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「ひとりで行動するほうがいい!」集団行動をすると疲れる人の傾向と対策

2018.02.07

「ひとりで行動するほうがいい!」集団行動をすると疲れる人の傾向と対策


社会人になれば集団で行動する機会が多くなります。苦痛に思わない人も多いかもしれませんが、なかには「集団行動が苦手」「誰かと一緒にいると疲れる」という人もいらっしゃいます。こうした「集団行動をすると疲れる」という人には、どのような特徴があるのでしょうか?

記事監修



渡辺宏行 先生


精神科医。信州大学医学部卒業後、横浜市立大学附属市民総合医療センターを経て医療法人福和会『南横浜さくらクリニック』勤務。日本精神神経学会、日本東洋医学会、医師+(いしぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/181

■集団行動が苦手な人に多い特徴は?

以下のような性格、または特徴を持つ人は、しばしば集団行動が苦手な傾向にあります。


  • 人の目を常に気にする

    周りから自分がどのように見られているのか、悪く見られていないのかを常に気にする人は、集団行動をする中でも周りの目を気にし続けてしまい、結果的に疲れてしまいます。そのため集団で行動することを避けがちです。

  • 周囲に気を使い過ぎる

    気配りができる人は重宝されますが、気配りも度が過ぎるといけません。気配り疲れをしてしまいます。周囲に気を使い過ぎる人は、ほかの人がいる状況では常に周りを気に掛けてしまうため、中にはあまり集団行動はしたくないという人もいます。

  • 繊細な性格の人

    ほかの人の何げない意見に強く反応したり、すぐに傷ついてしまうような繊細な性格の人も、集団行動が苦手な傾向にあります。他者による強いストレスを避けるため、ほかの人と一緒にいる機会を極力減らしてしまいがちです。

  • 自分の意見を発信できない

    「私はこうしたい」といった自己主張が苦手な人は、集団行動をする際に周りのペースに常に流される形になるので、あまり楽しめない場合があります。そうした人は、集団行動がストレスになるため、自分ひとりで行動したいと考える傾向があります。

  • ほかの人に意見されたくない

    集団で行動する場合、時に意見のぶつかり合いが起こります。自分に非がある・ないにかかわらず、ほかの人から意見されることもあるでしょう。そうした、ほかの人から意見されることを極端に嫌う人は、集団行動よりも気楽なひとり行動を尊びます。

  • 自分のペースが崩れるのを嫌う

    複数の人が一緒に行動すれば、予定どおり進まないこともあります。そのため、思いどおりにスケジュールが進まないなど、自分のペースが崩れることを嫌う人は集団行動も避けがちです。


集団行動が苦手な人は、他者との関わり自体があまり得意でない傾向にあります。では、上記のような性格、特徴があり、集団行動が苦手という人は、どうすれば集団行動を受け入れられるのでしょうか?

■集団行動を克服するにはどうすればいい?

集団行動が苦手であることは決してマイナスではありません。無理にストレスをためる必要もありませんから、自分のペースでゆっくりと楽しむべきです。特に、

  • 人の目を常に気にする

  • 繊細な性格の人

  • 自分の意見を発信できない

という人は、他者と行動することで強いストレスを感じることもあり、無理をする必要はないでしょう。どうしても誰かと行動したいなら、まずは自分の性格を理解してくれる人をつくるところから始めましょう。そこから少しずつ他者と行動することに慣れていくといいですね。また、

  • ほかの人に意見されたくない

  • 自分のペースが崩れるのを嫌う

といった性格、特徴が原因で集団行動ができない人も、自分の理解者を得ることが重要です。

■精神的な疾患が影響している可能性は?

集団行動ができない人は性格の問題でなく、何らかの精神的な疾患・障害を抱えている可能性もあります。


  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)

    まず考えられるのが「自閉症スペクトラム障害」です。自閉症スペクトラム障害には、自閉症やアスペルガー症候群などの脳機能の障害も含まれています。さまざまな状況においての社会的コミュニケーションに困難を抱えるため、集団行動が苦手です。

  • 注意欠陥・多動性障害(ADHD)

    注意欠陥・多動性障害は、うっかりミスが多いなどの不注意の症状と「待てない」「落ち着きがない」といった多動性・衝動性の症状が特徴の発達障害です。注意欠陥・多動性障害の人は、デリケートな感情を持つため、集団行動ができないことがしばしばあります。

  • 社交不安障害(SAD)

    社交不安障害は、他者との交流に恐怖や不安を抱く不安障害の一種です。たとえば、他者に否定的に見られるかもしれない、恥をかいてしまうかもしれないと恐怖し、時には他者との交流を拒絶するほどの症状に陥ります。そのため、集団行動が得意ではありません。


こうした精神的な疾患・症状である場合は、集団行動をすることが難しく、時に社会生活を送るのが困難になります。ただ、自分で何とかできるものではありませんから、専門の医師に相談し疾患の治療をまず優先するべきです。



上でも記述しましたが、無理をしてストレスをため込むことは心身に良くありませんから、気負う必要はありません。理解してくれる人を見つけたり、信頼できる人と行動するなど、少しずつできることを広げていくといいでしょう。


(中田ボンベ@dcp)