい要因」がそろっているからなのです。

■骨粗しょう症になるとどうなる?

骨がスカスカになる骨粗しょう症は、「骨折」だけでなく体にさまざまな悪い影響を及ぼします。まず軽度の骨粗しょう症では、「体の痛み」があります。何か物を持ったときに背中や腰に痛みが生じたり、立ち上がるときに痛みが出たりします。


また、背骨が圧迫骨折を起こすことで背骨が曲がります。高齢者に背中や腰が曲がっている人が多いのは、こうした理由によるものです。また、重度の症状になるとちょっとしたことで骨が折れるようになるほか、背中や腰の痛みが動けないほどひどくなるケースも出てきます。



骨粗しょう症の原因や症状はこのようなものです。「高齢者に多い病気」ではありますが、若くてもカルシウム不足が原因で骨粗しょう症になる可能性が大いにあります。「若いから大丈夫」と慢心せず、食事などに気を使うようにしましょう。

⇒参照記事:

『公益財団法人 骨粗鬆症財団』「骨粗鬆症について」

http://www.jpof.or.jp/about/

(中田ボンベ@dcp)