検索
歯磨き粉の付け過ぎはNG!口臭をケアする歯磨き方法

2018.02.05

歯磨き粉の付け過ぎはNG!口臭をケアする歯磨き方法


口臭のセルフケア方法として最もかんたんなのは、やはり歯磨きでしょう。しかし、「汚れ」であればきちんと取れているか見ながら確認できるものの、「ニオイ」は「見て」確認することができません。しっかり落とすには、いったいどうしたらいいのでしょうか?今回は「口臭をケアする歯磨き方法」を解説します。

記事監修



井上剛(いのうえ・ごう)先生


歯科医。東京医科歯科大学歯学部卒業、東京医科歯科大学大学院修了後、同大学院 医歯学総合研究科、う蝕制御学分野助教授として2008年より勤務。医師+(いしぷらす)所属。

歯磨きの主な目的は、歯周病や虫歯の予防です。口臭予防も行うには、以下のような点に気をつけてみましょう。

●食事、すぐに歯磨きをする

「歯磨きは食後すぐに行わないほうが良い」という話もありますが、これは口の中が少し特殊な環境にある場合です。『酸蝕症』という病気をお持ちの方は酸による脱灰(食事も含みます)を受けると摩耗しやすい状態になるため、「食後30分程度経ってから(pHが中性に戻るのを待って)歯磨きを行うといいかもしれない」という研究結果があります。


しかし、この症状に該当する方は少ないので、「食後は速やかに歯磨きを行う」ほうが、口臭予防の観点からは望ましいでしょう。食べかすを取り除くことにより、細菌の繁殖を抑えられるので、口臭予防につながります。

●歯磨きをすべきタイミング

夜寝ている間に口の中の細菌が繁殖し、口臭の原因となります。このため、口臭を自覚している人はまず起床時に歯磨きをするといいでしょう。もちろん、毎食後や就寝前は歯磨きの良いタイミングとなります。


昼食後に歯磨きできない人は、それ以外の起床時や朝食後、夕食後、就寝前などに行いましょう。特に寝ている間の細菌の増殖を考えると、就寝前の歯磨きはとても重要です。そのため、少なくとも朝食後と就寝前には必ず歯磨きをする習慣を付けましょう。

●歯ブラシに歯磨き粉を付け過ぎない

口臭予防を意識して歯磨きをする際には、歯磨き粉を使うことが有効です。現在では様々な効果・効能を謳った製品があり、成分を考えれば口臭予防に有効なものもあります。特に歯周病菌は腐敗臭のもとになりやすいので、歯周病を予防する効果が期待できる歯磨き粉がおすすめです。


実際のところ歯磨き粉の適量には諸説ありますが、歯ブラシのヘッド全体に絞り出すほど使う必要はありません。フッ素配合の歯磨き粉については、あまり少なすぎてもフッ素の働きが足りなくなるため、2cmほど出して使うのが良いとされています。フッ素配合でない場合は、マッチ棒の頭ぐらいとも、ヘッドの1/3程度で良いともいわれています。


●磨き方や磨く場所を押さえる

歯磨きの際は、歯と歯茎の間にしっかり歯ブラシを当て、細かく動かすようにします。歯の表面に歯ブラシを当てて大きく動かす人がいらっしゃいますが、これでは歯と歯茎の間の歯垢を十分に落とすことができません。また、当てる力が強すぎるとブラシの先が寝てしまうため効率よく磨けないので、手の甲に当ててみて動かしたときに痛くない程度の力にしましょう。その他、歯と歯の間や歯の咬む面も磨き残しやすいポイントなので注意しましょう。

●歯間ブラシやデンタルフロスを使う

歯間ブラシは歯と歯の隙間に挿入するタイプの歯ブラシ、デンタルフロスは、歯と歯の間の歯垢を取るための細い糸のことです。歯垢は口臭の原因になりますので、普通の歯ブラシだけでは落とせなかった歯垢をしっかり取り除くためにも、歯間ブラシやデンタルフロスを使いましょう。


年を取ってくると、歯と歯の間に隙間ができるようになります。当然ここには歯垢がたまりやすくなるので、歯間ブラシを使うのがおすすめです。隙間がまだ狭く、歯間ブラシが入らない場合はデンタルフロスを使って磨くといいでしょう。

●歯を磨く順番を決める

歯磨きの際にはきちんと磨く順番を決めておきましょう。たとえば右下の奥歯の表面からスタートし、左下の奥歯の表面まで磨きます。終わったら左上の奥歯の表面から右上の奥歯の表面まで磨きます。これは一例ですが、前歯を磨いて次に奥歯を磨いて……と、飛び飛びの順番で磨いていると、どこかで磨き方が不十分な箇所が出てきます。歯の全ての面をしっかり磨けるようにしましょう。一筆書きの要領でルートを自分なりに決めるのが良いでしょう。


●舌も磨く

鏡で見ると舌の表面が白くなっていることがありますが、これは舌苔(ぜったい)という細菌の塊で、舌の表面に付いた食べかすや剥がれ落ちた粘膜細胞に細菌が繁殖した、口臭の原因となるものです。舌を磨いてこの舌苔を除去すれば、口臭予防になります。舌苔は口呼吸が多いと増える傾向があります。特に、口を開けて寝る癖がある人は注意しましょう。


舌はとてもデリケートです。舌苔を取るときに普通の歯ブラシで強くこすると、刺激が強すぎて味を感じる器官である味蕾(みらい)にダメージを与えてしまう可能性もあります。できれば専用の道具やガーゼ、スポンジを使うといいでしょう。


気になるからといって取り過ぎるのも良くありません。舌を磨くのは1日1回、朝だけで十分です。

●洗口剤を使う

いわゆる「マウスウォッシュ」です。口腔(こうくう)内の洗浄や消毒をするのが目的なので、口臭予防にも効果が期待できます。歯磨き後に行うとより効果的でしょう。



今回ご紹介したのは、あくまでも「口臭を歯磨きで予防するための方法」です。口臭の原因は胃腸の病気が原因ということもあります。オーラルケアは十分なのに口臭がきついといった場合は、胃腸の病気も疑ってみたほうがいいかもしれません。


(藤野晶@dcp)