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餃子を食べて「アチッ…!」舌をやけどしたときの対処法

2018.01.31

餃子を食べて「アチッ…!」舌をやけどしたときの対処法


餃子に焼肉、それからお鍋!食事はやっぱり、できたてアツアツがおいしいですよね。しかし、「ジュッ」と飛び出した肉汁などで舌をやけどしてしまったことがある人もいらっしゃるでしょう。肌のやけどであれば薬を塗ることもできますが、舌の場合は……?今回は、「舌をやけどしてしまったときの対処法」を解説します。

記事監修



土屋佳奈 先生


皮膚科医。東京医科大学卒業。東京女子医科大学で研修後、皮膚科学教室に入局。東京女子医大病院、JR東京総合病院勤務を経て、都内の美容クリニック、皮膚科クリニックに勤務。現在は、つちやファミリークリニック副院長として、皮膚科診療を行う。

女医+(じょいぷらす)所属。

■舌をやけどしたときの応急処置方法

舌のやけどは、その程度によって3段階に分けられます。とはいえ、基本的な対処法は「冷やす」ことです。ほかの部位のやけどと同じく、すぐに冷やすようにしましょう。舌を冷やすには、氷を直接なめるといいですね。また、砂糖や蜂蜜をなめると痛みが和らぎます。


  • I度熱傷

    舌の最も外側にある「上皮」という部分が損傷した状態です。舌がひりひりと痛んだり、赤くなったりします。応急処置としては、食べ物が残っているようであれば優しく除去し、冷水で口をすすぎます。これは冷やすことと、感染が起きないように口の中を清潔にするのが目的です。うがい薬を使用する場合は、刺激が少ないものを選びましょう。

  • II度熱傷

    舌の上皮だけではなく、その下にある粘膜下組織まで損傷を受けた状態です。I度のときよりも強い痛みがあり、食べ物の味が分からなくなります。そのほか、舌が赤く腫れたり、水膨れができたりします。基本的な処置は上記と同じですが、水膨れをつぶさないように注意しましょう。また、『ケナログ』などの口内炎用の薬を塗布したり、痛みが強いようであれば鎮痛剤を服用します。


    応急処置ではありませんが、亜鉛、ビタミンCといった栄養分を取る、歯磨きの際も患部に触れないように注意するといった対処も必要です。言うまでもありませんが、刺激の強い食べ物、アルコールは控えるようにしましょう。


    なお、亜鉛は生がき、豚のレバー、牛肉など、ビタミンCはピーマン、パセリ、レモンなどに多く含まれています。

  • III度熱傷

    舌の最も深い組織まで影響するやけどです。やけどの表面が白い皮のようになったり、炭のように黒くなったりします。その他の症状としては強い痛みを感じたり、神経まで障害されると舌が麻痺して痛みすら感じなくなることもあります。このような重度のやけどを負ってしまったら、上記の応急処置をしてすぐに病院に行きましょう。

■舌のやけどってどれくらいで治るの?

ほとんどの場合、舌のやけどの症状は2週間もすればだいたい回復します。I度熱傷であれば舌の上皮は数日で回復します。II度熱傷でも1、2日ほどすると水膨れが小さくなっていき、2週間後には味覚を司る味蕾(みらい)が修復されるので、食べ物の味も再び分かるようになります。


餃子を食べてやけどした、というのであればI度程度の損傷だと考えられます。3、4日もすれば痛みは感じなくなるでしょう。

■こんなときは病院へ

やけどは早期の対処が重要です。激しい痛みを感じたり、舌が白または黒くなるようなIII度熱傷の場合はすぐに病院に行って診察・治療を受けましょう。腫れや水膨れがひどいようであれば、II度のやけどでも病院に行ったほうがいいでしょう。


また、痛みなどの症状が長引いている場合も病院に行ったほうがいいかもしれません。上記のように、症状が軽いやけどであれば数日で治るものです。



食事はやっぱり、できたてアツアツがおいしいものです。しかし、舌をやけどして味が分からないのではもったいないですね。なるべくやけどしないように気をつけながら、食事を楽しんでください。もし、やけどをしてしまったら、なるべく早めに「冷やす」ことをお忘れなく!


(藤野晶@dcp)