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大事な会議中に「グーッ」 おなかが鳴ってしまう仕組みとは?

2018.02.03

大事な会議中に「グーッ」 おなかが鳴ってしまう仕組みとは?


お昼近くになるとおなかが鳴ることがありますね。「グー」なんて音がして、周囲に聞こえないかと気になる人もいらっしゃるでしょう。おなかが鳴るのはなぜなのでしょうか?

記事監修



宮崎郁子 先生


消化器内科医。東京医科大学医学部医学科卒業後、東京医科大学病院 消化器内科、東京医科大学病院 内視鏡センター助教、牧野記念病院 内科を経て、2015年より東京国際クリニック/医科 副院長を務める。

■おなかが鳴る仕組みとは?

「グー」「グルグル」など、いろんな音がしますが、これは胃や小腸の収縮運動によって起こります。


食べたものは、まず食道から胃へ送られ消化されます。胃は1分間に3回の割合でうねるような収縮運動(蠕動(ぜんどう)運動)を行いますが、この運動が、食べ物が送られてくると大きくなります。


まるで内容物をしごくように動き、噛(か)んで小さくした食べ物をさらに細かくするのです。これが胃の物理的消化です(胃では胃酸による化学的消化も行います)。胃は物理的消化を行うため大きな筋肉でできた袋なのです。


胃で消化された食べ物は十二指腸から小腸へと送られます。胃の中が空になって1時間ほど(70-80分)経過すると、胃はさらに強い収縮運動を始めます。これは、食べ物のかすや古くなった粘液をこそぎ落とすためのものと考えられています。


この強い収縮運動のときに、胃の中に残った空気、また胃の動きが伝わった小腸内に残ったガスが動いて空気を振動させます。これが「グー」といったおなかが鳴る「音」になります。


つまり、おなかが鳴るのは「胃の中が空っぽになって掃除も終わったので、次の食事をしても大丈夫ですよ!」というサインなのです。

■空腹時でなくてもおなかが鳴ることはある!

空腹時におなかが鳴るのは普通のことですが、空腹時でなくてもおなかが鳴ることがあります。上記のとおり、おなかが鳴るのは空気・ガスが、消化器官の蠕動運動によって動くときに空気を振動させるのが原因です。


そのため、何らかの原因でガスが多く発生していると、空腹時でなくてもおなかが鳴ることがあります。たとえば「早食いなどをして、食べ物と一緒に空気を多く体内に入れてしまった」「便秘などが原因でガスが腸内に多くたまっている」といったケースです。

■おなかが鳴るのを止める方法は?

仕事中におなかが鳴るのはちょっと恥ずかしいですよね。では、おなかが鳴るのを止める方法はあるのでしょうか? 


  • チョコレートを食べる・あめをなめる

    血糖値が上がると栄養が足りているということですから、「消化作業をしなくても大丈夫だ」と胃の収縮活動が緩やかになります。そのため、チョコレートやあめなど、すぐに血糖値が上がるものを口にするのが効果的です。

  • 腹式呼吸をする

    腹式呼吸をして空気の圧力で胃の収縮運動を抑えます。


また、背筋を伸ばすことで胃腸を圧迫しないようにするのも効果的といわれます。おなかが鳴るとつい背中を丸めてしまうものですが、これは胃腸をぎゅっと縮めるので逆効果です。



なるべく仕事中におなかが鳴るのは避けたいもの。その際には、チョコレートやあめなどをさっと口に入れましょう。ただし、間食が習慣になってはいけません。やはり1日に三度、決まった時間にきちんと食事を取ることが大事です。決まった時間に食事を取るのが習慣になればおなかが鳴ることも抑えられるはずですよ。


(高橋モータース@dcp)