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目が開けづらい、逆まつげになる…。眼瞼下垂の症状と治療法

2018.02.13

目が開けづらい、逆まつげになる…。眼瞼下垂の症状と治療法


まぶたを重く感じて開けづらい、逆まつげが気になる、といった症状がある場合は「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の可能性があります。眼瞼下垂とは、その名の通り「まぶたが下がり、開けづらくなる」状態のことです。今回は、この「眼瞼下垂」について解説します。

記事監修



後藤聡 先生


眼科医。東京慈恵会医科大学医学部卒業、東京慈恵会医科大学大学付属病院にて勤務。医師+(いしぷらす)所属。

専門は眼科疾患の中でもナミダ目の治療。特に直径1㎜の極小内視鏡を用いた低侵襲手術の発展と開発を行っている。

■眼瞼下垂ってどんな状態?

『公益財団法人 日本眼科学会』によると、眼瞼下垂は以下のように定義されています。

●眼瞼下垂とは、目を開いたときに上眼瞼縁が正常の位置[角膜(くろめ)の上方が少し隠れる高さ]より下がっている状態をいいます

⇒引用元:

公益財団法人 日本眼科学会 目の病気 眼瞼下垂のページ

http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_kasui.jsp

つまり、目を開けている状態のときに、上まぶたの縁が黒目が少し隠れるほどの位置まで垂れ下がっていたら、眼瞼下垂です。


眼瞼下垂になると黒目の一部が隠れてしまうため、上側が見づらくなって視野が狭くなります。また、目がしっかりと開けられないので、眠たそうな顔に見られるなど、外見面でマイナスになることがあります。ほかにも、狭くなった視野をカバーするために首や肩の筋肉を無理に動かすため、肩凝りや頭痛といった症状が現れることがあります。

■なぜ眼瞼下垂になるの?

眼瞼下垂は、生まれつきのものである先天性のものと、何らかの病気などが原因でなる後天性のものがあります。


先天性の眼瞼下垂は、「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」という筋肉が生まれつき弱い場合や、機能不全を起こしている場合に起こります。眼瞼挙筋はまぶたを引き上げる働きをする筋肉ですから、これがうまく働かないことでまぶたが持ち上がらず、眼瞼下垂になってしまうのです。


また後天性のものについては、何らかの原因で、眼瞼挙筋と瞼板(けんばん:まぶたを支える組織)とを結合している腱膜が緩んだり、外れてしまうことで起こります。原因については、老化によるものが特に多く見られます。ほかにもハードコンタクトの長期使用や外傷が原因でも起こるとされています。

■眼瞼下垂を治すにはどうすればいい?

眼瞼下垂の治療は、先天性・後天性共に手術をすることになります。手術方法は複数あり、眼瞼挙筋の働きが弱い、機能していない場合は、「筋膜移植手術」か「腱移植手術」が行われます。これは太ももから採取した筋膜や、腕から採取した腱を「眼瞼挙筋」と「おでこの筋肉」の間に移植するものです。この手術によって、おでこの筋肉でまぶたを持ち上げることができるようになります。


また、後天性の場合は「挙筋短縮術」が用いられます。これは緩んだ腱膜をいったん取り外して短くし、もう一度眼瞼挙筋に縫合する手術。緩んだ部分をカットすることで、しっかりと目が開けられるようになります。



後天性のものは老化が原因であることがほとんどですが、若くてもハードコンタクトの長期使用やスマホの見過ぎなど、目を酷使することでなる可能性があります。「いつの間にか眼瞼下垂になっていた」というケースも少なくありません。眼瞼下垂にならないよう、目の酷使を避け、しっかりと休ませるようにしてください。


(中田ボンベ@dcp)