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嘔吐物が黄色・緑色になるのはなぜ?この液体の正体は……?

2018.01.27

嘔吐物が黄色・緑色になるのはなぜ?この液体の正体は……?


お酒を飲み過ぎて気分が悪くなり、吐いてしまったことはありませんか?このとき、嘔吐(おうと)物が「黄色」や「緑色」のことがあります。この黄色や緑色をした物質の正体は、いったい何なのでしょうか?今回は「黄色の嘔吐物」と「緑色の嘔吐物」について解説します。

記事監修

古川真依子先生


消化器内科医。2003年東京女子医科大学卒業後、東京女子医科大学病院附属青山病院消化器内科医療錬士として関連病院等に出向。2008年に帰局後助教として勤務。2013年より東京ミッドタウンクリニック勤務。女医+(じょいぷらす)所属。


▼東京ミッドタウンクリニック

http://www.tokyomidtown-mc.jp/

■黄色の嘔吐物の正体は?

嘔吐物は、胃の内容物が本来進むべき十二指腸ではなく、逆流して口から出てしまった物です。つまり、基本的には「食べ物と胃液」で構成されています。


胃液は透明です。吐いた物をじっくり観察することは少ないかもしれませんが、変わった色になっていることは少ないはずです。何度も嘔吐を繰り返していると、食べ物は吐き切ってなくなります。すると、固形物は含まれず、液体だけを吐いている状態になります。「食べ物が残っていないのだから、胃液だろう」と考える人がいらっしゃるかもしれませんが、上記のとおり胃液は無色透明です。


どうして黄色くなるかというと、胆嚢(たんのう)から分泌される「胆汁(たんじゅう)」が混じっているからなのです。肝臓で作られたばかりの胆汁は薄い黄色ですが、胆嚢にたまるうちに濃縮して色が濃くなり黄褐色になります。これが胃液と混じることにより、黄色い嘔吐物が出てくるのです。

■緑色の嘔吐物の正体は?

「胆汁は黄褐色」と説明しましたが、「胆汁は緑色」にみえることもあり、実際にそう思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。黄褐色だった胆汁は胆嚢にたまり、胃や十二指腸で酸化して、緑色に変化します。


嘔吐を繰り返して胃液まで吐き切ってしまった場合には、胃の奥の十二指腸の内容物が逆流してきます。緑色の嘔吐物は、十二指腸内に分泌されている胆汁が逆流してきた物です。これが酸化して緑色だった場合、嘔吐物が緑色になるというわけです。



吐き気の原因はもちろん二日酔いだけとは限りません。妊娠中の女性なら「つわり」かもしれませんし、ウイルス性の胃腸炎の可能性もあります。いずれにしろ、嘔吐が続き吐物の色が緑色等に変化する場合は、病院に行って原因を調べてもらうといいですね。


(藤野晶@dcp)