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いざというとき、ちゃんと使える?AEDの使い方

2018.02.12

いざというとき、ちゃんと使える?AEDの使い方


皆さんは「AED」の使い方はご存じですか? 自動車教習所の救助訓練や、学校の避難訓練で習うものですが、意外と覚えていないという人も多いでしょう。そこで今回は、いざという場面でも正しく使えるよう「AEDの使い方」をご紹介します。

記事監修



岡村信良 医師


医療法人小田原博信会 理事長、医学博士-健康検定協会-

■AEDってなに?

AEDは「Automated External Defibrillator」の略で、日本語では「自動体外式除細動器」と呼びます。自動体外式除細動器は、けいれんを起こして血液を正常に流すことができなくなった(心室細動)心臓に電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。医療機器のため一般の人は使うことはできませんでしたが、2004年から一般市民の使用が認められ、公共施設をはじめ、多くの場所に設置されるようになりました。

■AEDを使用する前に心臓マッサージ!

AEDの使用方法を知る前に、まずは応急処置の方法を覚えましょう。もし倒れている人を見つけたら、

  • 1.周囲の安全確認

  • 2.反応確認

  • 3.119番通報

  • 4.呼吸確認

  • 5.心臓マッサージ

  • 6.AEDの使用

といったプロセスで応急処置を行いましょう。周囲の安全確認をした後に、「大丈夫ですか!?」などと声を掛け、意識があるかどうか反応を確認します。その後、119番通報を行います。自分で通報ができないのなら、周囲の人に「119番通報してください!」とお願いしましょう。このとき、周囲にAEDがなければAEDを持ってきてもらうように要請します。


次にあおむけにして呼吸があるかを確認します。もし呼吸がなければ心臓マッサージを行いましょう。仮に息をしていたとしても、心停止に伴う「死戦期呼吸」の場合もあります。判断がつかない場合でも必ず心臓マッサージを行うようにしましょう。


『公益財団法人 日本心臓財団』では、心臓マッサージの方法として、


  • 胸の真ん中の部分を、胸が約5cm沈むまでしっかりと体重をかけて強く押し下げ、すぐに緩める

  • 1分間に100~120回の早いテンポで

  • 倒れた人が動きだすか、救急車が来るか、AEDが届くまで続ける


と解説しています。

■AEDを使おう!

AEDが近くにある、または心臓マッサージ中にAEDが届いた場合は、AEDを使用します。AEDが届いたら、ふたを開けます。ふたを開けると自動的に電源が入り、使用方法を音声で案内してくれます。音声に従って、電気ショックの準備をしましょう。

  • 1.電極パッドを貼る

    二枚の電極パッドを、一枚は右の胸の上部、もう一枚は左胸の下部に貼ります。AED本体に貼る場所のガイドが示されるので、そのとおりに貼りましょう。

  • 2.AEDが心電図を解析

    「心室細動を起こした心臓かどうか分からない」という人もいますが、AEDが心電図を解析し、電気ショックが必要な状態なのかを判断するので安心です。

  • 3.電気ショックを行う

    電気ショックが必要な場合は、AEDからショックボタンを押すように指示があるので、ショックボタンを押して電気ショックを行います。

電気ショックを行う際は、感電しないように周囲にいる人に離れるよう指示します。電気ショックが終了した後は、救急車が到着するまで引き続き心臓マッサージを行いましょう。


このように、AEDの使い方は至ってシンプルなので誰でも使うことができます。



2009年に、タレントの松村邦洋さんが東京マラソンに参加した際、心肺停止で倒れたことがありました。このとき、スタッフが素早くAEDで救急処置を行ったことで、一命を取り留めました。これと同様に、AEDを使うことで命が助かったケースが数多くありますが、反対にAEDがあれば救えた命もあります。AEDの使い方を覚えておけば、いざという場面でも臆することなく使うことができますから、この機会にしっかりと覚えてみてはいかがでしょうか。

⇒参照記事:

『公益財団法人 日本心臓財団』「AEDで助かる命」

http://www.jhf.or.jp/aed/how.html

(中田ボンベ@dcp)